満足度★★★★★
やっぱり、なべげんは良い!
2008年のアゴラ公演以来の再観劇。死刑制度・裁判員制度について考えさせられる重いテーマをよい作品に仕上げてある。被害者の妻役に前作の工藤静佳から、三上晴佳が代わり、好演。ささきまことさんはいいですねー、軽妙な中に刑務官の苦悩がよく出ていました。工藤由佳子さんのすごさは言うまでもなし。
満足度★★★
それほど重くない
もっとズシーンと重いものを想像したが、そうではなかった。
でも、被害者の母親の気持ちや加害者の悔恨の姿勢など、見るべき点はあった。
刑事(執行官)役は、すこしとぼけていたが、この点がシリアスさを軽減していたのか
満足度★★★★★
素晴らしい!
とにかく、具体的な所作を一つ一つ真面目に進行させることでこんなにも面白くできるんだと感心しました!
被害者家族が極刑を声高に叫ぶ昨今、死刑執行員制度が導入されたこの時代どんな反応を示すことやら。
ただ、一粒で二度美味しいということもないようです。
満足度★★★★★
唸るしかない
緻密に創りあげられた作品。被害者遺族の単純な応報感情を中心とした話かと想像していたが、そんな簡単なものではなかった。死刑が殺人であるというテーマのみを取り上げているのではなく、加害者の人権に対する配慮の厚さなど、取り上げているテーマは多い。荒唐無稽な設定とはいえ、かつては国家(裁判官)のみが果たしていた役割に市民参加という名目で裁判員制度が導入され、「国民の判断に委ねる」という昨今の(責任放棄とも取れる)流れを考えると、あながち「ない話ではないかも」とも思ってしまった。