どんとゆけ 公演情報 どんとゆけ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    やっぱり、なべげんは良い!
    2008年のアゴラ公演以来の再観劇。死刑制度・裁判員制度について考えさせられる重いテーマをよい作品に仕上げてある。被害者の妻役に前作の工藤静佳から、三上晴佳が代わり、好演。ささきまことさんはいいですねー、軽妙な中に刑務官の苦悩がよく出ていました。工藤由佳子さんのすごさは言うまでもなし。

  • 満足度★★★

    死刑
    工藤由佳子さん演じる獄中結婚マニアが凄まじかったなあ。

  • 満足度★★★

    それほど重くない
    もっとズシーンと重いものを想像したが、そうではなかった。
    でも、被害者の母親の気持ちや加害者の悔恨の姿勢など、見るべき点はあった。
    刑事(執行官)役は、すこしとぼけていたが、この点がシリアスさを軽減していたのか

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!
    とにかく、具体的な所作を一つ一つ真面目に進行させることでこんなにも面白くできるんだと感心しました!

    被害者家族が極刑を声高に叫ぶ昨今、死刑執行員制度が導入されたこの時代どんな反応を示すことやら。

    ただ、一粒で二度美味しいということもないようです。

    ネタバレBOX

    舞台上には柱が13本、奥には二階に続く階段が途中まで見えているという設定。

    ふーっ、所謂敵討が公に認められたらどうなるかということですね。加害者を死刑にするには、被害者家族が志望して死刑執行員になり、縄を首に掛け、足を縛り、椅子を蹴飛ばす、これらの行為をしなくてはなりません。

    死刑執行員がいない場合は無期懲役となるので、終身刑が無い上での選択は厳しいものとなるわけです。

    被害者一人一人の思い出を語る妻の言葉は具体的で重たい物がありました。

    刑務所職員の子沢山も、制度導入前の死刑執行人を逃れたいがための作戦と知って納得しました。

    そして、死に際の男に妙に興奮するマニアの女、獄中結婚して死刑を看取ること今回で3回目とは…。この制度はこんなマニアには最高の制度だったんですね!!

    ただ、3回目と聞いたことと、もう一つの「あしたはどっちだ」の概要と配役を考えると、これは「どんとゆけ」の加害者が生きていたら成り立たないじゃないかということで、死刑が執行されることはこの時点で分かってしまいました。

    被害者の妻に心情の変化が起こるかもしれないと思っていましたが、もうあり得ないことが明白になってしまい残念でした。

    それと、終焉後の主宰の挨拶の中に変態女という言葉が出たことで、自殺希望者が犯罪を犯す「あしたはどっちだ」では、間違っていたらごめんなさいですが、死刑が回避され変態女が悔しがるという光景が目に浮かんでしまいました。

    一粒で二度美味しいということもないような気がしました。

    ところで、今回の選挙で世田谷区長になった保坂直人さん観たかなあ、ぜひ観てほしかったと思いました。
  • 満足度★★★★★

    唸るしかない
    緻密に創りあげられた作品。被害者遺族の単純な応報感情を中心とした話かと想像していたが、そんな簡単なものではなかった。死刑が殺人であるというテーマのみを取り上げているのではなく、加害者の人権に対する配慮の厚さなど、取り上げているテーマは多い。荒唐無稽な設定とはいえ、かつては国家(裁判官)のみが果たしていた役割に市民参加という名目で裁判員制度が導入され、「国民の判断に委ねる」という昨今の(責任放棄とも取れる)流れを考えると、あながち「ない話ではないかも」とも思ってしまった。

このページのQRコードです。

拡大