6号室 公演情報 6号室」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.3
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★

    初見!
    初見でした!

  • 観てきた
    2/3

  • 満足度★★

    飽和状態の台詞
    六号病棟という建築物とビルを改築したイワトという劇場は
    上手くマッチした空間だったように思う。

    ただ、若手育成ということもあり
    役者たちの演技はまだまだ改善の余地ありという印象。
    もう少し稽古の間の演出などで、直せる部分はあったんじゃないだろうか。

    ネタバレBOX

    特に女優陣の台詞が、機能の違う言葉を全く使い分けられていなかった点が
    あまりにも目立って拙い印象を受けた。
    それを演出家は役者に意識させるなりして直さないと
    役者のためにも舞台のためにもならない。
    当然ながら勢いや声の強弱で演技は成り立たない。

    また、小説から戯曲化をしているのだが
    小説が戯曲になりきっていない。
    戯曲はもっともっと無駄を省いて、観客の想像力や意識が入り込む隙間が
    無いと(没入させるとかそういったレベルのことではなく作品として)つらい。

    それが顕著なのが、台詞が飽和状態であること。
    あまりに人々の語る言葉が説明的で長いため
    演技の支障となっているし、聞くものはそれだけを追うしかない状態になっていた。
    もっと、演出家は作品全体を自分のイメージした役者や観客と一緒に
    舞台を考えるようにした方が
    もっともっと良い作品が出来上がると思う。

    ただ、後半に行くにつれ良くなっていたし
    様々な試み自体は面白かった。

    この経験を糧にした、次の舞台に期待。
  • 満足度★★

    残念
    チェーホフの小説を舞台化したもので、元の小説を読んだことがないため、脚色や改編がどの程度に施されているのかは分かりませんが、4大戯曲とはかなり毛色の異なる作品でした。

    医者や事務員が不正を行う腐敗した精神病院を舞台に、何を以て狂っている人とそうでない人の判断するのかを考えさせられる内容で、笑えるところもほとんどなく、閉塞感の漂う重い雰囲気でした。

    客入れ時の導線や単調に聞こえる台詞まわしや唐突に断ち切られる場面転換時の音楽など、観客が物語の世界に没入するのを妨げるような演出の意図があったのだと思いますが、あまり効果的ではないように感じました。作品で描かれるディスコミュニケーションに対応させた表現ならば、もっと極端にした方が断絶ぶりを感じられて良かったと思います。
    また初日だったせいか、まだ台詞がちゃんと入ってない感じで(かなりの長台詞で大変そうでした)、何が言いたいのかが伝わって来ず残念でした。
    客入れのときから静かに存在を主張する、繊細な照明の美しさが印象に残りました。

    同じ出演者で全員の役を入れ替えたバージョンと交互に上演するので、異なる配役のときにどのように違って見えてくるのかが気になります。

このページのQRコードです。

拡大