15 Minutes Made Volume10 公演情報 Mrs.fictions「15 Minutes Made Volume10」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    濃密な15分間の舞台表現
     6団体の舞台を一挙に観ることができる。それぞれの持ち味生かした個性溢れる実験的な内容が盛りだくさん。15分間という時間制約の中で、エキスそのものを放出している。15分間の中で、どれだけの表現が可能かを徹底して追求している。寄席で味わう入れ替わり立ち替わりの芸人の芸と、形式的にはちょっと似ている。
     内容的にはバラエティーに富んでいる。ペテン劇あり、夫婦げんかの不条理劇あり、不倫劇あり、夢想劇あり、重力格闘劇あり、悲恋劇ありと、深刻さをばかばかしさで笑い飛ばす活力がいい。
     今の社会状況に抗しようとする力あふれるものを感じる。若い一途な役者たちの挑戦がここにある。というのは、ちょっと感覚として暑苦しいかな。
     あと、一つ注文。若手だけでなく、中年も出演する団体も今後出て欲しい。

    ネタバレBOX

     6本中、特にお気に入りは、少年社中「『僕ら』と『ノストラダムス』の1999年の大晦日」と、Mrs.fictions「東京へつれてって」の2本。
     少年社中の『ノストラダムス』役がでかい体を生かし、迫力ある演技が印象的。ペテン師としての嘘臭さが、外国語なまりのセリフまわしからよく出ていた。ジャックバウアーが活躍する「24」(時間)よろしく、「15」分間を意識した芝居構成も秀逸。ただ、ジェンガゲームの失敗の巻き返しのために「ジェンカ」を踊るというのはちょっと安易。もう少しひねりが必要。
     Mrs.fictions「東京へつれてって」は、一途な田舎のキャバクラ嬢「小桜」が、同級生「山瀬」というインテリ風ホームレスを慕うという、ちょっとあり得ない設定にギャップがあって面白い。
     小桜による中学1年生の時から6年間かけて書いた最高傑作のラブレター。小桜は、その告白の返事を高校卒業して何年経ってももらっていなかった。山瀬が居づらくなった故郷を離れて東京に行くことを聞いて、小桜は「東京」へついていくと荷物をいっぱい抱え、けばだったおしゃれをして、登場する。あほと称する小桜は、山瀬に精一杯の想いを伝える。
     山瀬にとって、前向きで疑うことを知らない小桜が愛おしい。
     15分間の小品とはいえ完成度高い。セリフもセンスあふれるものを感じる。
      

    0

    2010/12/18 12:07

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大