黒星の女 公演情報 「黒星の女」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 4.6
1-9件 / 9件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    出演者が女性だけの芝居は久しぶりだ。女性が本来持つパワーや明るさが、個性的なキャラクターたちによって存分に発揮されていて楽しい。彼女たちの「孤独」が刑務所という閉鎖的な空間で奇妙な「連帯」を生み出すという物語の流れもスムーズだ。それぞれの犯行に至る経緯が劇中劇で紡がれるが、人間の「弱さ」をまことにわかりやすく描いていて興味深い。(女子高生の自殺を止めようとする「こと美」の件は他のエピソードより長めに感じた。)一人四役の大石ともこの奮戦に拍手!。 

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    歌ってはしゃいでジンと来て。めっちゃ良かったです。良い時間をありがとうございました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    後ろの方の席(前回はG列)から見ると全体が見えていいですが、最前列は臨場感が違いますね。私も12号室の一員になったような気分でした。存在感が全然なくてみんなの話をただただ聞いているだけの女囚です。みなさんのプレゼ(?)でその罪を知ると苦しくなりました。特にまきさん、何もしていないじゃないですか。粗筋の「やってないけど罪を被ってもいい」というのがそう言う理由とは・・・。まどかを待つまきが切なくて「おい!まどか!!」と叱ってやりたくなりました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    女子刑務所のある部屋のメンバーたちが、個性豊かに描かれていました。

    ネタバレBOX

    刑務所に収監された、各人の背景や人間関係、再犯や冤罪が無くならない構図からラストに明かされる罪など…とても重厚に仕上がっていて、良かったです。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/07/02 (日) 13:00

    2020年に上演する予定だった作品をようやく上演。前説込み112分。
     刑務所のある部屋に新たに入って来た女と前からいる女たち4人との関わり、…、みたいな話。冒頭に伏線を張るが、いかにも伏線という感じがするけど、悪くない。それぞれの事情は、ありそうだけど本当はないんだろうな、な話だけど、これも悪くない。一種のファンタジーとして観てれば一定程度楽しく、しかもシリアスにも受け取れる展開。他の4人の事情全てに関わる大石の熱演に拍手。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/07/01 (土) 13:00

    座席1階

    歌あり踊りありの陽気な舞台かと思いきや、ラストでぐっと締める意外にも感じる展開。それぞれ罪を背負って入っている女子刑務所のメンバーたちが、個性豊かに躍動する。いい舞台だった。

    刑務所が舞台のはずなのだが、二段ベッドに置かれているアイテムはまるで女子高生の持ち物のようだ。本物の刑務所は私物の持ち込みは制限されているはずだから、設定は少しファンタジーの世界。どんな罪を犯したのかは「言ってはならないことになっている」そうだが、問わず語りに明らかに。スーパーの万引き(常習累犯窃盗)、覚醒剤…。どうして実刑になったのかが、舞台が進むにつれて明らかにされる。
    おもしろいのはこの受刑者たちの人間関係だ。刑務所のイメージは牢名主がいて新入りをいびったり、という感じだが、ここでは仲良しグループのように友情の筋が通っている。なぜか房対抗ダンス大会をやるという話になって、ファンタジーの色は濃くなっていく。
    だが、それぞれが背負った罪の背景には社会の不条理が詰まっていてハッとさせられる。罪人と言うには無邪気な振る舞いも、その裏にあるものとして闇深い事情、思いが表現される。

    個性的なメンバーによる少数精鋭。カーテンコールの後思わず涙ぐんだ主宰の大石ともこに声援が飛んだ。コロナ禍で延期になった今作の経緯が胸に去来したのだろうか。それとも…。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    結構、良かったです。
    ストーリーも良かったし、動きがあるお芝居で飽きなかったです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    劇場に入った瞬間「え?女子刑務所の話って書いてあった(東京新聞・演劇パラダイス)と思ったけど。刑務所はドラマや映画でしか知らないけど違うよね」と戸惑うほどの舞台セット。これは女囚たちの妄想でできているのかしら・・・

    ネタバレBOX

    と思って、終演後ニシオカさんに伺ってみたら、それぞれの人生の背景なんだそうです。
    きっと普通の暮らしをしていた頃の好みとか趣味が反映されているのだと思うので、次回もっと近くの席で確かめたいと思います。
    確かめたいといえば、まきさんがまどかさんを待つシーン。ついつい緊縛希望のまどかさんを見てしまって、まきさんを見る余裕がなかったのでこちらもどんな表情だったのかちゃんと見てこようと思います。
    終演後に演者の皆さんとはまだ会えませんでしたが、ニシオカさんとお話しできて良かったです。コロナ前はこうして感想やら疑問やらをその場で話せて、これが小劇場の魅力よねと思っていたので、少しずつでもそれが戻ってきて嬉しいです。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。
    黒星と言えば、相撲では負けを意味するが、そんな負け人生の女の観点…時事ネタを織り込み、現代日本の世相・物情を皮肉り酷評する。社会派 娯楽劇のような…これがニシオカ・ト・ニール女史の世界観とでも言うのだろうか。

    この公演は、2020年下北沢のOFF OFFシアターで上演する予定であったが、コロナ禍で延期。そして 主宰の大石ともこ女史の言葉を借りれば、「この広~い会場にて、満を持しての上演」である。やはり吉祥寺シアターは広くて、役者間の距離(間隔)があるため、全体的に大きな動作と素早い動きをするが、なんだか慌ただしく観える。また初回だからだろうか、シンプルだが、場転換にも 少し時間がかかったのが惜しい。

    少しネタバレするが、黒星とは女囚を表し、犯した罪の背景にある不寛容・無理解・無神経などを彼女達に負わせて紡ぐ。しかし、その描き(観せ)方は軽妙洒脱だ。歌・ダンス・緊縛…等々、しっかり聞かせ観(魅)せる。

    彼女たち 1人ひとりの犯行、その動機や経緯を オムニバスのように展開させ、全体を通してみると現代日本の〈膿〉のような事象が浮び上がる。表層的な面白さ可笑しさだけではなく、その奥を覗くと哀しみ、怒り そして遣る瀬なさが…。
    脚本と演出が、何となく骨太と滑稽といったアンバランスな魅力。勿論 観応え十分、ぜひ劇場へ💨
    (上演時間1時間50分 途中休憩なし)2023.7.2追記

    ネタバレBOX

    舞台は女子刑務所内12号室。中央と上手・下手に二段ベットがㇵの字に置かれている。ベットには洗濯物、可愛い小物が置かれておりリアリティはない。上部には睥睨するように見下ろす刑務官(小岩崎小恵サン)がいる。ほぼ中央にカレンダーがあり 物語は5月から7月迄。刑務所内で行われるダンス大会(8月)への参加は…。因みに役名=出演者名。

    新人の大石が入房し、この部屋は5人の女囚になる。全員 上下赤いジャージ姿、胸には模範囚の印。物語は、大石が刑務所の一日、部屋のルールを説明するところから始まる。そして5人がどんな罪を犯し服役することになったのか順々に説明していく。単に女囚同士の会話ではなく、劇中劇のようにオムニバスで綴っていく。
    <以下、個々人の話は割愛しようか迷ったがそのまま。>

    ●矢野は、前科7犯。夫と平凡な生活をしていたが、夫がリストラされ暮らし向きは苦しくなる。貯えも尽き家を出たが、何と夫は再就職し若い女と暮らし始めた。矢野は仕方なく路上生活者のようになり、スーパーで万引きし、ワザと捕まり警察へ。刑務所では衣食住が与えられ、一方 刑務所外は誰も相談に乗ってくれず 助けを求める場所すらない。何とも行政の矛盾を突く。

    ●赤星は、介護施設の職員。入所者への対応は丁寧に行っていたが、先輩職員から非効率と詰られ、痣にならない緩い拘束を指示される。その結果 入居者が拘束を外し窓から転落した。刑事の取り調べで優しく頭を撫でられ、寄り添う態度に思わず犯意を漏らす。やってもいない行為をでっちあげられたが、房の仲間の助けを借り、裁判のやり直しが…。権力(警察)による冤罪を指弾する。

    ●高畑は、屋上で女子高生が飛び降り自殺をしようとしているのを止める。自殺の原因は 苛め。彼女の父がコロナに感染し精神的に病み、自分もコロナ感染という偏見、不寛容な風潮に耐えかね自殺を決意。高畑は、自殺を止めるが、彼女から生きる勇気より死ぬ勇気がほしいと。いざとなったら足が竦み、背中を押してくれと懇願される。結果的に自殺幇助になるが、優しくない社会(世相)への批判。

    ●倉垣は、男に騙され薬物依存へ。断れない性格をいいことに男の身勝手に翻弄される。薬物、緊縛といったプレイに肉体を支配される。舞台中央、薄い白Tシャツの上から荒縄で縛られ、上部から照明が彼女を妖しく照らす。恍惚とした表情、妖艶な姿態が艶めかしい。政府は薬物防止の警鐘を行うが、有効な対策が講じられないことへの痛烈な皮肉。早々と仮出所をし舞台からしばらく姿を消す。

    ●大石は、一人で赤ん坊を育てていたが、言い寄る男から「俺と赤ん坊のどちらを取るのか」と無理な選択を迫られ…。この房では「やっちゃった」は<殺人>を意味し、皆それだけは嫌っていた。蹲る大石に向かって 矢野がボクシングではないが、立ち上がれと鼓舞する。

    個々人が犯した作為、もしくは無実だと主張し続けなかった不作為、その背景にある事情や経緯を鋭く綴るが、その描き方はポップな歌やダンスなどで観せる。骨太作品を硬質にすると、ある(特定の)方向へ誘導するかも知れないが、逆に軽妙にすることによって柔軟な思考をもって観ることが出来る、と思うのだが。この公演はそこが魅力だ。
    次回公演も楽しみにしております。

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