実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/05/20 (土) 18:00
凄かった!
ほとんど静かな会話だけで綴られる物語に惹きつけられ、会場中が息を呑んで成り行きを見守った。日々魂を削られ続けるこの世界。寓話風な雰囲気なのに奇妙なほど身につまされた。観ることができてホントよかった。
映像鑑賞
満足度★★★★★
芸術劇場で映像を鑑賞しましたが、東京公演映像か大阪公演のものか分からず、ひとまずこちらに書き込みします。
すーーごく集中して見ました。ずっと怖かった…わけではなくところどころ笑いの要素も入って、その分、怖い場面ではスッと冷たさが身に染みる心地がしました。わらわらと影のようにいる森の母さんの子供たちが、順番にぬるりと人間として立ち上がって自らを物語り、また溶けて影のように静かになっていくのが印象的でした。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/06/02 (金)
「魂」「母」「運ぶ者」「子供たち」…面白いなぁ。いろいろなことを考えさせられるよね。そこがまたたまらなく好き。大きい懐の母親役、篠井英介さんがこれまた素敵。
実演鑑賞
満足度★★★★
冒頭が素晴らしい。 暴力を見逃したために1万円をもらって 魂の一部を「押し買い」される。 魂は失う、「これは比喩ではない」という メッセージであり、本編の予告編。男・八雲(安井順平)が森の中の 一軒家にたどり着く。 そこには 不思議な 家族が暮らしている。 お母さん (篠井英介)に 男は 「息子の亡骸 を持ってきた」という。「その亡骸とは魂だ 」「声が聞こえる」という。 男は 拘置所の刑務官で、 息子は死刑執行された、多くの人が死んだ 悲劇だという。ここから少し 奇妙で多面的な話が始まる。
お母さんは森の中に自殺しに来た人や、野垂れ死にしそうになった男たちを見つけ出したは、この家に連れてきていた。 キャッチャー イン ザ フォレストという 当然 キャッチャー イン ザ ライ を連想させる。 ホールデン少年が 汚れた大人社会から無垢な少女を守る存在だとすれば、 お母さんは 腐敗と侮辱にまみれた社会で 傷つき 落ちこぼれた男たちを守っている、と言えるだろう。 そこにこの 作品のモチーフを見ることができる
連れてこられたのは みんなからバカにされて自殺しようとした男(大窪人衛)など。
刑務官の知り合いの陣(盛隆二)という男をやってくる。陣は実は公安で この家はテロリストの巣窟だという。 お母さんは 書類改ざんで自殺した男の妻で、自分の恨みを 助けた男たちに伝え社会に戻してテロをさせていると。 ここにも 無差別殺傷事件が 目立つ 今の日本のフラストレーション が感じられる。
実演鑑賞
満足度★★★★★
イキウメ独特の世界観、なんとなくゾワッと薄気味の悪い雰囲気が全体に漂う。(そこが大好き)
篠井英介さんの中性的不思議感がしっくり。
比較的希望的な内容で後味はスッキリ。
実演鑑賞
満足度★★★★★
コロナ渦中の異色作「外の道」に時代と人間への深い洞察(とそれを作品化する力量)に大物の予感を覚え、今作でほぼ確信に至った(「外の道」はイキウメ的に外れた道でなかった)。引き込まれて見てしまう二時間のドラマという濾紙を通して、作者が時代に対し物を言っているのがありありと浮かぶ(この感覚も「外の道」と同じだ)。整理できない感情を持て余して唸りながら帰路についた。
実演鑑賞
満足度★★★★
正直、自分はこの作家を過小評価していた。今作でやっと思い知る。こんな脚本、他に一体誰が書ける?とんでもない才能に興奮。ラストの着地点なんかに不満は湧くが、それにしても参った。この令和のふざけた時代、安居酒屋で膝詰めでドストエフスキー本人から語り掛けられるような夜。ベロンベロンに酔わされた帰り道。とにかく上手く言い表せないが、こんな作品を世界は欲している。
今作に一番近い作品は黒沢清の『カリスマ』だろう。“カリスマ”と呼ばれる一本の樹を巡る顛末で天皇制と日本社会を戯画化してみせた。もし今作を黒沢清が撮ることがあるならばモノクロでやって欲しい。役所広司の一人芝居でも良い。出来ればタルコフスキーに巨額な資金を提供して、『ストーカー』のように撮って貰いたい。一切の説明を排して。全く訳が分からないが皆平伏すような映画になる筈。
この世界のルールは人の数だけそれぞれに存在する。他人の解決法を幾ら熱心に学んでも、実は何にもならない。自分の世界の解決法を見付けることができるのは自分自身だけなのだから。
皆の“お母さん”である森のキャッチャー〈捕える人〉、山鳥さんこと篠井(ささい)英介氏が満場一致のMVP。美輪明宏のヴォイス、草笛光子のような表情、加藤登紀子のような強さ。彼を観る為だけに足を運ぶ価値はある。必見。
開演してすぐ地震があったのが残念、そこは集中できなかった。
「寒い、寂しい、お母さん・・・。」
実演鑑賞
満足度★★★★★
奇想天外なストーリーで観る者を驚かせ引き込んでしまう劇団だが、今回は、奇想天外というよりは内面的・象徴的で静かな雰囲気が素晴らしい。ただし、笑いをとってくるのはいつもと変わりない。篠井さんの抑制のきいた演技も印象的。
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今回のイキウメ『人魂を届けに』 考えれば考えるほど凄い。 前川哲学と命名してるけど前川さん文学部哲学科卒業やった。 やっぱりね~じゃないとこんな発想や着眼点持てんわ。 イキウメーズ(劇団員)と客演も素晴らしかったな~〜。 (まだ言… https://t.co/VxTqiz2FFF
1年以上前
ABCホールでイキウメ『人魂を届けに』。いまの空気を存分に含んだ寓話のような森を潜り抜けたあとの、なんとも腑抜けた余韻。人魂は感情や情緒、はたまた理性や意志か。やがて個人という存在を超えたものと繋がって生まれる祈り。言葉と所作で目… https://t.co/x4YSU3pR7Y
1年以上前
イキウメ「人魂を届けに」 全公演無事終了しました 大阪ABCホールでバラシ終えてタクシー捕まえようとしてたらスクーターで信号待ちしてたおっちゃんに「ゴー使ったほうが早いで、タクシーゴー!」といきなり声をかけられびっくり GO使った… https://t.co/a2h8AagNV3
1年以上前
土日で劇団イキウメ『人魂を届けに』観てきた!独特な森の匂いが外まで広がってて、世界観に入り込めた!なんだか心が暖かくなるお話だった‥ 東京の劇団初めて観たけど、めっちゃ
1年以上前
劇団イキウメ『 人魂を届けに 』千秋楽。素晴らしかった。 目に見えないものを台詞や動きによって造形していく力。演劇の醍醐味。 芝居をするということは、芝居をしないこと。することとしないことの「あわい」の上に立つ藤原季節が、実に頼も… https://t.co/LSVIIDe9j6
1年以上前
イキウメ『人魂を届けに』 人魂の押し買い。なんて表現だろう。ぞっとした。人魂が削られていく日常に気づかず過ごしていることは少なからずあるだろうな。奪われた魂は返ってこない。すきま風を通さぬようにするには、どうすればいいんだろうなぁ。 https://t.co/Yc6Uazzuoa
1年以上前
私の生篠井英介さん履歴が柿喰う客の天邪鬼と今回のイキウメ人魂を届けにで導かれるように深い深い母性に染め抜かれてて心が潤った現代や自分が持ち得ない距離感ややさしさがじゅわっとした次の篠井さんとイキウメも追いかけよう
1年以上前
イキウメ「人魂を届けに」千秋楽おめでとうございます。作中の台詞や行動、仕草、表情に触れてから、自分が抱えている傷を自覚し、どう癒やしていけばいいのか、ずっと思案しています。いつか何かを見つけられる日まで、繰り返し思い出すのでしょう。心身ともに消耗しましたが、素晴らしい作品でした。
1年以上前
イキウメ「人魂を届けに」 この世の不条理さに向き合おうとするほど魂を削られる。この行き場のない憤りを浄化してくれる舞台だった。劇団員の演技力の確かさに加え、篠井さんの気品と凄みが物語に厚みを与える。無理なく時空を超える演出も流石。安井さんと浜田さんの夫婦役は微笑ましくも思えた。
1年以上前
イキウメ『人魂を届けに』観た。大阪ではサンケイホールブリーゼが続いていたけど、今回は久々のABCホール。これまでのイキウメの演劇とは、トーンが異なり新しい感じがした。部分的に共感したところもあれば、全く理解できない点もあり、頭がぼ… https://t.co/XS4XrAiFfY
1年以上前
イキウメ「人魂を届けに」観劇 いろいろな社会問題を想起させてくれる演劇で、とても興味深い2時間弱。自然にダブルコールもおこるし、いい芝居でした。女形も役者もよかったし大満足。
1年以上前
イキウメ『人魂を届けに』観劇。 言語化するのが難しい作品だったけど、浜田さんがインタビューで言ってた 「童話のようで現実と地続きになっている物語」 というのが一番しっくりくるのかなぁと。 魂が削られながら生きてきて、そんな事に疲れてしまった人達を森の奥で受け入れている山鳥。
1年以上前
改めまして。イキウメ『人魂を届けに』閉幕。東京で30大阪で6。劇団として最多ステージ数でしょうか。劇場に足をお運びいただき、なんと言えば良いか…一緒に居てくださりありがとうございました。あの場に集まったみんなで創り上げた公演だと勝手に思っています。本当にありがとうございました!
1年以上前
大阪ABCホールでイキウメ『人魂を届けに』。篠井英介と藤原季節が客演。
1年以上前
浜田信也 盛隆二 森下創 大窪人衛 + 篠井英介 イキウメ『人魂を届けに』 全日程、終了しました こんなに清々しい気持ちで終われたこと、こんな何処にもない芝居に関われたこと、私いち事務方ですが、掛け替えのない思い出となりました… https://t.co/IK4auEk5sN
1年以上前
イキウメ『人魂を届けに』観た。 響いている、届いている言葉で伝わる以上に、 纏っている、醸し出ている空気でわかる、その魂を受け止める様な優しさ。 不思議さは変わらず、それでいて不気味さや怖さは無くて、また新しいイキウメ。戯曲、演… https://t.co/2oU2oL5IsG
1年以上前
エヴァンゲリオン・ビヨンド。 イキウメ「人魂を届けに」。 観ました。 以上です。
1年以上前
@kisetsufujiwara 季節さん、ツイートありがとうございます😊 イキウメ『人魂を届けに』36公演お疲れ様でした☺️ お忙しいとは思いますが、少しでもお体を休めて下さいね😊 本当にお疲れ様でした😌
1年以上前
イキウメ『人魂を届けに』大阪公演、熟成にて6ステージ終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました! 大阪、やっぱり良いです。また来れる日を願って!
1年以上前
イキウメ「人魂を届けに」。センス・オブ・ワンダー。イキウメらしい不思議ワールドに現実のあの人やこの人の人生も登場人物の人生も交錯する。魂の包み込まれたようなあたたかい涙が終演後にじんわりわいてくる。自分の魂は自分で守る。誰かの魂を… https://t.co/9T5VXZ5PGD
1年以上前
イキウメ「人魂を届けに」。強靭な劇団だなあ……俳優もみな素晴らしいし。正面からぶつかる様に心を打たれ、帰りのロビーで前川さんを見て泣きそうになった。
1年以上前
イキウメ「人魂を届けに」@ ABCホール おかえりなさいABCホールへ。 日々魂が削られる時代、強要されることの多さを実感しつつ、なにがどうとうまく言葉にはまだ出来ずに帰り道夫婦で、無言になりながら受け取ったものを噛み締めた。 https://t.co/abfNaPL4US
1年以上前
イキウメ「人魂を届けに」 ああー…よかったなぁ… ヒトの魂が削れる瞬間を見た気がした。見てるこっちもごりっごり削られた。 夢か現実か、自分のことなのか他人のことなのか、境界が曖昧なまま飲み込まれていくこの感じがたまらなく好き。 最後のお鍋はどんな味がしたんだろう。
1年以上前
イキウメ「人魂を届けに」観劇。重厚な雰囲気が開演前から感じられた。否定せず受け入れる姿勢が温かかった。イキウメには珍しく?不思議な出来事は不思議なまま終わってしまった。
1年以上前
イキウメ『人魂を届けに』観劇🌙 7人のバランスが見事で面白かった〜✨ 安井順平さんの間とか抜けが最高でした👏 最初は不穏だったけど、いつしか堂島川から吹く夜風とリンクするような心地よさ、透明感に包まれて、あの場で、少し"回復"さ… https://t.co/sfQWlbvRPB
1年以上前
【6月18日(日)】 本日のABCホールは イキウメ「人魂を届けに」公演千秋楽 13:00開演の1ステージです 上演時間は1時間50分。 当日券はホール入口受付にて12:00より販売されます どうぞお観逃しなく!… https://t.co/0UxwQN6FT8
1年以上前
イキウメ「人魂を届けに」於ABCホール行ってきました。新鮮でした。あらゆる心に夫々のカタチで沁み込まれていくのだろうな。 いつもと違う距離だからか篠井英介さん、ちょっと違って見えた気が。しかし包容力溢るる母性MAX。状況はどうあれ笑顔は嬉しくなります。
1年以上前
イキウメ『人魂を届けに』観了。言語化しづらいのだけど、じくじくとしかししずかでやさしい、これは劇場内で完結せずふとした時に思い出し咀嚼すると感じ、また作品的に大変上質で、めっちゃいい時間を過ごせたな…という観劇体験だった。時空間の推移と重ねが巧みすぎる。人が作って人がやる演劇だ…
1年以上前
イキウメ『人魂を届けに』観劇。前に前川さん作の蔵之介の舞台を観て、好きな感じじゃない合わない(怪異が原因みたいなの好きじゃない)と思ったけど、今日のは面白かった。持ち帰って反芻して考える好きな感じだった。 https://t.co/ZwfEmanJ8T
1年以上前
イキウメ 人魂を届けに 観劇 すっごい良かったよ🥺 観てるときも終わってからも色々考えてしまうなぁ。俳優さんたちはドラマとかでもみかける機会が増えてきたし、前川さんは売れっ子になられてもロビーに立ってるしすごいな!!客演の篠井さん… https://t.co/wLWdBZlWcm
1年以上前
まさかの、最前列チケットが購入できた イキウメ『人魂を届けに』を観劇。各々のキャラクターが抱えてる生きづらさを、現在と過去を行き来しながらステージ上で提示してみせる手法が見事だった。例えば刑務官(安井順平)の歩き方等々…目が離せない約2時間の上演で面白かった!
1年以上前
今日はイキウメ「人魂を届けに」。不思議な世界観は変わらずなんだけど、社会への視点が強めな気がした。甘くはない。けど、現実を生きていくための何かがもらえたような
1年以上前
今日はイキウメ公演「人魂を届けに」見てきました。篠井英介さんが客演。久々の生篠井さんだったけど相変わらず素敵でした。しかも良席で役者さん達の表情もしっかり見られて良かった🎵ABCホールは小さいから後列席でも舞台が近くて良い👍
1年以上前
イキウメ「人魂を届けに」また独特の気持ち悪さ(褒めてる)とシュールな笑いが楽しい、が考えさせられる部分も。出演者さん一人一人が存在感あり。 ABCホールで福島まで行ったので、帰りは花くじらで🍢おでんウマー😋
1年以上前
イキウメ「人魂を届けに」@シアタートラム←これも観たのよ。骨の髄まで社会悪にシステムに絡めとられた自分の魂を取り戻すにはどうにも他者の(もしくは自然の)力が必要なんだなって思った。他者であり自然たるものとして芸術が存在するんだと思… https://t.co/7fN1WdVEgQ
1年以上前
友人たちとイキウメ「人魂を届けに」観劇。漠然と感じ取ったものを、ただそのまま受け入れるのが非常に心地よい芝居だったなと。「解らない気持ちよさ」にずっと浸っていたくなりました。
1年以上前
イキウメ『人魂を届けに』観てきた! 今まで観てきたイキウメの中で一番難しかった……一緒に行った方々の感想や考察を聞いてあぁなるほど!と思った部分が多かったからもう一度観たい…… けどしっかり作品の余韻に浸れるこの感じは、イキウメを… https://t.co/IuE9hiuK3N
1年以上前
イキウメ 「人魂を届けに」 お友達と大いに感想を語り合う 「怪物」に通ずる部分があり、それでいて「怪物」にあった(それが敢えてなのかも私に察する術はないのですが)隙のない作品 シンプルに「困難」に劇団力全てを注いで立ち向かっている… https://t.co/ehBtUB73kx
1年以上前
イキウメ『人魂を届けに』@ ABCホール 初のイキウメ。篠井英介氏の演技は見応えあり。日々社会に削られ弱っている全ての人々に、寄り添う家が見える社会であって欲しいと切に願う。
1年以上前
イキウメ『人魂を届けに』 6/16昼観劇メモ 今回も頭使いながら観た いつもより現実味があった 開演前、お客さん満員なのに静寂。完全に森の中。 セット、照明、音響、演者が一体となって、森に居て一緒にその話を聞いた感覚。 イ… https://t.co/trGMXtrhhN
1年以上前
イキウメ「人魂を届けに」@ABCホールで鑑賞。 人魂を届けに行く刑務官と、届け先の奇妙な人々との交流を通して、傷ついた魂の由来と行く末を描き、寄る辺なくも確かな希望を感じさせるラストへと収束していく。今を生きる傷つく人々に寄り添… https://t.co/Pv7b1TdWc8
1年以上前