満足度★★★★★
納得の『最優秀脚本賞』
あんなに、たくさん笑ったのに、いろんな真実や現実の厳しさも思い出さずには、いられない。けれども情のありがたさや、温もりで包みこんでくれる素晴らしい作品でした。
満足度★★★★
黒過ぎるブラックコメディー
タイトルでは「群像コメディ」と銘打たれているけど…。
正直、長男の化粧絡みのネタでしか笑えなかったというのが
本当の所。 デフォルメの効いたキャラ達の会話の中、
見えてくるのは、
「僕ら、一体どれだけ目の前の相手、事実を分かっているの?
本当は、分かっているつもりが、表面的なものしか見えて
ないんじゃないの?」
という相当キツめの皮肉。 いやー、触れ易そうに見えて、結構
ビターな作品でした。
満足度★★★
力の差が出た2時間
11日もののロングラン、しかもダブルキャストという初めての試みにもかかわらす、わりと静かだったAキャスト吉岡バージョンにくらべ、元気ではりのあったBキャスト川端バージョンは素晴らしさがよかったです。力の差が出たんでしょうか。
満足度★★★★★
皮肉ってなかった
チャリ企画なんで、もっと皮肉った内容になるかと思いきや、どストレートな展開・内容で、非常に見応えのある作品でした。
面白かったです。
満足度★★★★★
ネズミの足音。そして「駆除せよ」と声がする。
このテーマに挑戦し、かつ、そこにきちんと笑いを盛り込んだという技量とセンスに脱帽する。
役者もいい。
満足度★★★★★
被害者と加害者の意識
前半はコメディ調でしっかり笑わせてくれる。後半はシリアス。
非行少年が更生して社会復帰を目指すための協力雇用主をめぐってのそれぞれの意識の差に考えさせられた。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
濃厚な群像劇
犯罪に直接的にあるいは間接的に関わらざるをえなくなった悪意のない小市民達を、中立に近い視点から綴る渾身のストレートプレイ。誰がWキャストなのかわからない位役者も皆魅力的で、二時間がとても短く感じた。
一幕ものという、観客にとっても心理的に逃げ道のない舞台の上で、一番その場に一緒にいちゃいけない人が最悪のタイミングで集まってしまうスリリングさ。
誰も間違っちゃいないのに、自分のリアリティからどうしても対立する立場に立たざるをえなくて起こる修羅場の緊迫感は圧巻。実際にこんな場面に出くわしたら脱兎の如く逃げたいのだが、きっとそうもできずに背後の人々のように「ひー!」とか思いながら言う通りにしちゃうんだろう。
メインの人々だけではなく、この修羅場に居合わせた人々全ての人生が何か少しづつ変化を迎えていく様子をさりげなく描いていて、群像劇としてとても見事。
そしてびっくりすることにこれだけ描いてちゃんと笑わせている。最高にギスギスしたシーンで、妙になさけなく笑わせてくるバランスがいい。
満足度★★★★★
絶妙
楽しい部分と、ストレスを感じる部分の両方ともやりすぎず、やらなすぎず、丁度よすぎず、加減がよかった。意外とシリアスなテーマだが、考え込んでもよいし、何も考えずともよい。
満足度★★★★★
代表作と呼ぶに相応しい出来。
テーマ自体は重く、考えさせられるところがいっぱいなのに会場は笑いが絶えない。笑いながら心に違和感を植え付けていくという楢原拓の企みが見事に成功している。
ザンヨウコが、普通の女性でありながらとても強い女性という難しい役どころを見事に演じていた。そして今回主役ではないが、内山奈々の存在感が抜群。この芝居を大いに盛り上げた。
高見靖二もはまり役だったが、Wキャストと聞いてびっくりした。役者ひとりひとりがが舞台上で輝き、全体として作品がきらきらと輝いていた。完成度が高い。
満足度★★★★
期待に違わぬ良い舞台です
初演も拝見してとても良い作品だと思っていましたが、再演で拝見してもやはりこれは良い作品だと思いました。チャリT企画の王道ではありませんが、作・演出の楢原さんの得意とする、風刺性と批評性が絶妙なバランスでちりばめられた、良質な会話劇です。
中でも、主役のザンヨウコさんの、可愛らしさと凜とした強さを兼ね備えたキャラクターがとても魅力的です。
全体としては、初演とは大きく変わってはいませんが、さらにタイトな仕上がりです。初演を見た方も、見ていない方も、オススメです。