weekly2【或る、致し方ない罪に対する やるせない復讐のはじまり】 公演情報 weekly2【或る、致し方ない罪に対する やるせない復讐のはじまり】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.1
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    好みではないが
    血みどろや下ネタの作品は個人的に好みではない。

    だから始まって間もなくは「いやだなぁ」と思って嫌悪感が強かったけれど、物語が進むにつれ、ただのくだらないエログロナンセンスの作品ではないことに気付いた。

    ただ、前回の作品に比べてつくりが雑な感じは否めない。

    坂上さんのごく親しい同業者に見せて面白がってもらうぶんにはともかく、一
    般向けにはどうかな、とは感じた。

    全席自由席で早くから並んだのだが、舞台上手側の見やすい席のほとんどが「関係者席」になっていたのにも驚いた。
    狭い小劇場で、こんなに「関係者席」を大量に確保されたのではたまらない、と思う。

    そういう意味でも「関係者向け」の公演だったのだろうか。

    ネタバレBOX

    開演してかなり長い時間、暗闇での会話が続くのもしんどかった。

    「死にたい」と思っている男女10人が集められる。

    彼らは様々な「癖(へき)」を持っていて、話し合ううち、「死ぬ」ことの矛盾に導かれていく。


    人物背景が必ずしも丁寧に描かれていないのが不満。特に放送禁止用語を連呼するDV男は、なぜDVになったかわからないし、なぜあの言葉を連呼するのか意味不明。幼稚園児がわざと性器や汚物の単語を口にして喜ぶ感覚と同じだ。


    配役に違和感を感じる2人の男優の対決場面に「仁義なき戦い」のテーマ曲が流れ、この2人にふさわしい「広島弁」から、楽屋落ちのような会話になっていき、場内の爆笑を誘う。
    (古山憲太郎の自嘲気味の「モダンスイマーズ」ネタには笑えたが)

    だが、これは禁じ手と言うか、物語には何ら関係がない「お笑い」なのが残念だ。


    血まみれの衣裳は「物語の衣裳」なのだろうけど、彼らは、バトルロワイヤルをやってるわけでもなく、血まみれである必然性がない。

    ラストで半裸になる女優も必然性がない。

    野々村真のぶりっこ風の「反復セリフ」は、凄惨な印象を中和させる効果を出したと思うし、最後に「ハート」の1ピースを残すところに、文字通りの余韻を感じた。
    お宮の松の演技に説得力があり、役もよく描けている。
    これがすべての役に適用されていたら厚みが出たと思う。

    天井から降ってくる裸の人形の名前が「佐藤さん」なのは、平田オリザの「御前会議」のパロディーのように思えた。

    鈴木蘭蘭の親殺しの理由もよく理解できないし、もっと人間の内面に迫る脚本だったら、と残念である。

    ※なお、本来なら「初心者×マーク」をつけるところだが、震災直後、原因不明だと事務局が言う長期ログインエラーが私に起きたため、投稿ができず、その選択資格を失ってしまった。残念です。


  • 満足度★★

    酷い作品
    「酷い作品」っていうと、ひっでえなあこれとか思いながらもちゃんと面白い愛すべき酷い作品と、本当どうしようもないなんでこんなの作ったんだと怒りが込み上げる酷い作品とがあるけれど、これは間違いなく後者。脚本も演出も役者もとにかく酷い。下品な下ネタと、無理矢理なテンションが痛々しい。暗転が無闇やたらと長い。それでも☆2つ付けてるのは二人程いいなあと思えた人達がいたから。

    ネタバレBOX

    自傷の人と殺人鬼の人はニヤリとさせる演技をしていて安心できた。
    殺人鬼の人は前回もこの脚本家の作品でさらりとした殺人者を演じていたがそれも好みだった。芸人なのかな?よくわからないが役者としてとても気になる演技。
    前回の作品はそれなりに見れたもんだったのになあ…なんで今回こんな酷いんだろう。
  • 満足度★★★

    坂上忍さんって・・・
    放送禁止用語の連発、お下品な行動には驚いたーーーけれど、まぁあれがフェチさんたちの日常ですからね(きっと?まさか?)、フィクションなんだと割り切って見れば、興味深いし、なかなか面白かったし、なんと最後はあたたかい気持ちにまでなっていました。
    それにしても坂上忍さんって・・・なんなんでしょうねぇ。なにフェチなんでしょうか(潔癖性らしいですが)変なひとですね。ドSですね。そんな忍さんをかっこいいと思っている私がいます。

  • 満足度★★★

    ふむふむ。。。
    舞台上の演技もさることながら、この芝居を見ている観客がどんな顔をして観ているのか・・・すっごく気になりました。

    客の顔をスピンオフ公演かなんかで見てみたい!
    たぶん爆笑すると思う!笑

    僕はどんな顔をしていたんだろう?


    10名の登場人物すべてがウザいのだが、なかでも超越したウザさを発揮する2人の登場人物がいて、この2人の存在が舞台&客席の雰囲気をダメダメにしてるんだけど・・・

    芝居中盤にある「この2人の掛け合い」が(この部分だけ、役柄を離れて、素顔の役者としての激白なのだ!これが実におもしろい)、この芝居に対するボクの評価を一変させちまった。。。

    「なんだこりゃ?」だったのが、「ここまで悪趣味に徹するというのもアリだな」と思うようになっちまった。

    ま、坂上忍さんが、女優に言わせたい言葉を台詞にしただけの芝居、って気もしているのだが(笑)

    ネタバレBOX

    血まみれである必要は無いね(笑)

    あと、10名の「イカれた奴ら」が、5組のカップルになる様は、実にくだらなくて・・・やっぱ坂上忍が一番イカれてる!笑

    坂上さんが「器用な三下」じゃないと祈りたい。

    無意味にアツい男であって欲しい。

    それを確かめるために・・・次回作、観ちまうんだろうなあ。
  • 満足度★★

    下品で低俗
    10人の男達、女達復讐という名のゲーム・・というキャッチフレーズだが、とにもかくにも下ネタが多すぎ。むしろこういった下ネタ連発舞台に高評価を付ける観客の感性がワタクシには良く解らない。観れば解る。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    暗闇から発する声。暫く経って照明が点くと血みどろのシャツで佇む10人の男女達。しかし復讐という割には誰が誰を復習したいのかの立ち上がりがなく、ただただキチガイのように吠える彼ら。ソコには理性も何も存在しないかのように進んでいくが、解っているのは彼らは死にに来た。という事だ。

    わざわざ観客にパンツ尻を見せる女。露出狂という男はパンツを脱ぐ。女性性器をモロ、叫ぶ男。こいつはソレしかセリフがない。だから一々、他の会話の中に断片的にソレを叫ぶ。

    たぶん、女性の観客は好きになれない舞台だ。だから男性観客が面白がってエゲツナイ舞台に魅入るのは勝手だが、ワタクシはそれもひっくるめて好きになれない。

    ゆういつ、感心したのは8番と9番のアドリブの応酬だ。この場面だけが面白かった。それだけ。

  • 満足度★★★★

    まさに・・!!
    あらすじに書いてあった通りに・・

    血みどろの舞台 でした。

    アヴァンセプロデュースの常連メンバー!? たちが ときに激しく、時に下品に、そしてグロテスクたっぷりの舞台でした!!

    とある場所に集められた、異常とも言える 超反社会的な人間が "死" というテーマに"生"を見出すストーリ。

    いゃあ 好き嫌いがはっきり出る お芝居でしょうねぇ。

    坂上忍作品を見なれている人には どうってことないですが・・
    禁止用語がびしばし飛び交い、流血シーンもたっぷり。。  それでも今回の作品は、笑い所もありました。

    久々に観た アングラっぽいお芝居でした。。

  • 満足度★★★★★

    凄まじい話!
    異常な人たちが本音をぶつけ血みどろに。

    ネタバレBOX

    社会的に余りにも異常な癖(へき)を持ち、自ら死んでもいいというクズたちがネットを見て集まって、殺され合おうとする集会を描いた話。

    何せ強烈!集まったのは、露出狂、内臓フェチ、訴訟マニア、放火魔、リストカッター、潔癖症で妄想癖を持つ女、ロリコン男、殺人狂、DV男、窒息マニアの10人。

    真っ暗な中でスタートし、しばらくは声だけ。それも効果的!

    そして、変人、狂人の凄まじさ!よくもまあ、こんなに異常者のことを調べ上げたもんだと感心しました。内臓フェチなんて聞いたのは初めてです。

    異常者は癖について本音でしゃべり、あるいは放送禁止用語しかしゃべらなかったりと、とにかくこの作者らしく徹底していました。

    役者のキャラが被っているという件は別の意味で面白かったです。

    しかし、最終的には妄想癖を荒療治するために仕組まれたゲームのようだったことが分かりました。それにしても、銃で二人も撃たれているのですから、凄まじいことといったらありません!

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