公演情報
「R.P.G. ロール・プレーイング・ゲーム」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/06/15 (木) 14:00
原作を読みたい気持ちを抑えて、前知識なしに観劇。原作のあるなしにかかわらず、世相を鋭く切り取った作風でした。今のネット社会の混迷、ポスト・トゥルース的な世の中の前段階に関して、「思い当たるふし」がたくさん見出せた内容でした。
実演鑑賞
満足度★★★★★
原作未読、情報ゼロでの観劇。
ワンツーワークスの作品はジレンマジレンマ以来ですが、やはり凄い。
結構こみいった脚本だと思うのですが、役者陣の演じ分けも上手い。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/06/15 (木) 14:00
価格4,900円
ここ数年ワンツーワークスさんの舞台を鑑賞しているが、今回も考えさせられる内容で観ている側としては大変満足だった。
前回の「アプロプリエイト」はキャスト陣が普段より少し豪華だったことも関係して作品自体のクオリティが高かった。しかし今回は、パンフレットを見てみるとワンツーワークス初参加の方も何人かおり、カンパニー全体が若くフレッシュに感じられた。
ここからキャスト個人の話になるが、劇団員の奥村さんと関谷さんは相変わらず流石としか言いようがない。毎度のことだがしっかりとお二人が空気が作っていることが分かる。ネットのカズミを演じた東さんは、何度かワンツーワークスの舞台でお見かけしたことがあるが、毎度忠実に役に入り込んでいて度肝を抜かれる。当時の若い学生そのもので、懐かしさすら感じさせられた。そして石黒を演じた小林さんは、登場シーンが少なかったものの、しっかり演技でインパクトを残す役者さんだと感じた。単純にもっと話しているシーンも観てみたい。プロフィールを調べたらまだ10代ということで、更なる成長と今後の活躍が楽しみである。
ここに記載していないキャストの皆さんも素晴らしいもので、新しいワンツーワークスの形を見たような気さえする。リピートするか真剣に検討したい。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/06/10 (土) 14:00
原作未読で観劇。未読だけどもおそらく小説のボリュームを2時間の脚本にするのは大変だったのでは?と想像する。とても上手い構成だった。途中でダレることもなく、コミカルなやり取りが続いても緊張感が持続する。後から「ああ!だからあそこでこうだったのか!」というのがいっぱい出てきて、記憶を反芻しながら今も楽しんでいる。キャラクターもそれぞれに魅力的で、演者さん達が愛情持って命を吹きこんでいるのが分かる。この後、原作を読もうと思っている。
実演鑑賞
満足度★★★★★
家族が待ち合わせるのにどうして目印が必要なの?と思ったらそう言う訳だったんですね。
途中からいろいろ、あれ?もしかして・・・と分かってくるところも面白かったです。
実演鑑賞
満足度★★★
ワンツーワークスを観るのは今回で9本目。印象に残るのは『グロリア』、『鯨を捕る』、『私は世界』。
宮部みゆきは初期は読んでいたが、何かぬるくてハマれなかった。大林宣彦が映画化したのを観た『理由』だけが好印象。
今回も掴みは面白い。二つの家庭で二重生活を送る男(長田典之氏)。妻(みょんふぁさん)と娘(東史子さん)と息子(安森尚氏)、もう一つの妻(小林桃子さん)と娘(川畑光瑠さん)。彼がある日惨殺される。警察は娘(川畑光瑠さん)を取調室の隣の小部屋に呼び、マジックミラー越しにもう一つの家族と面通しさせる。
自分はみょんふぁさんのファンであることに気が付いた。
綾城愛里奈(えりな)さんが不快な馬鹿女を好演。
実演鑑賞
満足度★★★
宮部みゆきが、現実の小市民の生活に素材をとった市民ミステリの傑作を連打していた頃の代表作の一つ。ことに現実生活から逃亡するためにネット上に疑似家族をつくるというネット社会らしい発想が生きていた。あれからもう二十年もたったかと思うが、現実にはもっと悪質なネット犯罪や世界的規模の金融問題なども起きていていまなお新鮮さを失っていない。ことに、タイトルにもなっているR.P.Gは、演劇で言えば、古くからあるメタシアターの構造がそのまま乗る。
脚本は、原作の面白さに乗って、本当の家族、疑似家族、その枠の上に課せられた犯罪事件の究明、の三つのシチュエーションを攪拌しながら進んでいく。手際はなかなかうまい。
しかし、この脚本を面白く見せるには、やはり、俳優の力量が要る。
全員が同じテンポで、台詞の番が来たら言います、という調子で進むので原作には巧みに織り込まれている出演者のキャラクターがどこまで行っても見えてこない。スジは解るが味気ない。一つのシーンにほんの5秒でも俳優の技を見せるところがあると膨らむのに、この舞台はそういう人間表現の余裕を全部殺してしまっている。もう三十年もやっている劇団というなら俳優指導が第一歩だろう。
ミステリ劇はなかなか面白くできあがらないジャンルだが、こう言うミステリ名作を取り上げることは、めげずにやってほしいところだ。
赤坂レッドの舞台に十五人の出演者で2時間、6割の入り。
実演鑑賞
満足度★★★★
冒頭、一人のサラリーマンが二つの家族の「お父さん」を同時にやっていて、おやッと思った。気持ち悪いほど仲の良い「家族」はネットの疑似家族で、隙間風の吹いているのがリアルの家族(舞台ではそれを同じ空間で別俳優が同時に演じる)と分かってきて、題名の意味も分かってがぜん面白くなる。そして、「お父さん」が殺される。(この場面は一瞬だが、迫力ある)
以下、殺人事件の真相究明となるのだが、取調室と、マジックミラー越しの別室と、過去のネット家族たちと、取り残されたリアルお母さんと、最大4つの出来事を、同時に舞台上で演じさせる。こうした時空間の処理は見事。同じ場面を巻き戻して別角度から見たり、演劇的想像力を喚起される。
高校生16歳の娘役の川畑光瑠が、本当の高校生のようだった。イラついたり、落ち込んだり、不機嫌だったりが、思春期らしい不安定さをよく出していた。リアルお母さんの小林桃子の弱い女の底の強さ、ネット娘の東史子の強気の裏の寂しさ、人恋しさも、それぞれよく出ていた。
実演鑑賞
満足度★★★★
一人の男が二つの家庭のお父さんを交代交代せわしなく演じる。そんなカオスなオープニングでつかみは十分。理想の家庭とほころびのある家庭、お父さんもなかなか大変だ。そして突然お父さんは殺されてしまう。
犯人は誰かとあまり考えずに舞台に集中しよう。テンポの良い展開でそれは容易だ。そうすれば大きなカタルシスを得ることができるだろう。まあしかし、いつものことではあるけれど、犯人の動機は1ミリも私の心に入ってこない。
初日だったせいか登場人物が多いせいか、俳優さんたちの演技が融合していなかった。同じく恒例のmoveダンスも劇団員抜きで行われたため似て非なる何かになっていた。どちらもしばらく寝かせておけば自然と熟成して行くものと期待している。