第5回公演 U-ru ウル 公演情報 第5回公演 U-ru ウル」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★

    おしゃれな古代人
    小笠原諸島の無人島には古代遺跡らしきものがあり、それはどうやらグスター族のものらしい。かつて、彼らが島に根付きそこを恵みの地とし、幾年もの年月を重ね、やがて火山は爆発した。

    以下はねたばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    彼らは火山の爆発を神の怒りに触れたとし、守り人なる神に近き人を祀りこれにすがり、ウルという御霊にもすがっているだけだったが、ある者からテオシンテの種を授かり、荒れた土地を耕しこれを撒き、これを芽吹かせ、そうしてグスター族そのものを成長させる古代歴史ロマン。

    その無人島に降り立った考古学博士は古代遺跡の痕跡に触れた時、彼の前に蘇った古代の人々が活き活きと息づく。彼らからはこちらが見えないが、彼らの生活は火山の爆発前の活力に溢れた島での幸福で満たされた時を描写する。

    博士はどんどんその世界に引き込まれ、あたかもグスター族のテリトリーに入り込み囚われの身になったような風景になるが、たぶんそれは時間軸の交錯の瞬間なのだと理解するが、もしかしたら博士の妄想の世界なのかも知れない。

    遺跡発掘チームと、古代の人達の思いが交錯し立ち現れる瞬間を綴った物語だったが、全体的な構想はしっかりしていたと思う。古代人が何を考え、また現代人がロマンを追いかけたい気持ちを考古学という最もロマンを空想できる題材にしたのも功を奏したと思う。

    しかしだ・・、古代人のキャストらがマニュキアを付けまくりばっちりメイクし、現代風の髪形をして、ちゃなりちゃなりと歩く姿は、到底古代文明を想像し難いし、またその世界観に浸れなかったのは事実だ。

    舞台とは観客をどこまでその世界観に誘導できるか、どこまで騙せるかが勝負の分かれ道だとも思う。古代文明人なら顔も汚れていたろうし、歩き方ももっと違うような気がするのだ。だからワタクシから言わせるとマニュキアなんてとんでもないし、ましてや女優陣は「綺麗に見せたい」と考えてるようでは演技力が雑と思われても仕方がないと思う。こうしたちっさな事の手落ちが観客を落胆させるのだ、ということを演出家は肝に銘じて欲しい。
  • 満足度★★

    筋が通らない
    古代と現代が共有するものが「それでもいいじゃん」って言うけど・・・

    ネタバレBOX

    U-ruと呼ばれるあの石に教授が古代と現代の時空を超えた旅をさせるような力があるのなら、もっと神秘的に見せる演出が必要だったのでは?ただの石にしか見えなかった。しかも15年前の調査で見つかっていないのも変。

    古代人と現代人の話に接点があると「それでもいいじゃん」が、よりはっきりするのでは?

    途中で教授が船で島にやってきたことになっていて、???となった。だって時空を超えて来たんでしょ?島に住む人が船というものの存在そのものを知らないのも変だし。。。
  • 満足度★★★

    ウルというよりユル
    現代と古代がシンクロしていましたが、全体に緩い感じでちぐはぐでした。

    ネタバレBOX

    15年前も今回も小笠原諸島の無人島に古代人がいたかどうかの調査です。

    人工的に加工された柱があるだけで、人が存在した証拠でしょう。住居地区の調査とか言っていて、それでも痕跡が無いなんて、そもそも出発点からおかしな話だなと思いました。

    古代種のとうもろこしの種が見つかったのならそれを入れていた土器くらい見つかるんじゃないですか?何か変!!

    一番驚いたのは、長(おさ)が「新天地に行きたい者は行け」というような発言をしたことでした。

    何だ新天地って?!

    この島の住民たちに新天地なる発想、言葉、ここまで完成された熟語は存在しないでしょう。

    島を大地と呼ぶ住民たちは、島の外から流れ着いた人を見た経験はあったようですが、他に大地(島)があるとは思っていないようでした。

    としたら、別の大地の存在を認めた上でもし言うなら、「新しい大地を目指す者は行け」でしょう。

    全体にちぐはぐでした。
  • 満足度★★★

    小屋が広い
    ぜんがわ劇場、初めてみました。よい空間でした。

    前回観た作品よりは断然よかったです。
    まとまっている印象。

    観に行っていつも出ている役者さんがいると安心します。

    ただ、何か、もうひとつ欲しかったような。
    それがなんであるか、自分でもよくわかりませんでした。

  • 満足度★★★

    もうひとひねりして欲しかった
    遺跡発掘現場で、古代文明の世界を垣間見る。ストーリー自体はありふれた定番もので、「神の手」ネタもしっかり入っています。役者さん達の熱演があって、そこそこ楽しめましたけど、もうひとひねりして欲しかったです。前回の公演が素晴らしかっただけに、何か肩すかしをくらった感じです。

  • 満足度★★★★

    古代史ミステリー
    偶然、日本の古代史に関する本を読んでいたところなので、なおさら興味を持って見ることが出来ました。石柱のセットがいい雰囲気を出していました。

  • 満足度★★★★

    面白かった
    テーマがとてもよかった。
    見ごたえあり、好きな芝居です。役者さんもよても魅力的でした。

  • 満足度★★★★★

    想像と☆
    チラシを見ていて私が想像&予想していたのとはまた違った物語と役柄などどだったので、驚かされる部分、共感出来る部分、感動する部分がところどころあって楽しく拝見させて頂きました☆
    私は踊りのシーンも好きですし、照明や音楽などもうまくできていて好きでした!人生の中での考えさせられる部分もあり、本当奥が深い内容のお芝居だったと思います。

    友人と話していたのですが、「お得感のあるお芝居」だったと!
    それは観てからのお楽しみで☆
    また今後の舞台を楽しみにしています!
    本当に面白かったです。
    ありがとうございました♪

  • 時間を越えて
    同じ場所を舞台にした2つの物語が交互に展開するって感じかな。なんか、堂々たる内容と、堂々たる演技って感じでした。でも、安心して観ていられるけど、安心しすぎてときどき眠くなるみたいな、微妙な感じもあったなあ。いや、道の真ん中を堂々とまっすぐ歩いている人より、道の端っこをフラフラしている人なんかが好きな私がいけないんですけど。そういう意味では、考古学の先生はフラフラしていて(?)実に良かった。

    ネタバレBOX

    最後、作物の種で2つの時代が繋がる感じとか好きだなあ。ところで、古代の人(?)、しかも小笠原諸島だからって、この季節、あの薄着に裸足じゃ、皆さん寒かったろうなあ。
  • 満足度★★★

    きっちりと
    まとまってましたね。
    普通にイイお芝居ですが、もう少し短くてもいいかなぁ。
    荒井典子さんの二役の差が激しかったのがとても良かったです。

  • 満足度★★★★

    壮大なスケール、歴史のロマンあり。
    私の好きなタイプの作品。考古学にかける人々の熱い気持ちと、歴史の中に埋没した人たちとが交錯する。音楽がとてもよく、ファンタジーとしても良くできていた。

    また役者陣が何役もこなしながら舞台上を駆け回っている様子も躍動感があり、好感が持てた。

  • 満足度★★

    壮大なスケールの物語
    小笠原諸島に属する島を舞台に、その存在の証拠をほとんど残さずに滅んでしまった古代文明の人たちの葛藤の物語と、ちょっと抜けた感じの発掘調査団の物語が交錯する作品でした。

    時代を超越したスケールの大きさに興味を惹かれたのですが、教科書的な構成と台詞が続く凡庸な物語にまとまってしまっているように感じました。変にこねくり回さずに分かり易く作っているのは良いのですが、もっとこの劇団ならではという個性や意外性を感じさせて欲しかったです。

    役者の演技もいかにも「お芝居」な感じで、作品の世界観に入り込むことが出来ませんでした。ほとんどの役者が現代人と古代人の両方を演じていたのですが、せっかく2役なのに、あまり演じ分けを見せるようになっていなかったのが勿体なく感じました。ダンス的なシーンも何回かありましたが、表現として伝わってくるものが少なかったです。

    前回公演の『エキスポ』はハートフルなコメディで、物語も演技も面白かった記憶があるので、今回の出来は残念です。しかし、全く違う作風を出してくる心意気は素晴らしいと思いました。せんがわ演劇コンクールで優勝した作品の再演が来月にあるとのことなので、期待しています。

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