満足度★★
難しかった
劇団も所見だが、あの舞台の置き方もはじめて観た。舞台の間に観客がそれぞれいるような。
取り返しのつかない人達の話なのかもしれないけど、その取り返しのつかないことを必死にごまかしてる奴がいなくて、ただみんな諦めてる感じがした。必死にごまかす人間の醜さが面白いと思うんだけど。
思った以上に客の年齢層が高く、また観客の男女比でも男の方が多いようなので、劇団のコアなファンが多くて、説明不要の世界があるのかな、と思った。
もっと理解したい
腑に落ちないストーリー展開、結末にもやもやの残る舞台だった。最後は「あれ、終わりなの?」って感じだった。
自分ごとだけどはっきりした結末じゃないと納得出来ないんだなとわかっただけでも観て良かったかなと思えた。
舞台の配置が初めてのタイプで新鮮さはあったが、観る場所によっては、見辛い座席配置だなと感じた。だが、逆に言えば自分の好みの部屋がある場合はその近くで観ることができる。でもまあそれは内容を知ってての話である。
僕の位置からそれぞれ3部屋の観やすさのレベルを最大10で表すと、
10、7、1だった。1での演技中は、正直たいくつだった。
本作のページの説明にあるように、「どんだけ悔やんでも元に戻せないものだったり」が座席の場所の話に例えると、「座席選びに失敗しても、演技が始まってしまえばもう戻せない(変更できない)」んだよという教訓を与えるがためのものであれば、大いに感じられた作品だった。
「王子小劇場支援会員セレクト公演」なので作品自体は良いものなんだと思う。ただ、この作品に限らず、この類の作品の良さが自分ではよくわかないのが本音かな。「何が面白いんだろう?」と帰宅中場面場面を想い返すんだが、謎のままの終わってしまいモヤモヤした気持ちだけが残ってしまう。
なので、この作品をもう少し理解出来ればきっともっと楽しめるんだろうなと思えるし、演劇自体の楽しみ方にもバリエーションが増えるのかなと思えた。
面白かったー。
説明するのが面倒なくらい面白かった。とりあえず演劇はセックスに似てるよね。舞台上での役者同士の遣り取りも、舞台上と客席との関係も。何がどう良いのか説明するより、やったほうが早いのも。うん、観に行けばいいと思います。