「1989~風(かざ)家の三姉妹~」 公演情報 「1989~風(かざ)家の三姉妹~」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    時代を懐かしんで楽しめた...
    そうですか,松村さんは,受験で上京しておられたんですね。昭和天皇崩御と奇しき縁かと(私はスキー大会で某山頂に泊まっていて,大会はもちろん中止,呆然としてたのを覚えてます)。いや,どうでも良い話。ですが,観劇者それぞれが当時の自分のことを思い出しつつ見てたと思います(年がバレるが,生まれてた人間だけの特権!)
    当時を懐かしく思いつつ,劇団の雰囲気にもイキナリ引き入れられた感じが致します。それ以外でも,脚本家の生活のいろいろな場面が作品に陰を落としていた気がします。やすらぎ荘とか,分かるなぁ...数回行くと,もっと楽しく観れるようになるかしら?いろいろ大変な時節ではございますが,頑張って下さい。

  • 満足度★★★

    やっぱりバブルはよかったなー
    ちょっとシュールな話でしたが、バブリーだった頃の雰囲気を味わえました。懐かしいですね。楽屋オチネタなど笑える所も多くて、楽しめました。

  • 満足度★★★★

    おもしろい
    雰囲気の違う場面をうまくミックスし展開。笑えるシーンは大笑い。

  • 満足度★★★★

    なるほど89年
    1989年にこだわった物語。
    伝奇モノと劇団内幕モノ(笑)の融合か。

    ネタバレBOX

    物語は、大昔から連綿と続く一族と、時代の転換点だった89年へのこだわりを、ある劇団の舞台という装置の中で見せていくものだった。
    連綿と続く歴史と転換点というところか。

    問題は、なぜ89年だったか? ということだ。
    確かに汎ヨーロッパ・ピクニック、そして日本のバブル崩壊もわかる。で、その2つがダイナミックに結びついて、さらにどこへ向かって行ったのか、どうなるのか、あたりまで盛り込んであれば、「今」とつながってくるように思えたのだ。

    舞台となる場所を客席で挟んで観る「サラウンド・ミニキーナ」という方式。
    普通にいろんな劇団がやっているスタイルだったのだが、劇場を上下左右うまく使いこなし、(たぶん)どこから観ても違和感を感じない演出だったと思う。

    しかも、演出がスピーディで面白い。視点の変化や複数役の転換など、わくわくさせる。
    笑いの塩梅もいいし。
    稽古中のダメだしの雰囲気とか笑ったなあ。

    演出もいいのだが、役者もいい感じで熱量がある。
    村松武さんが出ると、とたんに、舞台の面白度がアップしていた。
    松川を演じた佐藤恭子さんの前に迫ってくるような勢いと、みずこを演じた田端玲実さんの雰囲気と間の良さが印象に残った。
    亀山役の亀岡孝洋さんは、容姿的にずるいのだが(笑)、ホントにポイントポイントで面白かった。


    アフタートークは、今回出演がなかった八嶋智人さん。村松武さんとは中学の同級生だったとか。ただし、友だちではなかったとか。
  • 満足度★★★★

    面白かったです
    太古より巫女の業を受け継ぐ三姉妹が出てくるようなので、結構シリアスかと思いましたが、史実との絡みが面白かったです。好みはいろいろでしょうが、私も笑ったし、場内も笑い声響きました。劇団裏話的なのも含みつつ、激動の1989年を再現していました。1989年、生まれていない人も、もちろん、楽しめます。

    ネタバレBOX

    シンプルな舞台だが、もともとある階段の対角線上に、階段や梯子、扉も作り、客席は対面式でが、劇場内を最大活用の見せ方が、良かったです。
    本当の扇風機で、風起こしてるのも、笑!

    先祖代々、風を読んできたという風家の三姉妹の選んだ恋の相手は、皆、個性的?

    三女みどり(長谷部洋子さん)は大学に入学して、中学の同窓生、松川武太郎(佐籐恭子さん)と再会後、劇団の旗揚げをする。
    10年後、みどりの引退公演の本を練りながら、松川の回想で、1989年と風家の三姉妹の歩んだ道を追う感じでした。

    次女みずこ(米田弥央さん)は、バブルの申し子的な男性と結婚し、バブル絶頂期から、転がり落ちる様が描かれていた。
    長女みるこ(田端玲実さん)は国際結婚し、汎ヨーロッパ・ピクニックに参加し、ベルリンの壁崩壊に続く時代を、生きていた。

    三姉妹の生き方と、松川の回想と今(劇団内)の交差が、面白かったです。
    欲を言えば、風を読む三姉妹を、もう少し見たかった感が・・・それにしても、1989年って壮絶でもあったが、重くなく楽しく観劇できました。

    私は、三姉妹と松村武さんが、良かったです。
    ホント好みは、イロイロ!だから、世の中面白い。
  • 満足度★★

    激動の1989 年
    昭和天皇崩御やバブル崩壊、社会主義国家の崩壊などの世界的な史実と、主宰の松村さんが大学に入学して演劇を始めた様子を描く自伝的な半フィクションの物語と、昔から代々続く巫女の家系「風家」の3姉妹を描いたフィクションの物語が、境界の曖昧な劇中劇的構成で組み合わされた凝ったつくりの作品でした。
    「サラウンド・ミニキーナ」と銘打った公演で、通常の客席と舞台が向かい合っている形ではなく、アクティングスペースを挟んで客席対面させ、キャットウォークも使った立体的な広がりを感じさせる空間演出になっていました。

    基本的な構想・プロットは面白かったのですが、戯曲や演出の段階で詰めが甘く、少し空回り気味に感じました。1989年の出来事を描いているので台詞回しや立ち振る舞いもその時代を意識したものにしていたのだと思いますが、パロディ的にそういうスタイルにしているのか、本気で面白い/格好良いと思ってやっているのかのスタンスが曖昧に見えて、どう受け取れば良いのか戸惑いました。

    初日だったせいか、演技も硬く、決めのシーンで台詞を噛んだりと残念な感じでした。ほとんどの役者が声を張り上げていてメリハリがなく、耳が疲れました。ウエストエンドスタジオの空間の大きさであれば、もっと自然な発声でも十分客席に届くと思います。松村さんの台詞回しは声量・間の取り方が素晴らしかったです。
    大半のギャグは笑えなかったのですが、松村さんが絡んでいるシーンは面白かったです。特に演劇サークル先輩の役を演じたシーンは自虐的な毒のある台詞を連発していて印象に残りました。

    客入れの時から流れている、泣きながら笑っているようなロマ系の音楽が社会主義国家の崩壊を描くのに合っていて効果的でした。

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