「1989~風(かざ)家の三姉妹~」 公演情報 カムカムミニキーナ「「1989~風(かざ)家の三姉妹~」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    なるほど89年
    1989年にこだわった物語。
    伝奇モノと劇団内幕モノ(笑)の融合か。

    ネタバレBOX

    物語は、大昔から連綿と続く一族と、時代の転換点だった89年へのこだわりを、ある劇団の舞台という装置の中で見せていくものだった。
    連綿と続く歴史と転換点というところか。

    問題は、なぜ89年だったか? ということだ。
    確かに汎ヨーロッパ・ピクニック、そして日本のバブル崩壊もわかる。で、その2つがダイナミックに結びついて、さらにどこへ向かって行ったのか、どうなるのか、あたりまで盛り込んであれば、「今」とつながってくるように思えたのだ。

    舞台となる場所を客席で挟んで観る「サラウンド・ミニキーナ」という方式。
    普通にいろんな劇団がやっているスタイルだったのだが、劇場を上下左右うまく使いこなし、(たぶん)どこから観ても違和感を感じない演出だったと思う。

    しかも、演出がスピーディで面白い。視点の変化や複数役の転換など、わくわくさせる。
    笑いの塩梅もいいし。
    稽古中のダメだしの雰囲気とか笑ったなあ。

    演出もいいのだが、役者もいい感じで熱量がある。
    村松武さんが出ると、とたんに、舞台の面白度がアップしていた。
    松川を演じた佐藤恭子さんの前に迫ってくるような勢いと、みずこを演じた田端玲実さんの雰囲気と間の良さが印象に残った。
    亀山役の亀岡孝洋さんは、容姿的にずるいのだが(笑)、ホントにポイントポイントで面白かった。


    アフタートークは、今回出演がなかった八嶋智人さん。村松武さんとは中学の同級生だったとか。ただし、友だちではなかったとか。

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    2011/05/21 07:53

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