満足度★★★★
時代を懐かしんで楽しめた...
そうですか,松村さんは,受験で上京しておられたんですね。昭和天皇崩御と奇しき縁かと(私はスキー大会で某山頂に泊まっていて,大会はもちろん中止,呆然としてたのを覚えてます)。いや,どうでも良い話。ですが,観劇者それぞれが当時の自分のことを思い出しつつ見てたと思います(年がバレるが,生まれてた人間だけの特権!)
当時を懐かしく思いつつ,劇団の雰囲気にもイキナリ引き入れられた感じが致します。それ以外でも,脚本家の生活のいろいろな場面が作品に陰を落としていた気がします。やすらぎ荘とか,分かるなぁ...数回行くと,もっと楽しく観れるようになるかしら?いろいろ大変な時節ではございますが,頑張って下さい。
満足度★★★
やっぱりバブルはよかったなー
ちょっとシュールな話でしたが、バブリーだった頃の雰囲気を味わえました。懐かしいですね。楽屋オチネタなど笑える所も多くて、楽しめました。
満足度★★★★
面白かったです
太古より巫女の業を受け継ぐ三姉妹が出てくるようなので、結構シリアスかと思いましたが、史実との絡みが面白かったです。好みはいろいろでしょうが、私も笑ったし、場内も笑い声響きました。劇団裏話的なのも含みつつ、激動の1989年を再現していました。1989年、生まれていない人も、もちろん、楽しめます。
満足度★★
激動の1989 年
昭和天皇崩御やバブル崩壊、社会主義国家の崩壊などの世界的な史実と、主宰の松村さんが大学に入学して演劇を始めた様子を描く自伝的な半フィクションの物語と、昔から代々続く巫女の家系「風家」の3姉妹を描いたフィクションの物語が、境界の曖昧な劇中劇的構成で組み合わされた凝ったつくりの作品でした。
「サラウンド・ミニキーナ」と銘打った公演で、通常の客席と舞台が向かい合っている形ではなく、アクティングスペースを挟んで客席対面させ、キャットウォークも使った立体的な広がりを感じさせる空間演出になっていました。
基本的な構想・プロットは面白かったのですが、戯曲や演出の段階で詰めが甘く、少し空回り気味に感じました。1989年の出来事を描いているので台詞回しや立ち振る舞いもその時代を意識したものにしていたのだと思いますが、パロディ的にそういうスタイルにしているのか、本気で面白い/格好良いと思ってやっているのかのスタンスが曖昧に見えて、どう受け取れば良いのか戸惑いました。
初日だったせいか、演技も硬く、決めのシーンで台詞を噛んだりと残念な感じでした。ほとんどの役者が声を張り上げていてメリハリがなく、耳が疲れました。ウエストエンドスタジオの空間の大きさであれば、もっと自然な発声でも十分客席に届くと思います。松村さんの台詞回しは声量・間の取り方が素晴らしかったです。
大半のギャグは笑えなかったのですが、松村さんが絡んでいるシーンは面白かったです。特に演劇サークル先輩の役を演じたシーンは自虐的な毒のある台詞を連発していて印象に残りました。
客入れの時から流れている、泣きながら笑っているようなロマ系の音楽が社会主義国家の崩壊を描くのに合っていて効果的でした。