不都合な四日間≪終演致しました!沢山のご来場ありがとうございます!≫ 公演情報 クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)「不都合な四日間≪終演致しました!沢山のご来場ありがとうございます!≫」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    緩い投げコメディ
    セットが素晴らしい。こういったセットを作る職人に自宅を改造してもらいたいくらいだ。笑)喫茶店を舞台に一日目を上野友之(劇団競泳水着)、二日目を関村俊介(あひるなんちゃら)、三日目を下西啓正(乞局)、四日目を野坂実(クロカミショウネン18)で〆る。こういった企画ものは当然、最後の四日目で話の筋をどうにか観客を騙しながら伏線を回収しつつ終わりにしなければならないのだが・・。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    上野友之の本は喫茶店での登場人物設定とこれらに関するネタ振りをして無難なところで逃げ切る。笑)上野の役割は堅実に2番手にバトンを回し成功する。

    これを受け継ぐ関村俊介は初盤、コメディ的な要素を見せつつ(この時点では好みだったが)、終盤で粗さが目立ち笑いの振りネタが雑になってしまう。これを次の手に投げっぱなしで逃げてしまう。笑

    これを受け継ぐ下西啓正は大変だろうな・・と個人的に感じながらも、乞局独特の怪しくも危険な妄想情景へと観客を誘うがここで喫茶店マスターが思わず含み笑いをしてしまい、一気に素になって笑ってしまうマスターを見て、ヤクザ風の5人もつられて笑ってしまうという楽しいハプニングに。笑いを堪えようと必死の形相で己の精神と戦う彼らを観ているほうが舞台のストーリーよりおもちろ可笑しかった。
     
    そしてすべてを巧妙に受け継いで仕上げ終わらせなければならない野坂実だったが、舞台全体をみるとやはり、4人の作家が描く世界はちぐはぐで、こういった構成は失敗だったような気もする。やはり一つの作品に時間をかけて、きちんと練って作りあげたような緻密さはない。だから芝居の終わらせ方もぐずぐずで強引にまとめた感は否めないのだった。結果、ぐちゃぐちゃなコメディといった幕引きだったが、キャストらと企画を楽しむといった気持ちで観るなら面白いイベントだと思う。

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    2011/07/03 11:59

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