桃太郎の大冒険 公演情報 桃太郎の大冒険」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-5件 / 5件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    感想遅くなりましたが、よいお話でしたね。こう来たかという感じで。
    とてもうまくまとまっており、かつラストも納得いく内容で私は好きでした。心も暖まるよいお芝居でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     現在、阿佐ヶ谷は七夕祭りの真っ最中、アルシェへ辿り着くまでに人込み次第で通常の2~3倍程度は最低掛かると覚悟して早目に出掛けた方が良い。

    ネタバレBOX


     板上は奥センターに出捌け用の空間を設け左右に衝立、衝立各々に黒幕を斜めに取り付けて袖としこちらも出捌けに用いる。この袖から客席側に伸びた若干の部分は平台によって一段高くなっている。また下手の客席側に更に1か所出捌けが設けられている。
     オープニングでは1人の少女が腹をすかせ倒れ込まんばかりの有様で彷徨っている。そこへ正体不明のおじさんが現れるが、何かを警戒している模様。少女は助けて貰いたいと思いつつ、何となく怖い気持ちもあって中々素直に反応はできないものの、おじさんは家出娘と見当をつけて「腹が減っているのならこれを食って家へ帰れ」と食べ物を恵みサジェッションもしてくれる。単にナンパをしている訳ではなく、強面ではあるが親切なおじさんだと気付いた少女はおじさんを頼り一緒に行動するようになってゆく。この時、少女は勝手な想像を巡らしおじさんはスパイ、それも2重スパイでミッションをこなす為に日夜戦っているなどと主張し続けている点も面白い。
     場転があり、若い男1人に矢張り若い娘4人、どうやら訳の分からぬ理由で閉じ込められているらしい。理由も分からず檻に閉じ込められているが食事は出る。監視されているかも知れぬが定かではない。皆疑心暗鬼に襲われ睡眠中もどこか不安でぐっすり眠ることはできない、冷静であろうと努めるものの何故、何の為に閉じ込められているのか? 理由も分からずいつまで閉じ込められているのかも分からない。時折、何人かずつ連れていかれるが何処へ連れて行かれ何をされるのかも総て不明である。神経を病むな! という方が無理な話である。
     さて、新入りが入ってきた。つい先日、仲間というか一緒に放り込まれていた少年、少女が1人ずつ、連れて行かれた。何処へ連れて行かれどうなったかはいつも通り一切分からない。そこへ新入りの登場である。新入り達も先に閉じ込められていた者達も互いに自分達の方が少しでも有利な位置を占めようと勢力争いを展開するが争いが無駄であることを認め争闘は収束することとなった。
     ところで、シジュウカラという小鳥をご存知だろうか? 彼らは単語を使い分けて対話をし一定の文法を持ったコミュニケーションをしていることが学術的にも証明された。2つの単語を纏めて認識する能力を併合というが、この能力の意味する処は作文ができるということだ。シジュウカラはこの能力を持つ。これは人間の対話にも共通する極めて根本的な対話能力の原点ともいえる概念。多くの人間が、言語を用いて対話できるか否かが動物と人間を分ける決定的な能力差であると勝手に決め込んで他の生き物の上位に立ち、捕食し利用し収奪することを是としてきた訳だが、これは人間の勝手な思い込みに過ぎない、ということが立証され始めたということに他ならない。ギリシャの時代からオルフェウスのように鳥や獣、岩や川等までも魅了した詩人という人種が居たとされる。日本では宮沢賢治が代表だろうか? 何れにせよ詩人がこのように評されるのは、彼らの持つ自然に対する偏見のない態度と自然から学んだ多くのことを通して持ちえた想像力の巨きな力が、彼らをして正鵠を射た文言を定着せしめたという事実である。今作を観る前提として、以上の認識はヒントになろう。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    劇団龍門の主宰者である村手龍太は、2011年に旗揚げし、脚本・演出・出演を務めています。エンターテイメントの要素の中に、社会的なテーマを描く作品が得意。今日の作品、最初は何の話なのか、分かり難い。その展開の中で徐々に明確になり、後半も押し詰まったところで、そうだったのか!と、タイトルの意味が分かると思います。かなり厳しい現実を描きながら、人の温かさ、愛が感じられる良い芝居に仕上がりました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。
    ㊗️第20回公演、劇団の代表作にして「2016年シアターシャイン最優秀作品賞受賞作品」…その再演は観応え十分。サスペンス ミステリーとして展開していくことから公演終了までネタバレ厳禁。

    物語は、「桃太郎」という子供向けの お伽話ではなく、どちらかと言えば大人向けの啓発劇のよう。劇中、何回か繰り返す「今を生きることがサバイバル」という台詞が切実だ。どう生きるのか、その運命を握る者とは…その関係を鋭く捉え、考えさせる濃密な作品。その視点の奇知が物語の肝であり、面白さだろう。ぜひ劇場で!
    (上演時間1時間45分 途中休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台セットは 中央に平台、その周りを柵のようなもので囲っただけのシンプルなもの。
    物語は、動物界におけるヒエラルキー、それを人間とそれ以外の動物の観点から それぞれ捉えた問題作。人間の身勝手さ、しかしそれに抗うことができない動物たち。その生死さえもである。「人の命は地球より重い」 多くの人が、耳にした言葉だろう。しかし あくまでも<人の命>である。

    物語は、擬人化した動物の背景を描くことによって、様々な人間のエゴを浮き彫りにする。そこには自然(動物界)の摂理ではなく、人間社会のルールによって生殺与奪が決まる。この悲痛な叫びを<人間の声>と<動物の声>を重ねた音響で印象付ける。

    再演の可能性があるため、内容は伏せておくが、そう簡単には解決できない問題。表層的には制度の問題として描いているが、根底には人の考え方と行動に由る、と思う。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても面白かったです
    ある場所に集められた面々、その目的等、謎めいたストーリーに、どんどん惹き込まれました。
    意外な設定が見事で、笑いあり涙あり、考えさせられる事も多々ありました。
    役者さん達の演技、動き、表情、すごく良かったし泣けてきました。
    大満足の舞台でした!

このページのQRコードです。

拡大