第5回公演 U-ru ウル 公演情報 トランジスタone「第5回公演 U-ru ウル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    おしゃれな古代人
    小笠原諸島の無人島には古代遺跡らしきものがあり、それはどうやらグスター族のものらしい。かつて、彼らが島に根付きそこを恵みの地とし、幾年もの年月を重ね、やがて火山は爆発した。

    以下はねたばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    彼らは火山の爆発を神の怒りに触れたとし、守り人なる神に近き人を祀りこれにすがり、ウルという御霊にもすがっているだけだったが、ある者からテオシンテの種を授かり、荒れた土地を耕しこれを撒き、これを芽吹かせ、そうしてグスター族そのものを成長させる古代歴史ロマン。

    その無人島に降り立った考古学博士は古代遺跡の痕跡に触れた時、彼の前に蘇った古代の人々が活き活きと息づく。彼らからはこちらが見えないが、彼らの生活は火山の爆発前の活力に溢れた島での幸福で満たされた時を描写する。

    博士はどんどんその世界に引き込まれ、あたかもグスター族のテリトリーに入り込み囚われの身になったような風景になるが、たぶんそれは時間軸の交錯の瞬間なのだと理解するが、もしかしたら博士の妄想の世界なのかも知れない。

    遺跡発掘チームと、古代の人達の思いが交錯し立ち現れる瞬間を綴った物語だったが、全体的な構想はしっかりしていたと思う。古代人が何を考え、また現代人がロマンを追いかけたい気持ちを考古学という最もロマンを空想できる題材にしたのも功を奏したと思う。

    しかしだ・・、古代人のキャストらがマニュキアを付けまくりばっちりメイクし、現代風の髪形をして、ちゃなりちゃなりと歩く姿は、到底古代文明を想像し難いし、またその世界観に浸れなかったのは事実だ。

    舞台とは観客をどこまでその世界観に誘導できるか、どこまで騙せるかが勝負の分かれ道だとも思う。古代文明人なら顔も汚れていたろうし、歩き方ももっと違うような気がするのだ。だからワタクシから言わせるとマニュキアなんてとんでもないし、ましてや女優陣は「綺麗に見せたい」と考えてるようでは演技力が雑と思われても仕方がないと思う。こうしたちっさな事の手落ちが観客を落胆させるのだ、ということを演出家は肝に銘じて欲しい。

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    2011/01/18 17:27

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  • うぬき>
    コメントサンクス。
    今回は古代人と現代人の両方を演じたキャストが殆どでしたから、化粧やマニュキアは仕方がなかったのかもしれませんが、遺跡を発掘してるバイトの人たちは日よけの為に農作業用の帽子を被っていますよ。軍手をして。
    遺跡めぐりはワタクシのもう一つの趣味ですが、ああいった現場で発掘バイトをするのは大抵、地元の主婦で農家の方たちです。彼女らはマニュキアはしておりません。そして皆一様に日焼けしています。
    そういった細かい演出が今回は雑でした。

    はい、次回も是非に拝見させて頂きますね。
    貴方の演技は素晴らしかったです。

    有難う。

    2011/01/22 12:45

    みささん、今回もご来場誠に有難う御座いました。

    ご指摘のとおり、古代の演技、設定にもっと綿密な計算をほどこすべきでありました。

    もしよろしければ、次回公演も何卒よろしくお願い致します

    宇貫貴雄

    2011/01/22 12:03

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