15 Minutes Made Volume10 公演情報 15 Minutes Made Volume10」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
21-30件 / 30件中
  • 満足度★★★★

    単なるショーケースではなく
    個々の作品がたっぷりと面白くて。
    劇団のショーケース的な部分も
    失われているわけではないのですが
    それよりも、6つのテイストをもった
    15分の世界自体が本当に魅力的。
    エンタティメントとしても
    一つのメソッドが確立した感があって・・・。

    観ていて、時間があっという間でした。

    ネタバレBOX

    各劇団とも15分の表現にとまどいがなく、むしろ短篇の利点を生かした作品が次々にやってくる感じ。

    ・少年社中

    キャラクターの設定などや時間設定など、どこか薄っぺらくあざとい感じもするのですが、それを引っ張りきってしまう底力がありました。

    濃い感じはしないのですが強い。

    物語としての筋の通し方にも手練を感じて
    15分とは思えないボリューム感がありました。

    ・ぬいぐるみハンター

    前回の本公演を観たときにも圧倒的だったのですが、
    そのエキスがこの掌編にも
    たっぷりと盛り込まれておりました。

    枠の外し方という別のベクトルの差し込み方に
    観る側の想像を乗り越えたり塗り重ねていくような
    面白さがあって。
    しかもそれが
    霧散しないで蓄積されていく感じに
    あれよあれよと引き込まれていく。

    細かい仕込みがてんこ盛り。
    その繰り出し方もしたたかで
    なおかつ緩急自在。
    突っ張る部分と外す部分のバランスが抜群によい。

    これはもう
    次回の本公演が楽しみになりました。

    ・トリコ劇場

    冒頭の雰囲気はちょっと色の濃い家庭内愛憎劇なのですが、
    そこから意外な感覚が生み出されていきます。

    戯曲のしたたかさが、きちんと観る側の視点をコントロールしていく。
    男や3人の姉妹に視線を惹きつけておいて
    その先をさらっと現出させる・・・。

    3人の女性たちそれぞれが
    すっと母親の一部に集約されていく態には
    ぞくっときました

    その夫婦間の愛情の浮かび方も本当に秀逸。
    ラストシーンが持つ
    深さや厚み、
    そのふくよかさに作り手の力量を感じました。

    ===intermission===

    ・世田谷シルク

    一つずつのシーンが丁寧に作られ、
    しかもビビットで創意にあふれていました。

    表現のひとつずつに目を引くような力があり
    それらがなによりもわくわくするほどに楽しい。
    刹那ごとに惹かれるのは
    役者たちの演技がもつ切れであったり
    一歩観る側を凌駕したような
    舞台上の空気やセンスであったりもするのですが、
    夢と現の端境の作り方や
    女子学生のヌードのスケッチというベースが
    場ごとのしなやかな枠となって
    その楽しさが拡散せず、
    舞台上でさらに醸成されていく。

    この質感だいすきです。
    よしんば短編であっても、
    むしろ短編であるからこその
    ぞくっとくるような魅力にしっかりと浸されて。

    ほんと、いろんな意味で楽しかったです。

    ・田上パル

    ある意味ワンアイデアなのですが、
    貫き通す力にしっかりと裏打ちされていて
    観る方が飽きずにもっていかれました。

    なんというか
    舞台上に迷いがないのがよい。
    多少ラフな部分を感じないわけでもないのですが、
    舞台上のコアにある掟がしっかりしているから
    観る側がとまどわないし迷わない。
    むしろ、そのラフさが
    舞台上の嘘に観る側を導く味のようなものになっていて。

    この作品、45分バージョンで演じられるということですが
    どんな展開になるのか・・、
    実際に伺うかどうかは別としても
    ちょっと心惹かれてしまいました。

    ・Mrs.fictions

    キャラクターたちに厚みがあるとか深さがあるとか
    そういう印象があまりないのに
    なにか観ていくうちに
    それぞれの味わいのようなものが
    じわっとやってきます。

    どこかデフォルメされた
    コミカルでうすっぺらい会話から
    それぞれの時間、そして二人の時間の重なりが
    ホログラムのように浮かんでくる。
    深く浸潤されるというわけでもないのですが、
    気がつけばどこかがほかっと暖かくなるような
    感覚が生まれていて。

    そういう染められ方をしているから
    最後のワンシーンが・・・沁みる。
    彼らの人生の刹那を垣間見て
    ふっとその後ろ姿に目がいくような感じ。
    どこかシニカルでさらっとした洗練があって、
    心に残りました。

    *** *** ***

    観終わって結構な充実感・・・。
    エレベータを待つ間には
    また来たいとの声も漏れ聞こえてきて・・
    この企画、本当に良い形で定着したなと思います。

    ほんと、来年の展開への期待が膨らんだことでした。




  • 満足度★★★

    よかった!
    いろんな団体の特徴が良くわかったね!

  • 満足度★★★★

    濃密な15分間の舞台表現
     6団体の舞台を一挙に観ることができる。それぞれの持ち味生かした個性溢れる実験的な内容が盛りだくさん。15分間という時間制約の中で、エキスそのものを放出している。15分間の中で、どれだけの表現が可能かを徹底して追求している。寄席で味わう入れ替わり立ち替わりの芸人の芸と、形式的にはちょっと似ている。
     内容的にはバラエティーに富んでいる。ペテン劇あり、夫婦げんかの不条理劇あり、不倫劇あり、夢想劇あり、重力格闘劇あり、悲恋劇ありと、深刻さをばかばかしさで笑い飛ばす活力がいい。
     今の社会状況に抗しようとする力あふれるものを感じる。若い一途な役者たちの挑戦がここにある。というのは、ちょっと感覚として暑苦しいかな。
     あと、一つ注文。若手だけでなく、中年も出演する団体も今後出て欲しい。

    ネタバレBOX

     6本中、特にお気に入りは、少年社中「『僕ら』と『ノストラダムス』の1999年の大晦日」と、Mrs.fictions「東京へつれてって」の2本。
     少年社中の『ノストラダムス』役がでかい体を生かし、迫力ある演技が印象的。ペテン師としての嘘臭さが、外国語なまりのセリフまわしからよく出ていた。ジャックバウアーが活躍する「24」(時間)よろしく、「15」分間を意識した芝居構成も秀逸。ただ、ジェンガゲームの失敗の巻き返しのために「ジェンカ」を踊るというのはちょっと安易。もう少しひねりが必要。
     Mrs.fictions「東京へつれてって」は、一途な田舎のキャバクラ嬢「小桜」が、同級生「山瀬」というインテリ風ホームレスを慕うという、ちょっとあり得ない設定にギャップがあって面白い。
     小桜による中学1年生の時から6年間かけて書いた最高傑作のラブレター。小桜は、その告白の返事を高校卒業して何年経ってももらっていなかった。山瀬が居づらくなった故郷を離れて東京に行くことを聞いて、小桜は「東京」へついていくと荷物をいっぱい抱え、けばだったおしゃれをして、登場する。あほと称する小桜は、山瀬に精一杯の想いを伝える。
     山瀬にとって、前向きで疑うことを知らない小桜が愛おしい。
     15分間の小品とはいえ完成度高い。セリフもセンスあふれるものを感じる。
      
  • 満足度★★★★★

    総括
    しょうねんしゃちゅう☆☆
    ぬいぐるみはんたー☆☆☆☆☆
    とりこげきじょう☆☆☆☆
    せたがやしるく☆☆☆
    たがみぱる☆
    みせすふぃくしょん☆☆☆

  • 満足度★★★★★

    満足×6
    どの団体もそれぞれのカラーが出ていてとてもよかった。
    15分という時間の短さを全く感じさせない出来。
    しかも満足度は90分や120分のお芝居を観たのと変わらないです。

  • 満足度★★★★

    新たな出会いが
    15分。短くてもたっぷり楽しめました。
    新たな劇団との出会いがあって嬉しかったです。。
    みなさんいろいろ千差万別で楽しめました。

    ぬいぐるみハンターのテンポのよさツボでした!
    世田谷シルクにじんときました。。踊りがすてき。
    Mrs.fictions、かわいすぎる!!心温まるやさしい空間でした。

    ネタバレBOX

    少年社中をみにいったけど
    正直しょっぱなのせいかいまいち盛り上がらなかった感があって残念。。
    あまりこういうの得意じゃないだろうなと思っていましたが~
    6月公演に期待☆

    田上パルは部分的に面白かった。重力の表現はがんばってるなーと思いました。

    トリコ劇場、お腹すくんですけどー!マネして作ってみます!!
    今回わりと食事シーン多くて空腹にはきつかった。。
  • 満足度★★★★

    粒ぞろい
    私的ベストはMrs.fictionsというより黒木絵美花さん。可愛すぎるだろ~。
    初見の田上パルにもかなり惹かれた。
    その他は一応ネタバレへ。

    ネタバレBOX

    『少年社中』
    初見の劇団。正直よく分からなかった。ノストラダムスが新年の15分前にとある劇団に現れて世界を滅亡から救うためにジェンガを強要するという…。
    う~ん、分からん。何をしたかったのかさっぱりだ。

    『ぬいぐるみハンター』
    本公演そのままに勢いあり。おもしろい。
    奥さん役の方が可愛かったんだが名前が分からない。

    『トリコ劇場』
    3姉妹とひとりの男、そこに蒸発した父親が帰って来て…。
    短編向きの話しではないと思った。長編で観たい。

    『世田谷シルク』
    本公演よりPOPな印象。
    このへんが戦略的というか、ヤリ手だなぁ堀川炎と思ったりした。

    『田上パル』
    初見。少年社中と同様に分からないんだが、やっぱり躍動する肉体というのはそれだけで魅力を感じてしまう。本公演を観たくなった。

    『Mrs.fictions』
    黒木絵美花さん演じる片思いの相手がホームレスになっても思い続けているちょっぴりアホな女性が堪らなく可愛い。

  • 満足度★★★★★

    本当に良企画!
    15 Minutes Madeは今回でちょうど10回目になるらしい。その記念公演に相応しい豪華な劇団と役者が揃い、6劇団の競演を楽しませてもらった。

    毎回思うが、本当にいい企画だ。それぞれの参加劇団が真剣に参加しているのがいいし、運営する側のサポート体制がしっかりしていることがさらにいい。

    6つの作品とも楽しめたが、ラストを飾ったMrs.fictionsが意表を突いて、登場人物二人だけのシンプルなラブストーリーを見せてくれた。黒木絵美花さんがとても素敵だった。

  • 満足度★★★★

    相変わらず楽しい劇団見本市
    6作品ともレベルが高くて、今回も楽しませてもらいました。個人的には、Mrs.fictionsのホームレスになっちゃった同級生を一途に思う女の子の話がよかったです。

  • 20101216
    。・`ω´・)ノ バランスがよくて各団体の作品を見やすく感じました(前回は全体的に笑い要素が多い作品が多く偏りがすこしきになったのですが)。
    団体としてはぬいぐるみハンター、トリコ劇場、俳優さんは浅利ねこさん、黒木絵美花さんがきになりました。

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