公演情報
「Wの非劇」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/05/21 (日) 15:00
ふざけた社会派の真骨頂。面白い。(3分押し)94分。
笑いの要素が大きく入っているので観ていられるが、実は結構厳しいセクハラ・パワハラシーンが続く。ちょうど今話題になっている(事前に意図したわけではなかろうが)ジャニーズの性被害を軸に、芸能界のさまざまな「ありそうな」ハラスメント案件をふんだんに盛り込んで、ちょっと深刻になったりした後で、笑わせて終わる。笑わせられるが笑えない話だと思った。
実演鑑賞
満足度★★★★
配信も含めれば観る頻度が上がったチャリT企画。同じ「ふざけた社会派」でも、自分にフィットするかは毎回違っている気がする。中々捕えどころがない劇団、と感じる理由は、「社会派」「ふざけた」という真反対の要素の分量比で雰囲気が変わるからか・・。軽妙さと皮肉とは比例せず、軸がどちらかで空気が(場合によっては物語も?)変わる道理であるので、どちらかと言えば前者を大事にすると見えるチャリTの「皮肉」の効き具合は作品によって起伏がある訳である。・・と色々とそれらしい事を考えてみてもこの書き手の感覚はよく掴めないのである。
いずれにしても今作は両者(軽妙と皮肉のことね)がうまく出会い、問題への踏み込みがコメディ度を高め、賑やかかつ目まぐるしい展開が本質を逸らさず逆に穿つといった具合で。要は出来が良かった。
俳優陣が存分に役を演じ切れていた事もテキストの良さを証明していそうである。題材のタイムリーさ(ビッグウェンズデーに乗ったかのような)もそうだが、演技とシチュエーションの<美味しさ>は密度が濃かった。
もっとも序盤に必ず訪れる「リアル」との葛藤は健在?だが。(今回ので言えば深刻なレイプ疑惑の告白を聴く友人の態度、また話す側の態度、二つを足した時の奇妙なリアリティの無さ・・だがここでの課題は「出来事の提示」。自分も段々とそういう見方が出来るようになってきた。)
実演鑑賞
満足度★★★★★
現在の話題になっている話題を次から次へと出てきてあっという間に終わってしまった。
ラストに棒事務所の面々を歌で連呼するのはこちらが心配になってしまうほどだが、
大いに笑わせてもらいました!
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
タイムリーな時事<闇か病>ネタを笑い飛ばすような描き方、しかし その核心は鋭く突き かつ多面的だ。タイトル「Wの非劇」は1980年代にヒットした映画「Wの悲劇」を連想させ、一見 劇構成は準えている様に思えたが、本作ではインターネットやチャットGPT等 現代的な要素を盛り込み、その功罪までを問う幅広さ。勿論タイトルに込めた思いは劇中で明かされるが、演劇という虚構性を逆手にとって今 現実を痛烈に皮肉る内容に驚かされる。
本「Wの非劇」は説明にある性の被害者が別の意味で加害者になり、事がうやむやになろうとする。それは芸能(事務所)界だけではなく、市民が時々の風潮に乗じて誹謗中傷することで更に真実が分からなくなる。性の被害は女性だけではなく男性も、それを現実のJ事務所を連想させるジョニーエンターテイメントの新人合宿所の場面で暴く。
映画「Wの悲劇」は、映画の中で上演されている舞台劇の原作という設定であるが、本作のラストは別の映画を思わせるといった凝りようだ。どのように収束させるのか と思っていたが、お~そう来たかと思わず笑ってしまった。いや それまでも笑っていたが 、やはりラストは秀逸であった。
(上演時間1時間35分 途中休憩なし)
実演鑑賞
満足度★★★★★
大学の女子寮仲間で舞台俳優の、吉牟田眞奈"よしむたまな"が出演する最新舞台を観てきました。
今話題のアイドルの件も含め芸能界の性暴力被害を超タイムリーに取り上げていて、演劇ならではの自由な表現で風刺しています。最高に面白かった。演劇を通じたジャーナリズムの形に感動し、2度目の鑑賞チケットを予約してきました。
2回観に行くのは、映画ではたまにあるけど、劇では人生初!
本当最高のタイミングで傑作作品に出会ったなと、共感しかない。
怒りを笑いに昇華して、でも本質をぶらさずしっかり訴求する、このバランスが見事です。明日も楽しみ!
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/05/19 (金) 15:00
大学時代によく拝見していた劇団で、その頃の懐かしさもあり、今回、駅前劇場に足を運びました。性被害という、とても重たい話題を扱いながらも、ウイットに富んだ笑いで包みながら物語を展開していく手腕は20年以上を経ても変わらずに見事です。この手の話は当然に重たい展開となりがちで、観客も目を背けたくなり、結果的に観客へと同時代を生きていることへの当事者性を押し付けてしまいがち(特に演劇の場合にはその空間と時間に立ち会うことになるので)かと思うのですが、きちんと問題の核心にコミットしながらも、人間の滑稽さをうまく観客と共有しています。
実演鑑賞
満足度★★★★★
性加害の問題を明るい笑いに変えて批判する。とにかく面白い。冒頭から超スピーディな場面転換で、若手大物監督(みずき)による新人女優(小関千尋)に対する性加害の問題と、それをめぐって泣き寝入りか告発するか、女優の事務所関係者の利害も絡んで右往左往する。人権と正義より利害と打算で動く人間の姿に、笑いながら身につまされる。
若手大物監督の所属する芸能プロが「ジョニー」で、社長はジョニー北澤(市原一平)。ジャニーズJrならぬジョニーブラザーズがステージの練習に流れるのが、性被害を実名で告発したカウアン・オカモトの曲。モデルは明らかで、ちくりとした風刺に客席からもたびたび笑いが起きる。ジョニー北澤が姉の会長(山本陽子)と、監督の性加害疑惑のもみ消しを図りつつ、若いブラザーたちを「合宿所」に呼び出す…。ここらへんから今日ただ今の問題の核心にせまっていく。
ネットの投降者たちも2回ほど出てきて、彼らの心ない言葉が登場人物を苦しめる。現代がネット社会であることもきちんと表現している。
濃い内容を、なりふり構わぬスピード重視でコンパクトな舞台に。95分休憩なし。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/05/19 (金) 15:00
一体どのタイミングで企画してホン書いたのだろう?と思わせるタイムリーさ。
昨日今日のワイドショーを見るようなこのリアルタイム感はどうだ!
”ふざけた社会派”ラストのオチの見事さに拍手!
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/05/19 (金) 15:00
座席1階
今作はチャリT企画の作品でも間違いなくトップレベルに入る面白さだ。茶化した時事ネタが向こうから歩み寄ってきたというか、時代が味方したというか、実にタイムリー。舞台となる「芸能事務所」(どこかはお分かりですね)の性暴力被害だけでなく、チャットGPTとか今話題になっている時事ネタを徹底的に小道具化。笑わずにはいられない。笑いすぎて涙が出てきた。
開幕前に会場に流れる音楽は、よく聞くと薬師丸ひろ子のオンパレードだ。タイトルが「Wの悲劇」だから? ん?よく見ると「悲」劇ではなく「非」劇だ。その理由は舞台上で明かされるのだが、薬師丸ひろ子とタイトルの関係も劇中で種明かしされる。ここが最大の爆笑ポイントか。昭和に歌謡曲を聴いたり映画を見た人たちのツボを直撃する。
しかし、やはり何と言ってもラストシーンか。この替え歌は秀逸だ。秀逸すぎてもうどうしようもない。チャリTの本領発揮とも言えるこのステージを、見逃してはならない。これだけ時事ネタを笑い飛ばしてこのチケット代は安い!
被害者か加害者か。世の中の事件は、見方によって180度転換することがあるのだが、一面的な思考を警告している舞台でもある。ついでにいうと、ダンスも切れがあってよかった。
ほんと、見ないと損するぞ。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/05/17 (水) 19:30
座席1階B列8番
まさに痛快エンターテインメント。
日本が抱えるタイムリーな社会問題を忖度無しでテンポよく描いており、「ふざけた社会派」を標榜する劇団チャリT企画の面目躍如のお芝居です。
皆さん是非劇場に足を運びましょう。