満足度★★★★★
ラスト月刊彗星マジック
一年間毎月新作を上演し続けてきた、月刊彗星マジック『定点風景』
四月号はそのラスト。
三月号でいったんお話は終わり、今回は外伝的なお話でした。
今からずいぶん前のお話。わたしからしても、ずいぶん前の。
そうして語り始められるお話は、『定点風景』の序章ともいうべき、原点、過去のお話。
ずっと『定点風景』世界で語られ続けてきた、何もかもを飲み込み広がり続ける森の、謎に迫るお話でした。
稽古場配信でチラっと見させていただいた舞いのシーン。
あそこ好きです。綺麗。
稽古着な配信時と、本番の衣裳を着けた状態では当たり前ではありますが、全然違って、見惚れました。
ななさんが絵を描く時の、ふわふわっとゆらぐ腕の仕草も好き。
ただそのまんま表現しちゃうんじゃない、情緒豊かに作られた雰囲気が魅力のひとつかな。
語られた、森の原点にまつわるお話はわたし的には衝撃的で。
終演後、勝山さんひっつかまえて質問攻めにしてしまいました(笑)
でもやはり、それだけ聞きたいと思ってしまうのは、それだけ世界観が豊かというわけで。
観客それぞれが観て、観たものに対して各自思いを巡らせられる余地、世界の広がり奥深さが、良い。
最終話もとても深く、心地良い余韻の残るお話でした。
満足度★★★★★
風景
定点風景、宇宙か膨張して、星の光がなくなり、森が広がり、人はそれでも大きな森を挟んで戦っている。 今回その 始まりのような物語でしょうか。
人の思いが機械に宿り、その心が風景をつくり、無いはずの一本の木に宿る。
お芝居にするには、難しいと思われる物語が、とても面白く出来てました。
最前列で見てました、震える手、動きたい思い、声の振るえ、手抜きのない演技が彗星な、彗星らしい、SFファンタジーでした。
小演劇の醍醐味がいっぱいで最高でした。
1年間、最後まで観る事が出来たのは、だんだんと心地くなってきたから、 面白いお芝居を有難うございました。
本公演が楽しみです。