ローヤの休日 公演情報 ローヤの休日」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
41-46件 / 46件中
  • 満足度★★★★★

    漂う哀愁
    ゲキバカバージョンを観た。素晴らしいと思う。なんだろ、この感じ。舞台を観終わった後のなんとも物悲しいこの感覚。今までのゲキバカに抱いていたイメージがガラリと変わった瞬間だった。舞台はリング上が監獄。この上で身体能力を駆使したダンスやコミカルなシーンも繰り広げられるが、その一つ一つが計算されたように一枚の絵となり、美しいロマン絵画を観ているようだ。更に、ホストクラブのショーのような展開も魅せる。お~い、誰か、千円札と割り箸持ってこ~い!下ネタもgood!

    以下はねたばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    監獄では死刑囚の山崎が恐怖にかられながら死刑宣告を待つ絶体絶命の身だ。その山崎に何かと親切にする看守。二人はかつての同級生だ。

    山崎はダイヤモンドを狙う窃盗団だったが、仲間を裏切り殺し、ダイヤだけを持って逃亡していたところを捕まって投獄された過去を持つ。

    そんな山崎を本当はいい奴なんだと信じて死刑廃止の署名をする看守。一方で囚人となって死期を待つ身の、発狂しそうなほどにギリギリの精神で、己の死を待つ山崎。独房の中で苦悩し葛藤しながら、いつか、自分の犯した罪も忘れたくなるのだった。

    そんな折、かつての窃盗団の仲間達が山崎の元にやってくる。彼らは山崎が夢見る家族や監獄からの脱出劇を芝居がかって見せるのだが、この5人のバランスが実に素敵だ。まさに監獄というリング上で魅せるエンタメだ。

    しかしこれらの美しい友情は、どれもこれも山崎の妄想だ。自分が仲間を裏切ったことも、殺してしまったことも山崎の心に現実として圧し掛かる。山崎は思う。「ああ、またあの街に生まれても上手くいかないかもしれないけれど、今度こそ一生懸命生きるんだ。」

    そして、山崎は死んでしまったが、それを知らない看守は「死刑廃止」の通知を持って山崎の独房にやってきたのだった。

    まるで映画を観ているようだった。ザワザワとざわつく感情が今一歩のところで山崎の命を奪う。
    上手い!あまりにも構成が上手すぎる。
    更に、キャストらによるエンタメ性と演技力が抜群だった。オカマとしての石黒のなんとチャーミングなことよ。そしてビートルズの選曲も素敵だ。
    ワタクシは感動のあまり嬉しくなった。
  • 満足度★★★★

    観てきた
    震災からちょうど1週間。公演の中止、延期が相次ぐなか本公演は予定通り行われていました。さすがにいつものゲキバカの公演と比べて観客は少なかったようでしたが熱気は変わらず。魅力的な男優たちがオープニングからラストまで熱い演技を見せてくれました。個人的にダンスを見るのが好きなので逃走シーンをすべてダンスで表現していたのは◎でした。とくに伊藤今人さんには目が釘付けになります。

    「監獄からの脱走」と聞いて昔の西洋映画で観た様なありがちな脱走劇を想像していたし、それならそれでゲキバカにはぴったりはまるんだろうなーと思って観に行きましたがそんな単純な話ではありませんでした。こんな展開はこれっぽちも予想してなかったし、軽く衝撃。気になった方は観に行くことをお勧めします。


    以下、本公演についての感想とは離れますが・・・・
    この時期の公演開催にはおそらく賛否両論あるだろうし、それぞれが自由に判断すべきことだと思います。個人的には関係者、観客の安全が十分に確保されているなら問題ないと思っています。具体的には知りませんが小劇場で使う電気量など大したものではないはず。某プロスポーツのように「世の中を明るくしたい」とか「元気を与えたい」とかいう偽善めいたことを前面に押し出されるとなんだか興ざめですけどね。予定されていたことをリスクのない範囲で淡々と開催すればいいと思います。

    今回は集客の面でかなり苦労されるかもしれませんががんばってください。

  • 満足度★★★★★

    最高!!
    ゲキバカバージョン観劇しました。

    笑うところは苦しくなる程笑わされ、シリアスな場面ではグッと心を掴まれる。

    ふせんも多くて繋がりがわかりやすかったです。
    全てを通して印象が強く、観劇後に振り返って考えてもすぐに思い浮かべられました。

    これは女囚も観なきゃ…!!

  • 満足度★★★★★

    ガツン
    熱いオトコ達のバカバカしい脱走劇なのかと思っていたら、ガツンとやられた!あぁなんてこと!もう最高。

  • 満足度★★★★

    熱い心意気が伝わる舞台
    初日ゲキバカバージョンを観劇。
    開演前には、避難経路や誘導、スタッフの配置などについて説明があり、来場者への配慮が感じられました。
    オープニングからエンディングまで、緩急とりまぜながら、高い身体能力を最大限に発揮した、ダンス、パフォーマンス、そして5人の男優が通わせる熱い想いが力強く感じられる舞台を堪能しました。
    女囚バージョンも期待しています。

  • 満足度★★★★★

    心にグッときた!
    「男バージョン」を鑑賞。

    とにかく5人の「男囚」がカッコイイ!

    説明に書いてある 「窃盗団。ダイヤモンド。逃亡。投獄。邂逅。生命感あふれる純白のブリーフ。カレー。スプーン曲げ少年。男とおとこのキス。穴。大脱走。小さな町の大きな煙突。ラジオからの曲。たんぽぽ。家族。 」 ・・・全部出てくるんだよ!笑

    笑った!手に汗握るドキドキ!思わず体が躍動しちゃうリズム!

    でも、一筋縄の「コメディ」ではないんだよなぁ・・・。

    観劇前は、「次は女バージョンを鑑賞」と思ったが・・・リピートもイイなぁ。。。

    でも、ゲネ(?)で出てきた「女囚」のキャストを見かけて・・・すっごくカッコいいんだよねぇ。。。やっぱ両方観っか!笑


    客席は、ステージをはさむ形になっています。
    どちらに座っても大丈夫。

    ネタバレBOX

    オープニングのダンス。

    このダンスで『ローヤの休日』の成功は決まったようなもの。

    あらゆるテクを使ってターゲットのダイヤモンドに近づき、ダイヤを手に入れ狂喜乱舞、車で逃亡、そして・・・あるトラブルから警察に包囲されホールドアップ。

    この一連のダンスが、とにかくカッコイイ!

    ダンスの後、暗転。
    次のシーンでは、独房に一人たたずむ死刑囚。

    そこから舞台は、コメディ&たまにシリアス、という流れになる(早々に内容を見切った連れは、哀しみあふれるコメディに感じたらしいが)。

    コメディ部分は、下ネタも多い。
    この下ネタは、大部分が中学生レベル・・・でも、大好き!笑

    舞台は拘置所なので、当然出てくるのは看守役。

    この看守役と上司の副所長のやり取りが・・・たまらなく可笑しい。

    笑いのジャブ連発&リズム感あふれるシーンから一転するのが、ラストの数10分。

    このラスト。。。

    たまりません。

    心にグッときます。

    今までのコメディ部分が・・・たまらなく哀しく、愛おしく思い出されてくる。。。

    良い芝居でした。






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