大きな豚はあとから来る 公演情報 大きな豚はあとから来る」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★★★

    現代の…
    アラビアンナイトですね。工藤さんの演出よかったです。

  • 満足度★★★★★

    やっと書けたワ
    PCがとらぶっていて、やっと書けました。
    青森で観たときに、絶対東京版も観るぞ!と思い、上京しました。
    いや~、一言で言って、上京したかいがありました。
    よかった!役者の皆さんも、舞台セットも、音響も照明も、まだ鮮やかに
    残っています。次の舞台がたのしみ!
    今年はいいスタートをきりました。

  • 201101021800
    201101021800@こまばアゴラ劇場/終演後PPT有

  • 満足度★★★★★

    二日にわたって観たくなる秀逸さ
    心の隙間がすっと満たされて
    ほんの少し歩み始めるようなひとときに
    がっつりと掴まれました。

    戯曲に、観る側として
    役者のお芝居をしっかりと受け入れ得る奥行きがあって、
    幾重にも取り込まれてしまいました。

    で、一部役者が変わることにも魅力を感じて
    2日・3日両日とも観てしまいました。

    ネタバレBOX

    冒頭、
    どこかステレオタイプな
    新婚とも思えるような夫婦の会話がくっきりと演じられて。
    シンプルにまっすぐ物語に取り込まれる。

    縁薄く過ごしてきた女性を取り込む
    中近東の見知らぬ王国への
    嫁入りの誘い・・・。
    嘘に巧みに編み込まれたリアリティが
    女性の心の隙間にすっと入り込み、
    膨らみ満ちていく。
    男の手練と女の当惑が
    すっと噛み合うところで一気に引き込まれました。

    ほんの少しの踏み出しの刹那に
    彼女の歩みがそれまでの実直さから乖離していきます。
    騙されたというより
    満ちるものに誘い込まれていく感覚が
    しなやかに観る側に伝わってくる。

    女は揺らぐし、疑う。
    でも背を向けるのではなく、
    むしろその手の中の刹那を手放そうとせず
    守ろうとする彼女に
    不思議な実存感が生まれて・・・。
    男の言葉にうなずく女に対する
    観る側の違和感までが
    どこか滅失していくのです。

    その男に過去に騙された女性が現れて
    見透かしたような口調で
    女の歩む先を浮かび上がらせるシーンも秀逸。
    2日・3日と異なる役者で演じられましたが
    同じ立ち位置に置かれたキャラクターから
    異なるニュアンスが滲み出しておりました。
    でも、それぞれに、
    現実を突きつけるに留まらず
    抜けられない女との対比のような達観が
    それぞれのキャラクターの色でかもし出されていて。
    天明留理子のお芝居からの対比として
    結婚による女性としてのプライドの充足のようなニュアンスが浮かび
    藤堂貴子のお芝居からの対比では
    結婚によって担保される愛情の行き先のようなものが
    感じられて・・・。
    その違いに驚く。

    朴訥とつぶやくように歌われる
    「月の砂漠」から伝わってくる
    素にされた業のようなもの。一人の女性が抱くコアの重さ・・・。
    何度も立ち位置を変えて挿入される
    ステレオタイプでどこか実態を喪失し形骸化した
    冒頭からの家庭のシーンがボディブローのように効いて
    観る側までが彼女自身の世界感に閉じ込められて。

    今回は仕事は相応に出来るであろう銀行の女子社員という設定でしたが
    初演の主人公の設定は異なったものであったといいます。
    この戯曲、物語の芯にある女性に編み込まれた普遍性をいろんなバリエーションで演じることができるしなやかさを秘めていて。
    でも、一方でその芯から浮かび上がる女性像は、役者たちの力量で大きく異なってくる気もして・・・。
    観終わって、思い返し、さらには戯曲を読んで、
    かめばかむほど、秀逸な舞台だと感じたことでした。


    ☆☆☆◎◎○○☆☆










  • 満足度★★★

    信じたい
    「信じたい」っていう気持ちがある人は強いなと実感。そう想い続ける限りは騙されたことにならないし。

  • 満足度★★★

    盲目的
    やがては覚める現実逃避の楽しい時間。人生もまた夢。

    ネタバレBOX

    終盤の重たさがそれまでとギャップが大きすぎて、みていて少ししんどくなった。もうちょっと後味がよくならないだろうか。
  • 満足度★★★

    初芝居は言葉の演劇
    3年ぶりに年始を言葉の劇で明けます。ここには言葉でなければならない病んだ人ばかりが客席にいて、言葉に倦んだ人が言葉を産んでいるのがアゴラならば。

  • 満足度★★★★

    綺麗な嘘
    嘘は、嘘であればあるほど美しく…

    人は〈ことば〉で作られた嘘を信じ、
    〈ことば〉で作られた夢を信じるんだなぁ…と。

    そんな〈ことば〉によって紡ぎ出されたたくさんの作品に
    今年も触れたいなぁと感じさせられる、
    新春初観劇(ならびにこりっち「観てきた!」初投稿)でした☆

    ネタバレBOX

    劇中、女から男へと渡される「傘」は
    男を外界の眼から遮断させ
    女の夢の中に取り込んでおくための装置?

    渡された傘を見つめる男の視線が
    ふっと冷たくなる瞬間を感じました。

    雨なんか降らなかったよ、と
    男が女の元に帰ってきたとき
    女は老いの恍惚の中にいたのでしょうか…

    「僕は工藤さんのためならどんなこともできます」
    と叫ぶ鈴木の台詞を聞きながら
    〈あなたのためならどんなこともできます〉
    ということばを人は信じ、夢を見、
    そしてそのことばに人は殺されていくのかなぁ
    なあんてことをおもいました


    照明、舞台装置も素敵で
    とても広がりのある空間に見えました☆
  • 満足度★★★★

    結婚したい女
    「後がない」と勝手に思い込んでる、あらさーの女の心情を綴った物語。リーディングかと思いきや、そうではない。きちんとした芝居だった。

    ネタバレBOX

    銀行に勤務するあらさー女をターゲットにする詐欺師こと鈴木は、まほろば銀行のATMの前で銀行テラーの工藤を獲物とした。工藤にひっそりと近づきながら「シャリバールのアハマド殿下の妃に」と話を持ちかける。半信半疑ながらも工藤はそんな甘い話にまんまとひっかかってしまう。

    冷静に考えれば解る話も今の工藤には鈴木の話が夢物語ではなく現実を帯びて聞こえるのだった。そんな中、工藤は真面目にイスラム教やイスラムの言葉、イスラムの情勢などを勉強しながら、すっかりその気になって鈴木の口車に乗って結婚費用を調達してしまう。

    そんな折、以前、鈴木に詐欺られた同じくあらさー女が登場し750万もの金を鈴木に貢いだことをバラし工藤に忠告するも、工藤はもう元に戻れないほどの大金1000万円を鈴木に渡していたのだった。

    工藤の抱えてる現況、不倫関係にある男との関係を描写しながら、誰かに寄り添っていないと生きていけない弱い女の心情を見事に表現していたと思う。工藤は最後の綱として鈴木に望みを託すも、当の鈴木は搾り取った粕のような工藤を見放して逃げてしまうという筋。

    「おおきな豚はあとから来る」の説明を「本当に素晴らしい出来事は最後の最後に起こるんです。」と諭しながら話す鈴木の詐欺っぷりが絶妙な舞台だった。工藤自身も騙されていると知りながら、鈴木を繋いでおきたいという悲しいまでの縋りっぷりがあらさー女の迫るくる心情を見事に魅せていたと思う。藁をも掴むあらさー女の孤独との戦いのような芝居だった。

    工藤が最後に歌う「月の砂漠」はらくだに乗った姫が悠久の砂漠をさ迷い歩く歌に聞こえてなんとも侘しいシーンだったが劇中に描写される夫婦の関係も妙に冷たく感じて、これなら二人で居ても孤独だろうな・・。と感じた次第。笑

  • 満足度★★★★★

    オールドミスって死語?
    滑稽とイターい感じがミックスされた不思議な空間。
    大林洋平氏の熱演に拍手。

  • 満足度★★★★

    嘘のはなし。
    当日パンフにも書いてあるのでここで書いても良いと思いますが、嘘についてのお話でした。
    真実味のない嘘でも、心の隙間をついてくると信じたくなってしまう、そんな嘘のおはなし。
    三が日は結構暇なので、こういう気軽に楽しめる公演があると助かります。
    80分。

    ネタバレBOX

    中東の架空の国シャリバーンの王族の妃として迎えられるという壮大な嘘を信じて金をつぎ込む30過ぎの女性。
    騙す男性はやさしく、ラストまで一言も「嘘だ」と言わないまま。
    本当に嘘をついているのかどうかは最後まで本人の口からは発せられない。

    30過ぎて不倫を続けるが、相手との将来も見えない銀行で勤める女性の心の隙間を付いてくる。
    最初はマックのコーラからおごらされ、その次は78,000円の着物、そして結婚資金300万円とエスカレート。
    その男性が以前騙していたとみられる女性が散々罵倒している姿を見ても、心では騙されていると理解していてもすがるようにお金を工面して銀行のお金を着服する犯罪まで犯してしまう女性。

    素舞台にテーブルひとつだけ、役者は3名だけの舞台だけど、安心してみていられました。
  • 満足度★★★★

    アラビアンムードが光った80分
    お正月にふさわしいものと思いぎわ、単なるアラビアンムード風な会話劇でしたね。工藤千夏さんのいい演出はすばらしかったです。

  • 信じる者は救われる?
    晴れやかな新春気分を求める人にはお勧めしないけど(笑)、今の私にはぴったりの内容でした。

    ネタバレBOX

    結婚詐欺師とだまされる女性の話ですが、女性から反撃する場面が熱い!9.11から65年後まで跳ぶのがすごい。

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