満足度★★★★
お花畑
じっくりじんわりと心にしみてくるあたたかい芝居でした。菊池美里さんがとても素敵。大川翔子さんの驚いた顔がとても印象的。ラストは予想できたけど鮮やか。
人がいる場所。人が出会う場所。
劇場に入った時点からその場所がスミカだった。迎えられた様な、立ち寄った様な、帰って来た様な。
真っ向から捉えたら社会問題。作風はファンタジー。そのバランスがよかった。一日の仕事を終えてから観に行くものとしてもちょうどだった様に思います。料理で言えばポトフみたいだったなー。自分が観た日の昼食だったからというのがあるけど、家庭的な温かいその地に根付いた食べ物を食べるほっこりとした感覚だった。生活が見えた、とでも言うか。確かに生きていたからこそ、死んでいく事や消えていく事や忘れていく事が決して「初めから何もなかった」のとは違うのを再確認しました。
次はいつ何をやるのかよりも先に、何処でやるのかが気になる。そんなスミカ。
満足度★★★
もらい泣き...
若い孫が祖母の介護をするというかなり酷な話で、中年以降なら介護について考えたりする機会も多いので、公的な手段で助けを借りるという知恵もあるだろうが、あまりに若すぎて気の毒。お巡りさんも民生委員や行政の窓口を紹介するとかしないと。。。こんなところで縦割り行政を感じる。横のつながりが全然ない!だから孫が疲れちゃって、おばあちゃんに手を挙げた時には、一緒に泣いてしまいました。おばあちゃんの家出も疲れた孫のために花を摘んであげたいがためだったのでは。。。年寄りはそういうところ敏感だから
満足度★★★★
ファンタジー
リアルだと思うとちぐはぐさにもやもやするけど、
ファンタジーと気づくと、とても素敵な物語になる。
登場人物がみんな良い人で、ほんわかとあったかく
なるお話です。
満足度★★★★
美しいけど重い、重いけど美しい
惚け始めたお祖母ちゃんと孫の物語。庭の花壇を花でいっぱいにするのが巧い祖母と、それができないのが悔しい孫の物語が展開される。見かけ上は美しく、実は重く現実的で切実な舞台で、見終わって、ちょっとグッと来た。