演劇入門 公演情報 演劇入門」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 満足度★★★★

    『演劇入門』という題名から、
    何となくこれから勉強するんだというような緊張感もありましたが、全くそういうことではなく、本作品の脚本家岩井秀人さんの演劇経験を描いた話で、とても楽しいお芝居でした。

    ネタバレBOX

    新派系の大袈裟で抑揚のある七五調のお芝居や、学生系のがなり声のお芝居に違和感を覚え、青年団の自然な口調や、しゃべる人としゃべらない人全体で伝える手法と出会い、腑に落ちて現在に至るという話。

    アフタートークで、金髪、青い目の大袈裟なお芝居を、如何に馬鹿にしないで演じるかに注意したというようなお話をされていましたが、本当かなと思いました。冒頭のツカミだし、パロディ自体にそういう気持ちが含まれているのではないかと思いました。

    ところで、抑揚のあるしゃべり方を不自然と考え抑揚を抑えるしゃべり方がありますが、逆に平坦過ぎるのも不自然ですね。

    平田オリザ『東京ノート』で、「赤ちゃんができたの」、…、「嘘」、の台詞練習のときに、女優に「妊娠しているか、していないかを知らない前提でしゃべってみて」という言い回しに不思議な印象を受けました。本人が知らない訳ないですからね。

    要するに、妊娠に気付き男に迫ってみたのか、あるいは自分に気があるかどうかカマをかけたかの二つのパターンをやってみたかったということでしょう。

    オリザさんの人形はそっくりでした!

    岩井秀人『て』で、娘婿が離れた畳を跨ぐような形で正座していたのは、微妙な立場を表現していたのでしょうか、痛くないのかなと心配になりました。
  • 満足度★★★★

    岩井秀人物語
    こう書いても過言ではないと思う。たぶんコメディ。ハイバイの「て」を観劇した方は更に楽しさ倍増かと・・。
    とにかく可笑しくて笑った、笑った。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    岩井が芝居とはなんぞやと、カルチャーセンターから、大学時代、卒業後からハイバイを立ち上げて上演するまでをコミカルに、しかしリアルに綴った物語だった。

    中盤にオリザ人形が登場した時には、あんまり似てるので場内でも笑いが・・。
    このオリザ人形を志賀が操って、なんだか自慢そうに操って、現実では決して操れない人を操っているところも可笑しかった。人形が登場するとみんな童心に返っちゃうのだから、人間というやつは年齢に関係なく幼稚なのでした。笑

    そうして終盤ではハイバイの「て」の一部を上演したのだから、過去に「て」を観劇したワタクシは懐かしさのあまり嬉しくて嬉しくて想いもヒトシオだった。

    全体的に楽しい舞台。
  • 満足度★★★★★

    「物語」の損失と「現代口語演劇」
    原作は、累積7万部も売れている平田オリザさんの演劇HOW TO本。

    興味の中心はそれで、つまり、物語ではなく、「演劇入門」というHOWTO本が演劇になると言うのが興味津々で観に行きました。

    結果、ブログにも書きましたが日本の現在を思うことにたどり着きました。

    脚本の岩井秀人さんの演劇観が色濃く反映している作品だと思います。

    本広さんの演出手腕のおかげか、マニア向けの作品ではなく、万人に受ける作品となっています。

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