公演情報
「黒星の女」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
出演者が女性だけの芝居は久しぶりだ。女性が本来持つパワーや明るさが、個性的なキャラクターたちによって存分に発揮されていて楽しい。彼女たちの「孤独」が刑務所という閉鎖的な空間で奇妙な「連帯」を生み出すという物語の流れもスムーズだ。それぞれの犯行に至る経緯が劇中劇で紡がれるが、人間の「弱さ」をまことにわかりやすく描いていて興味深い。(女子高生の自殺を止めようとする「こと美」の件は他のエピソードより長めに感じた。)一人四役の大石ともこの奮戦に拍手!。
実演鑑賞
満足度★★★★★
後ろの方の席(前回はG列)から見ると全体が見えていいですが、最前列は臨場感が違いますね。私も12号室の一員になったような気分でした。存在感が全然なくてみんなの話をただただ聞いているだけの女囚です。みなさんのプレゼ(?)でその罪を知ると苦しくなりました。特にまきさん、何もしていないじゃないですか。粗筋の「やってないけど罪を被ってもいい」というのがそう言う理由とは・・・。まどかを待つまきが切なくて「おい!まどか!!」と叱ってやりたくなりました。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/07/02 (日) 13:00
2020年に上演する予定だった作品をようやく上演。前説込み112分。
刑務所のある部屋に新たに入って来た女と前からいる女たち4人との関わり、…、みたいな話。冒頭に伏線を張るが、いかにも伏線という感じがするけど、悪くない。それぞれの事情は、ありそうだけど本当はないんだろうな、な話だけど、これも悪くない。一種のファンタジーとして観てれば一定程度楽しく、しかもシリアスにも受け取れる展開。他の4人の事情全てに関わる大石の熱演に拍手。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/07/01 (土) 13:00
座席1階
歌あり踊りありの陽気な舞台かと思いきや、ラストでぐっと締める意外にも感じる展開。それぞれ罪を背負って入っている女子刑務所のメンバーたちが、個性豊かに躍動する。いい舞台だった。
刑務所が舞台のはずなのだが、二段ベッドに置かれているアイテムはまるで女子高生の持ち物のようだ。本物の刑務所は私物の持ち込みは制限されているはずだから、設定は少しファンタジーの世界。どんな罪を犯したのかは「言ってはならないことになっている」そうだが、問わず語りに明らかに。スーパーの万引き(常習累犯窃盗)、覚醒剤…。どうして実刑になったのかが、舞台が進むにつれて明らかにされる。
おもしろいのはこの受刑者たちの人間関係だ。刑務所のイメージは牢名主がいて新入りをいびったり、という感じだが、ここでは仲良しグループのように友情の筋が通っている。なぜか房対抗ダンス大会をやるという話になって、ファンタジーの色は濃くなっていく。
だが、それぞれが背負った罪の背景には社会の不条理が詰まっていてハッとさせられる。罪人と言うには無邪気な振る舞いも、その裏にあるものとして闇深い事情、思いが表現される。
個性的なメンバーによる少数精鋭。カーテンコールの後思わず涙ぐんだ主宰の大石ともこに声援が飛んだ。コロナ禍で延期になった今作の経緯が胸に去来したのだろうか。それとも…。
実演鑑賞
満足度★★★★★
劇場に入った瞬間「え?女子刑務所の話って書いてあった(東京新聞・演劇パラダイス)と思ったけど。刑務所はドラマや映画でしか知らないけど違うよね」と戸惑うほどの舞台セット。これは女囚たちの妄想でできているのかしら・・・
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
黒星と言えば、相撲では負けを意味するが、そんな負け人生の女の観点…時事ネタを織り込み、現代日本の世相・物情を皮肉り酷評する。社会派 娯楽劇のような…これがニシオカ・ト・ニール女史の世界観とでも言うのだろうか。
この公演は、2020年下北沢のOFF OFFシアターで上演する予定であったが、コロナ禍で延期。そして 主宰の大石ともこ女史の言葉を借りれば、「この広~い会場にて、満を持しての上演」である。やはり吉祥寺シアターは広くて、役者間の距離(間隔)があるため、全体的に大きな動作と素早い動きをするが、なんだか慌ただしく観える。また初回だからだろうか、シンプルだが、場転換にも 少し時間がかかったのが惜しい。
少しネタバレするが、黒星とは女囚を表し、犯した罪の背景にある不寛容・無理解・無神経などを彼女達に負わせて紡ぐ。しかし、その描き(観せ)方は軽妙洒脱だ。歌・ダンス・緊縛…等々、しっかり聞かせ観(魅)せる。
彼女たち 1人ひとりの犯行、その動機や経緯を オムニバスのように展開させ、全体を通してみると現代日本の〈膿〉のような事象が浮び上がる。表層的な面白さ可笑しさだけではなく、その奥を覗くと哀しみ、怒り そして遣る瀬なさが…。
脚本と演出が、何となく骨太と滑稽といったアンバランスな魅力。勿論 観応え十分、ぜひ劇場へ💨
(上演時間1時間50分 途中休憩なし)2023.7.2追記