とりどりの咲く歌 公演情報 とりどりの咲く歌」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★

    お花畑
    じっくりじんわりと心にしみてくるあたたかい芝居でした。菊池美里さんがとても素敵。大川翔子さんの驚いた顔がとても印象的。ラストは予想できたけど鮮やか。

  • 満足度★★★★

    重くもあり。
    重いテーマながら可愛くきれいな作品。

    とやさんの不思議キャラの正体は?

  • 満足度★★★★

    個々の瑞々しさ
    どのシーンにも
    息を呑むような空気の実存感があって・・・。

    その満ちかたの
    深さとやわらかさに
    しっかりと包まれました

    ネタバレBOX

    祖母と孫をめぐる
    いくつものシーン。
    それらは記憶の断片のように
    緩やかに崩れた時間軸の中で
    舞台に浮かび上がってきます。

    花を育てることや
    料理の仕方、
    警察官の恋心・・・・、
    現実の肌合いが舞台に満ちる中で、
    二人の生活の息遣いや感覚が
    ある種の温度をもって伝わってくる。

    概念で考えると
    とても辛くて切ない物語。
    日和見のように進んでいく記憶の滅失や
    主人公の当惑や抱えるものは
    戻ることなく歩み続け、膨らんでいくもの。
    それはなす術のない事だし
    残酷なことにも思える。

    でも、舞台は、
    そんな概念に染められるのではなく
    時間の肌触りのようなものを
    感覚の広がりのままに
    観る側に伝えていきます。
    交番のシーンに描かれた日常から
    その時々の生活の実感が広がる。
    祖母の異変に気付いた時の驚愕、
    痴呆が進んでいく不安、
    とまどい、苛立ち、
    忘却のなかにも薫る愛情の質感や
    次第に失われていくもの。
    祖母や孫を取り巻く
    街の雰囲気まで含めて
    それらが語られるというよりは
    いくつもの肌触りをもった
    記憶の質感のなかで観る側に伝わってくるです。

    祖母の気持ちの断片が
    花の育て方を書きつけた紙片に込められて、
    あるいはケチャップを買い込む姿に
    よしんば機能しなくなった想いであっても
    孫を思う気持ちが孫の諦観と重なりあって。
    祖母の抗いや愛情の奥行きが
    孫や警察官たちの想いとひとつの時に
    編みあがっていく。

    それは、
    ひとつづつ、それぞれに咲くがごとくの
    シーンに費やされた時間でなければ描きえない
    感覚・・・。

    舞台の上手に創られた造形に
    その姿をみつめる存在がおかれて
    出来事と共鳴していく姿が
    物語の視座をすっきりと現わしてくれる。

    なんだろ、
    たとえばつらかっとか楽しかったとかいう
    感覚のタグが外れて
    ひとつずつの刹那の
    細かい粒子で描かれた実存感やいとおしさが
    そのままに観る側に残る。
    気が付けば
    ただひたすらに
    舞台上の個々の出来事の感覚に
    取り込まれておりました

  • 満足度★★★

    悪くはない
    悪くはない物語でした。

    ネタバレBOX

    孫娘と祖母とのやり取りの場面は幻想的にしたかったのか、照明が暗めでした。確かに雰囲気は出ていたと思うが、表情とか分かりにくい部分もあったので、もう少し明るい方がよかったかな。
    また、花壇の場所で、しゃがんでの場面がそこそこあったが、あの客席配置では最前列以外の人はあまり見えなかったのではないかと思われる。
    (オイラも見えなかった部分が多々あったし)もう少し見易くなる工夫が欲しかったです。
  • 人がいる場所。人が出会う場所。
    劇場に入った時点からその場所がスミカだった。迎えられた様な、立ち寄った様な、帰って来た様な。
    真っ向から捉えたら社会問題。作風はファンタジー。そのバランスがよかった。一日の仕事を終えてから観に行くものとしてもちょうどだった様に思います。料理で言えばポトフみたいだったなー。自分が観た日の昼食だったからというのがあるけど、家庭的な温かいその地に根付いた食べ物を食べるほっこりとした感覚だった。生活が見えた、とでも言うか。確かに生きていたからこそ、死んでいく事や消えていく事や忘れていく事が決して「初めから何もなかった」のとは違うのを再確認しました。
    次はいつ何をやるのかよりも先に、何処でやるのかが気になる。そんなスミカ。

    ネタバレBOX

    最後の献花の時のおばあちゃんの表情が好きだった。
    菊池さんは本当にいい役者だと思う。いつまでも舞台上の人と観客の関係でありたいから、今後もし機会があろうとも知り合って挨拶をしたりなんて事がない様にありたい。大川さんは芯が通る様になったなという印象。競泳水着「スケッチオブ~」くらいの頃と比べると今は立ち振る舞いの防御が上手くなったって感じ。硬く構える防御じゃなくて、時に全身の力を抜いて流れに身を任せる様な防御。男性も含め他出演者もみんな愛せる人となりを感じさせてくれて、素直な気持ちで観ていられましたね。
  • 満足度★★★★

    ぁあせつなし
    そんななかでお巡りさんと仏様(?)がうまい具合にはめ込んでいる

  • 満足度★★★

    もらい泣き...
    若い孫が祖母の介護をするというかなり酷な話で、中年以降なら介護について考えたりする機会も多いので、公的な手段で助けを借りるという知恵もあるだろうが、あまりに若すぎて気の毒。お巡りさんも民生委員や行政の窓口を紹介するとかしないと。。。こんなところで縦割り行政を感じる。横のつながりが全然ない!だから孫が疲れちゃって、おばあちゃんに手を挙げた時には、一緒に泣いてしまいました。おばあちゃんの家出も疲れた孫のために花を摘んであげたいがためだったのでは。。。年寄りはそういうところ敏感だから

    ネタバレBOX

    舞台の構造上、出入りが難しいこともあるが、前の出番や次の出番の人が、立っているのはちょっと気になる。あと、ずっと上の方にいたおばあちゃんの化身みたいな人は、必要かな~?舞台上にいつもいるので気になるけど、存在する意味を感じなかった。。。
  • 201103031430GP
    201103031430GP/APOCシアター

  • 満足度★★★★

    ファンタジー
    リアルだと思うとちぐはぐさにもやもやするけど、
    ファンタジーと気づくと、とても素敵な物語になる。
    登場人物がみんな良い人で、ほんわかとあったかく
    なるお話です。

  • 満足度★★★★

    哀しく切ない現実と優しい想い
    確実に訪れる問題に身につまされながら観ました。登場人物たちが、優しすぎるが故に切ないです。

  • 満足度★★★

    柔らかい
    題材はやや重いが観劇後の印象は心地よい。
    俳優陣が充実。

    ネタバレBOX

    ファンタジー色もありつつ、説明過多を避けるような演出。
    役者の出入り、シーンの切り替えに苦労していたように思う。
    そこがスムーズにいくとまた印象が変わるのかも。
    とやえりが板付きなので気になって仕方なかった(笑)
    カリスマ子役のようだった。
    ベターポーヅの松浦和香子以来の衝撃だ。
  • 満足度★★★★

    美しいけど重い、重いけど美しい
    惚け始めたお祖母ちゃんと孫の物語。庭の花壇を花でいっぱいにするのが巧い祖母と、それができないのが悔しい孫の物語が展開される。見かけ上は美しく、実は重く現実的で切実な舞台で、見終わって、ちょっとグッと来た。

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