演劇入門 公演情報 演劇入門」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-20件 / 23件中
  • 満足度★★★★★

    「物語」の損失と「現代口語演劇」
    原作は、累積7万部も売れている平田オリザさんの演劇HOW TO本。

    興味の中心はそれで、つまり、物語ではなく、「演劇入門」というHOWTO本が演劇になると言うのが興味津々で観に行きました。

    結果、ブログにも書きましたが日本の現在を思うことにたどり着きました。

    脚本の岩井秀人さんの演劇観が色濃く反映している作品だと思います。

    本広さんの演出手腕のおかげか、マニア向けの作品ではなく、万人に受ける作品となっています。

  • 満足度★★★★★

    演劇ってほんとに………
    何でもできるんだなあ。楽しくておもしろい!

  • 満足度★★★★★

    うふふでした。
    演劇入門した事ある人間は「うふふ」な作品だと思います。
    最初からずっと笑いっぱなし。
    次々に展開して行く暑苦しくない演出が好印象。
    演劇ってなんだろう?演出ってなんだろう?を改めて考えさせられました。役者サイドから見た世界と演出サイドから見た世界とまた違うんだろうなって思う。
    役者さんって自分の出演した舞台って、自分のとこしか見ない人が圧倒的に多くてビックリしたりもする。全部を観て冷静に分析出来る役者さんと一緒にやりたいというのが本音。
    劇団の閉ざされた個性は、時として危険な方向にいくこともあるなーって、笑いながらも考えちゃいました。

    ネタバレBOX

    平田オリザさんの登場。w
  • 満足度★★★★★

    演劇への気持ち
    今まで演劇鑑賞は好きだけど、よく知らない自分がいることを強く感じていた。そのためこのタイトルのついた作品に魅かれ迷わず見に行ってみたが、期待通りの作品であった。
    見る側の環境でこの作品の感想も幅広くなるんだろうなぁって思った。
    まだ指で数えるほどしか演劇はみていないけど、この"演劇入門"がきっかけで見る頻度は増すことは間違いない。
    とてもいい作品でした。

  • 満足度★★★★★

    まさに演劇入門
    演劇初心者の私にはとてもためになった。
    岩井秀人物語としてもすこぶる面白い。
    男・岩井はまた男をあげたね。
    青年団オールスターズといえる役者陣もやはり上手い。
    観客に小学生くらいの子がいたが、実に有意義な演劇体験だと思う。
    自分も子供の頃に出会いたかった。
    そして、荻野友里さんを嫌いな男子は世の中にいるのだろうか。

    ネタバレBOX

    最後に引用された「て」に引きずられてか、思いのほか感動してしまった。
    そして、平田オリザ人形の完成度が高い!
    別の芝居で使い回せるんじゃなかろうか。
  • 満足度★★★★★

    モンくなし
    岩井さんの劇団公演も見たくなるような、
    原作の『演劇入門』を買って読みたくなるような、
    本広さんお芝居好きなんだなと思わせるような、
    演劇が好きな人にはみんなに見てもらいたくなる舞台。
    魅力詰まってました。

    ネタバレBOX

    ラストシーンで、ジーンと来た。もっともっとたくさんの演劇に触れて共感したいと思ってしまう。無理に盛り上がりを作らなくても、ラストのあの一言が味わいだなぁ。演劇と我々の日常は地続きで、我々の日常も演劇なんだって思うと、鳥瞰的に見る自分と自分の周りって面白いっっ。カルチャースクールや大学で出会い教わる演劇への違和感、『月光のつつしみ』や『東京ノート』の出会いで他人からするとサッと見飛ばしてしまう些細なシーンの仕草への感動、岩井さん自身の作る作品。それらのエピソード一つ一つがみんなリアルだなぁと思って、そうだそうだって共感の嵐。
  • 満足度★★★★★

    演劇って本当におもしろいなぁ。
    笑って笑って泣いて…100分あっという間。
    演劇って本当におもしろいなぁ。
    普段、芝居を観ない人に観てもらいたいという意味も納得。
    コレ観たら、芝居どんどん観たくなっちゃうよ。

    岩井秀人氏の脚本、あの本広監督演出のタッグ素敵でした。
    オススメ!

    それにしても、原作 平田オリザ氏の「演劇入門」は
    7万部以上も売れてるんだなぁ。すごい。

    ネタバレBOX

    岩井秀人氏の脚本…この「演劇入門」は岩井氏の自伝だった。
    それを演劇が好きで好きでたまらない本広監督の演出で作られた作品。

    導入はコメディーですな。
    青年団では絶対に観られない「演劇」の手法というか
    サンプルが観れて…爆笑。
    たくさんのいろいろな岩井氏が解説してくれる。

    ひきこもってた10代後半…
    20歳の時に母のすすめで始めたカルチャーセンターの
    おそろしくデフォルメされた新劇ちっくな『演劇』体験…
    大学演劇学科でのド熱くて青い怒鳴ってるだけの
    アングラちっくな演劇の授業。
    何かどこか違うと、違和感を感じていたらしい。

    卒業後に観た岩松了氏の「月のつつしみ」であの違和感が払拭され、
    そしてその後「東京ノート」を観て…どんなだったか、どこがいいのか、ここで号泣など解説。作品の一部サンプルを紹介してくれるわけです。
    観たことがない私はものすごくうれしかった。こんななんだ…と。
    さらに舞台をこう観たり、こう感じたり…と、見方を教わったかんじ。
    勉強になった。

    そして後半は、岩井秀人氏の作品
    「ヒッキー・カンクーン・トルネード」「て」がサンプル。
    自分自信、自分のごく近くのたわいもないことから、
    かなり問題の父、その家族を描いていく作品が生まれて行く様を
    観せてもらった。なにしろこの部分が面白い。とても刺激的だった。
  • 満足度★★★★

    岩井秀人物語
    こう書いても過言ではないと思う。たぶんコメディ。ハイバイの「て」を観劇した方は更に楽しさ倍増かと・・。
    とにかく可笑しくて笑った、笑った。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    岩井が芝居とはなんぞやと、カルチャーセンターから、大学時代、卒業後からハイバイを立ち上げて上演するまでをコミカルに、しかしリアルに綴った物語だった。

    中盤にオリザ人形が登場した時には、あんまり似てるので場内でも笑いが・・。
    このオリザ人形を志賀が操って、なんだか自慢そうに操って、現実では決して操れない人を操っているところも可笑しかった。人形が登場するとみんな童心に返っちゃうのだから、人間というやつは年齢に関係なく幼稚なのでした。笑

    そうして終盤ではハイバイの「て」の一部を上演したのだから、過去に「て」を観劇したワタクシは懐かしさのあまり嬉しくて嬉しくて想いもヒトシオだった。

    全体的に楽しい舞台。
  • 満足度★★★★

    演劇との出会いかた
    開演前の客席では自分の演劇体験を話し合う中高年観客の声が聞こえてきた。平田さんの芝居を駒場で長年支えてきた常連客たちなのだろう。自分も、無名時代の演劇活動を始めたばかりの平田さんに仕事で関ったことがあるので著書の『演劇入門』はまだ読んだことがないけれど、興味を持って観にきた。
    本作は一人の青年の演劇体験の変遷を追体験しながら、観客自身も自分の演劇に対する姿勢を改めて問い直すことができるような優れた企画だと思った。
    何人もの俳優が岩井さんを演じるなど、岩井さんの好みの形なのだろうか。本広監督の演出にも興味があったが、特に本広さんらしさを感じ取れなかった。自分だけかもしれないが。

    ネタバレBOX

    カルチャーセンターでの七五調の台詞の抑揚に特徴ある演劇や、桐朋時代の「熱い芝居」は、同様のスタイルで現在も演じている劇団を知っているので、こうして客観的に解説されると思わずふきだしてしまったが、こういうスタイルがネタにされて笑いの対象になってしまうというのも複雑な気持ちになった。
    前者は昔の新劇系がこんな感じだし、後者はアングラ劇団がいまでもやっている。現代口語演劇に慣れた若い観客は、新劇系の演技を「不自然な抑揚」とか「棒読み」と受け取るようで、CoRichでもそういう感想を読んだことがある。
    平田さんの「どちらにも受け取れるような台詞の言い方をさせる」という演出法も興味深かった。これについては以前、CoRichで私に教えてくださったかたがいたので、一層「このことなのか」と理解しやすかった。感謝します。
    もし現代口語演劇というジャンルがなかったら、岩井さんはいまも演劇をやっていただろうか。彼にとって平田オリザと出会ったことは幸運だったのだろう。
    今回、岩井さんの芝居の一場面上演を見て、岩井演出に感じる自分の違和感のようなものも改めて認識できた。岩井さんの芝居は自分にとって「すわりが悪く」戸惑うことが多いのだ。
    自分の場合、演劇に興味を持ったのは、小学校で同級生に演劇関係者の子女や学校非公認のサークルを作ってWSをやるほど熱心な子がいてよくエチュードをやらされたこと、中高も演劇が盛んだったなど「学校環境」の要素が大きかった。そしていまも周囲からいろいろ学ぶことが多い。有り難いと思っている。
  • 満足度★★★★

    言葉の裏の言葉
    父親のシーンが無ければ、ただの書籍版「演劇入門」の説明になってしまったかもしれない。
    特にラストの父親とのシーン。
    あそこに全てが集約され、この公演が「演劇」になったと思う。

  • 満足度★★★★

    演劇入門または私は如何にして口語演劇を愛するようになったか
    と、いう感じの個人的演劇史であった。
    それは、口語演劇♡ラブ、平田オリザさん大好き!という感じでもある。

    平田オリザ氏のアノ『演劇入門』がどのような舞台になるのかと観に行ったら、そんな感じの舞台だった。

    ネタバレBOX

    演劇が、どのようにして、あるいは、なぜ「口語演劇」になっていったのか、について、個人的な視点からの解説であった。
    というより、個人演劇史であったと言っていいだろう。

    そのストリームを、事例を見せながら解説を加えていくものであり、一種の講義でもあったと思う。
    作者の岩井さんが、ツボと思った個所を、実に丁寧に見せていくのだが、そこの部分への、演出家としての共感度はどの程度だったのだろうかと思った。
    作者本人が演出することに対しての、演出が別だということは、超個人的な経験と意見を解釈して、よりわかりやすく提供するということであろう。

    したがって、他人の感覚を自分のものとして理解するということであり、すなわち劇中で言われていた、「自然な会話のような口語演劇」という点についての、違和感をクローズアップさせていたとも言える。

    つまり、劇中で違和感として述べられていた七五調の赤毛モノの芝居や絶叫調の芝居の、台詞の不自然さは、実は、口語であっても完全にはぬぐい去れていなかったのではないかということだ。
    「自然な会話」というのは、あくまでも作者とっての「自然」であり、演出家にとってはどうなのかということで、さらにそれを演じる役者にとってどうなのか、ということなのだ。
    もっと言えば、観客にとってもどうなのか、つまり「自然なのか」ということもある。
    もちろん、七五調の赤毛モノの芝居や絶叫調の芝居よりも「より」自然な会話であるというのは確かなのではあるが。

    この舞台では、『落語 男の旅 大阪編』(青年団リンク口語で古典)でもおなじみの、「私が作者の岩井です」という台詞が随所にあり、いろいろな役者がそれを口にしていた。
    それを口にすればするほど、「この台詞は自然なのか?」ということが脳裏を横切るというのは、意図しているのかどうかは不明だが、なかなかアイロニーに満ちていたと思うのだ。

    さらに、「自然な会話」には、「言葉」や「口調」だけでなく、例えば、「座り直す」のような、動きも含まれていることは、きちんと説明されていたので、そういった個人的な感覚を含めての、「自然さ」にも目がいってしまう。

    極端な七五調や絶叫調から順を追って解説されてきたので、その微妙な部分には気づかないようにしているのかもしれないが、ここの点は、「演劇」という形態である以上、結局は避けることができないものなのだ、ということをまさに露呈していたようにも思えるのだ。

    つまり、他人の口語を話す違和感というか、その気持ち悪さのようなものまでも提示して、「演劇入門」になったのではないか、という思いもある。

    また、口語演劇が到達点のように描かれていたが、もちろんそれは、岩井さんが今到達してるであろう地点なのだから、わかるのだが、できればその先に間違いなくあるであろうところまでへの「予感」までも見せてもらえたら、さらに「演劇入門」となっていったのではなかった。

    ついでに言ってしまうと、個人的な演劇史(入門)なのだから、しょうがないと言えばしょうがないのだが、口語演劇に対するものとしての、七五調の赤毛モノや絶叫芝居に関しても、「違和感」として切って捨てるのではなく、もっと愛があってもよかったのではないかと思う。
    それはそれで意味があったと思うし、「過去」でも「終わってしまった」ものでもないと思うからだ。

    私の観た回では、ポストパフォーマンスとして、カットされたシーンが上演されたが、上記の意味においても、カットしてよかったと思った。

    にしても、オリザ人形は、そっくりすぎて笑った。
  • 満足度★★★★

    岩井秀人!
    ハイバイ・青年団演出部 岩井秀人さんの演劇にまつわる体験記。

    この劇中に出てくる作品
    青年団の「東京ノート」、ハイバイの「ヒッキー・カンクーントルネード」「て」
    以前見たことあったので、かなり楽しめた。
    個人的に岩井さん好きなんで。

    本広監督も客席にいて、メモとったり真剣な様子だった。

    でも、この作品、岩井さんや青年団を知らない人にとって
    「演劇入門」になったのか心配。

  • 満足度★★★★

    なるほど
    新鮮な空気を感じました

  • 満足度★★★★

    演劇入門でした
    難しい芝居なのかと危惧していましたが、そんなことはありませんでした。
    市民サークルの演劇から、プロの演劇へと変わるにつれ、だんだんと違ってくるのがよくわかりました。

  • 満足度★★★★

    『演劇入門』という題名から、
    何となくこれから勉強するんだというような緊張感もありましたが、全くそういうことではなく、本作品の脚本家岩井秀人さんの演劇経験を描いた話で、とても楽しいお芝居でした。

    ネタバレBOX

    新派系の大袈裟で抑揚のある七五調のお芝居や、学生系のがなり声のお芝居に違和感を覚え、青年団の自然な口調や、しゃべる人としゃべらない人全体で伝える手法と出会い、腑に落ちて現在に至るという話。

    アフタートークで、金髪、青い目の大袈裟なお芝居を、如何に馬鹿にしないで演じるかに注意したというようなお話をされていましたが、本当かなと思いました。冒頭のツカミだし、パロディ自体にそういう気持ちが含まれているのではないかと思いました。

    ところで、抑揚のあるしゃべり方を不自然と考え抑揚を抑えるしゃべり方がありますが、逆に平坦過ぎるのも不自然ですね。

    平田オリザ『東京ノート』で、「赤ちゃんができたの」、…、「嘘」、の台詞練習のときに、女優に「妊娠しているか、していないかを知らない前提でしゃべってみて」という言い回しに不思議な印象を受けました。本人が知らない訳ないですからね。

    要するに、妊娠に気付き男に迫ってみたのか、あるいは自分に気があるかどうかカマをかけたかの二つのパターンをやってみたかったということでしょう。

    オリザさんの人形はそっくりでした!

    岩井秀人『て』で、娘婿が離れた畳を跨ぐような形で正座していたのは、微妙な立場を表現していたのでしょうか、痛くないのかなと心配になりました。
  • 満足度★★★★

    もうプラスアルファが観たかった
    大変興味深く拝見させて頂いたのですが、個人的にはちょっと“見やす過ぎたかな”という印象です。もうチョットなにか演出でスパイスが効いていて欲しかったな…と。ただ岩井さんの脚本にはとても大きな魅力を感じました。ハイバイさんを観てみたいという気持ちが、『演劇入門』を観劇して倍増です。

  • 満足度★★★★

    んーすごい!!
    たまらない1時間半でした。
    こういうのもあるんだなーって。
    いっぱい共感していっぱい発見できる、芝居好きならたまらない感じ。
    芝居じゃないようで芝居で。
    そして役者さんがみんなうますぎる。
    見つづけていたい。ずっと見てたい。
    あと岩井作品を片っ端からみたくなりました。
    とりあえず大満足。

  • 満足度★★★★

    入門してみた
    お芝居をみて思う、なんかこのムズムズする違和感…。
    作り手がなにを表現したいの?とか疑問に思うことがままあって、すっきりしないこともあるので、作り手側がどう考えているのかとか聞けてよかったです。

    青年団のお芝居は1度くらいしか観たことないけど、見たくなりました。
    生の志賀さんひさびさ。

    オリザさんがあんなかたちで出てらっしゃるとは…!

    ネタバレBOX

    オリザマペット超似てました。
    あれふだんも使ってるんでしょうかねぇ

    静かな演劇はあんまりみませんが、
    にぎやかなのに疲れたらまた観に行こうと思います。
  • 満足度★★★

    勉強になりました~!
    本広監督が以前、岩井秀人くんの作品のアフタートークのゲストにきていた時に今度お芝居にトライしたい と言っていた事が実現しました。

    脚本はその岩井秀人くんが担当をして、彼の引きこもり脱出して後、演劇セミナー、大学、そしてハイバイでやってきた間に関わり、感じ、触れてきたであろう出来事をストーリーにした感じです。

    各時代を岩井くん本人の設定で入れ替わりキャストがナビゲートしてゆくというスタイルで、間にオムニバス風にいくつか作品を小間切れに挿入されていくのです。

    その間にナビゲーター役の岩井くんが(本物ではありませんが)観る側、演る側の視点で解説してくれます。

    全体的にはひとつの作品とも言えるし、またタイトル通り「演劇入門」のはHow to物にも見れます。

    普段客席から出来上がったものしか知りませんが、やっぱり演劇って奥が深いや~!!
    再確認した感じです。それは難しいと言うんじゃなく、人が書いて人が演じて人が観る。
    答えはひとつじゃないってことですよね☆

    感じ方は無限大ってことを改めて思いました。

  • 満足度★★★

    原作を維持しながら作った100分
    原作の世界観そのままに、かつ若井さんの演劇人生を濃縮した作品ですね。ぜひ続編もしくは、映像化してほしいね。

    ネタバレBOX

    冒頭のバーカウンターは舞台のセットにふさわしくないのかなと思いますたが、クライマックスの、平田オリザ人形は、小さいながらも、リアルに作ってましたね。

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