満足度★★★★★
素晴らしい企画公演
この劇団の公演は初めて観に行きました。以前から存在は知っていましたが、今回観ようと思ったのは、スペシャルステージと銘打たれたこの企画がとても魅力的だったからです。
他劇団の脚本家3人を招いて、四日間の出来事を1人1日分ずつ執筆していき1つの作品として上演するというのです。しかも脚本家は、自分の順番がまわってくるまであらすじを知らないという。各劇団の世界観はそのままにしながら物語としてまとめなくてはいけない。これだけでも面白そうですよね。
さらに、参加しているのが以前から観たいと思っていた劇団や、気になっていた劇団ばかりですから、夢のような企画公演でした。
劇場に入ったら舞台美術が素敵だったのでさらに期待が高まりました。喫茶店が舞台になっていたので、それだけでどんな話になるのかとうれしくなります。
喫茶店ニューヨークの閉店までの4日間が描かれているのですが、マスターとバイト、そしてお客たちとの話がとても面白いです。脚本を書いている劇団は全て初見なのでどんな雰囲気の話なのか全く想像がつかなかったのですよね。開演前にチラシを読んでだいたいの劇団が持つ特色は分かりましたけど、観るのは初めてですから。
脚本はそれぞれ面白かったし、物語と役者さんたちが作り上げた展開に何度も笑いました。コメディ部分では何度も吹き出しちゃいました。
2日目を担当した「あひるなんちゃら」ですが、この劇団は本当にいつか観に行きたいとずっと思っていました。だけど今まではことごとく他の予定と重なっていて観る機会がありませんでした。だからどんな本なのか一番気になっていました。で、実際に舞台を観てみたら、4人の脚本家の中で一番好みでした。駄弁芝居というものをたっぷりと楽しませてもらいました。
今年こそあひるなんちゃらを観に行きたいですね。毎回チラシの裏に関村さんが小さな文字でびっしりと書いている役者紹介も好きで、全部読んでいます。
今回の作品でだけ判断は出来ませんけど、競泳水着さんは安心して楽しく観ることができました。1日目だから大きな事件は起きないし、伏線がまかれていく中にコメディ要素があってという感じなので、1本きちんと観てみたいです。
乞局は、登場人物が不幸になる芝居が苦手な私にはちょっと合いませんでしたけど、でも悪夢のようなあの空気は気になります。だけどやっぱり人が傷ついていく姿を長時間観るのはキツそうですね。
4日目はこの企画をたてたクロカミショウネン18ですね。それぞれの脚本家が伏線をパス(というより、ぶん投げ的な部分も)あって、意表をつく展開に爆笑しつつ今後の展開に興味を持って観ていました。
最後は今までの登場人物たちが隠していた謎なども全て明かされて大きなことが展開されていきました。あれをここでこういうネタに使うのかと感心したり笑ったり、不幸のスパイスは気になったけれど、1つの作品としてとても楽しむことができました。
この企画、またやってほしいです。
満足度★★★★
とても面白い試みであったと思います。
今、伝えられる事をあえて後日伝える問題の先送りがあり、翌日それを華麗に翌々日にスルーパスし、3日目に芝居のトーンそのものが急転・・、最終四日目はパワープレーで・・なんとなく終幕。
喫茶店マスター“渡辺さん”の日替わりキャラ・・、ありでしょう!
“ワダ・タワーさん”でかっ!身長195cm趣味プロレス観戦(good!)
“勝平さん”・・「ナツひとり」「めぐるめく」「明るい表通りで」での好演を思い出しました。えっ!“森田さん”・・しかし総勢18名の役者さんが・・贅沢で勿体無い気がしましたが、稽古場、楽屋はさぞ・・。劇団さんそれぞれのダイジェスト版を拝観し、個別に伺わせて戴こうと思いました・・とさ。
満足度★★★★
オモシロ企画
投げっぱなしパワーボムやら文字通りノールックのスルーパスやらを総受けしたクロカミさんは大変だったと思いますが、何とか纏まっていたと思います。勿論、辻褄あわせが厳し目なところ、無理やりチックなところもありましたが、ある程度はしょうがないかなと割り切って、お祭り公演として楽しませてもらいました。
満足度★★★★★
すごい☆
四人の作家さんが、登場人物や背景、舞台設定など全く話し合わずに、脚本を書いたとのことですが、よくこんなにちゃんとまとまって、おもしろい芝居ができたもんだなあと感心。すごい。企画、各作家、役者、スタッフ陣、お疲れ様でした。
満足度★★★
4days
脚本リレーという面白そうな企画なので見てみた。
4人の脚本家の色を味わえる公演でお得と思えるか、また面白いと思えるかどうかがポイントでしょうか。
満足度★★★★
楽しめました
出演者の役名が芸名と同じで、「これはお祭り」とのパンフの説明に、予想していたのと違い、びっくり。
だから肩の力を抜いて、楽しませてもらいました。
このところ、番外企画が続き、その中で加藤裕さんが退団してしまったのはさびしい限り。やはり、ファンとしては野坂さんの新作本公演が早く観たいです。
満足度★★★
脚本家も舞台上にいるような
4人のリレー脚本ということを含んで観ると、各々が試行錯誤、苦労して書きすすめたことが見てとれて、それも観劇中の面白味となる。普段、なかなか脚本家のことまで想像しながら観るお芝居なんかないわけで、これは企画の勝利だと思います。終盤に向けて強引なストーリー展開があるのもご愛敬。
今後、コメディとかラブストーリーとかジャンルを決めてやるのも面白いかもしれませんね。
満足度★★★★
脚本家
四人、それぞれの個性が垣間みれて面白い作品でした。
特に自由度の高い、2日目、3日目は、それぞれの本公演にも興味がひかれました。
ただ、ひとつの作品で観てしまうと、不満な点も.....
最近よくみる「短時間×多団体」の別バージョンと考えると面白い企画ですね!!
四日目→三日目→二日目→一日目、で脚本を書かれたら、もう少しまとまったモノになるのかも!?とも、考えてしまいました。
それも観てみたいですね。
満足度★★★★
前編からの繋ぎに苦しむ
コメディとして見れば楽しい企画だ。やはり1編目を担当した作家が一番楽なんじゃないかと感じた。後半になって、やたらとぐちゃぐちゃになり、これを一つの物語として見ると作品としては劣る。しかし役者を観ていると楽しめるという番外編だ。
満足度★★★★
企画として
面白い企画だし、たまにはいぃかも。
4人それぞれのカラーも出ていて
面白かったです。
ただ3日はあまりにもカラーが違過ぎて
なじめなかった…
個性を見せるのはもちろんですが
もう少し1つの作品であることも考えてほしかった。
4日目のクロカミさんは
もうさすがとしか言いようがない。
圧巻でした。多少強引ながらも
無茶ブリ回収しながらも
うまくまとまったと思います。
満足度★★★★★
祭りだって・・・
そう、祭りだっていうからそのつもりで観たら確かにそんな感じでとても楽しめた。そして有名どころの劇団や役者の人達をひと通り見れたのがとても良かった。
けれど、どうだろう・・・あまり舞台芸術を知らない客が観たら、え、これなに?みたく、なんだか溶け込めないままぼんやりと見終えてしまうんじゃないだろうかと、なんだか全然関係のない第三者のことが少々気になってしまった。
満足度★★★
邪道として楽しめました
脚本リレーの企画だと、やっぱり最後が大変ですね。破綻ギリギリのところを、無理くり力技でまとめたようで、結構笑えました。しかし作家さんたちはみんな仲良しなんだろうな。私だったら、前の作家さんたちを絞めちゃうけど(笑)。
満足度★★★★
飛び道具
もっと破綻すると思いきや、ここまでのレベルに仕上げたのはさすが。
王道ではなくあくまでもお祭りとしての飛び道具なので、粗さやムチャを逆に楽しむというのは私にとっては新鮮。
観客としては年1くらいで続けて欲しい企画です。
満足度★★★★
緩い投げコメディ
セットが素晴らしい。こういったセットを作る職人に自宅を改造してもらいたいくらいだ。笑)喫茶店を舞台に一日目を上野友之(劇団競泳水着)、二日目を関村俊介(あひるなんちゃら)、三日目を下西啓正(乞局)、四日目を野坂実(クロカミショウネン18)で〆る。こういった企画ものは当然、最後の四日目で話の筋をどうにか観客を騙しながら伏線を回収しつつ終わりにしなければならないのだが・・。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
ハチャメチャで爆笑
ハチャメチャで爆笑
まず、会場に入ってすぐ気が付いたことは舞台装置は大変豪華だ、ということ。
で、凝った芝居が見られるのかな?と思っていたら、そうではなくて、
プログラムによると、こちらの台本は、4人の作家の連作とのこと。
要するに、まず1人目が書いて、それを受けて2人目が書く・・・というやり方。
そうなると、前に書いた作家は、後の作家に「鬼振り」をすることができる。
実際に、観客にも、後の作家に振ったということが明らかに分かる台詞があって、
それを聞いて観客は大爆笑。
そういうわけで、「ネタばれ」で隠すことができても、
これに限っては、観る人は絶対知らない方がよい。
(他の方が色々書いちゃってますが・・・)
ということで、これ以上ネタばれになるようなことは書かないようにします。
でも、連続ものであっても、各作家の個性はやはり感じられるし、
作家によって登場人物の誰にフォーカスを当てるのかも異なっていて、
その意外な展開が面白い。
もちろん、1人の作家が書いたような、しっかりした緻密な構成は望めないが、
それよりも、各作家の機知を楽しむことができる。
そういう意味で、一見の価値ありですね。