アウトカム~僕らがつかみ取ったもの~ 公演情報 アウトカム~僕らがつかみ取ったもの~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 映像鑑賞

    満足度★★★★

    銅鑼の安定感ある舞台を3、4作品観たが今回初めて映像で鑑賞。おなじみのシアターウエストで。独特なテイストがあった。理由は掴みとれないのだが、一頃もてはやされた町づくりワークショップの理想的展開の事例という感じで、参加者一人一人にもスポットが当たり、群像になっている。アウトカム(活動がもたらす結果。アウトプットよりは長期的・本質的な効果といった意味合いが強い)を評価する(事業評価)会社を作った男が「最後の営業日」でその銭湯を訪れる日から芝居は始まる。彼がそこで再会した旧友を誘いこみ、その旧友(主人公)の目を通して、事業評価を発注したプロジェクト(廃業を決めた銭湯を建屋ごと再活用する)の顛末を描写して行く、という構図になっている。このプロジェクトは町づくりワークショップの方式を用い、参加者間の関係性や、参加者個々の人生にも触れて行く。物語自体は、このプロジェクトというセミパブリック状況でのウェルメイドなハッピーエンド・リアリズム劇だが、浮世離れした感が、今の世のアンチテーゼにも思え、逆にプロジェクトを進める代行企業や出資者として参与する企業、その内情もチラッと出てきてリアル社会の縮図でもあり、そのバランスが独特。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/03/22 (水) 14:00

    劇団創立50周年の記念公演。千秋楽の舞台を見た。
    銅鑼らしい、どこまでも前向きな物語に勇気づけられる。「演劇を見たから明日は少し、今日より元気かな」と感じるような、すてきな群像劇だった。

    どこの街でもある、銭湯の廃業話。NPOが間に入って地元の市民がこの場所で起業することで再生を図るという筋書きだ。ところが、企業セミナーに応募した市民はどちらかというと失業したからここで、という人たちばかりで、果たして結果を出せるのか暗雲が漂う。
    登場人物が22人という異例の多さだが、誰がどの人か分からなくなることはない。それは、登場人物一人ひとりの物語を丁寧に描いているからだ。普通の市民であるが、それまでの人生に挫折とか、転回とかがあって印象的な人たちだからだ。脚本の勝利だと思う。

    企業セミナーの講師として登場するソーシャルワーカーがよかった。その人の表に出ていない力、強さを引き出し前向きに進む支援をする。ストレングスモデルといわれるソーシャルワークの実践を舞台で見るとは思わなかった。事実、ここで自分の持っている潜在能力などに気付いて新たな一歩を踏み出した市民がいる。まさに、立派なアウトカムを引き出している。

    さまざまな難題と向き合い、自分を見つめながら進んでいく市民たちを見て「自分も」と感じる。演劇の力を存分に発揮した舞台に拍手を送りたい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    劇団銅鑼の一人一人を尊重する庶民的人生肯定リアリズムが見事に発揮された舞台だった。登場人物は22人。劇場受付でもらった人物関係図を見て、こんなに人物が多くて話が深まるのだろうかと危惧した。しかし全くの杞憂だった。運営でも民主主義を貫く劇団らしく、登場人物それぞれに物語があり、願いがあることが丁寧に描かれる。突出したスターはいないけれど、その分若手から超ベテランまでがのびのびとアンサンブルをつくる。出色の群像劇だった。最後は涙腺が緩んでしまった。銅鑼所属の劇作家の新作だそうだ。自分たちの持ち味をよく知る作家だからこそ書けたものだとおもう。

    廃業した銭湯を使った起業講座に集まった7人は、元水商売、元タクシー運転手、あるいは講師の女性に会いたいだけとか、皆頼りない人たちばかり。志望者というより失業者の寄せ集めだ。しかし視野と懐の広い桐谷会長(谷田川さほ)のリードで、そういう彼らの可能性にかけていく。受講者と運営側のそれぞれの弱点と「願い」のぶつかり合いが化学変化を起こし、最後は思いもかけない「アウトカム(成果、波及効果)」をもたらす。
    いわば大人の「がんばれ、ベアーズ」である。

    見ながら「弱さの中に強さがある」ことを気づかせてくれた。「自分を弱いダメな奴と考えるのはやめて、自分は自分と生きていこう」というセリフに励まされる。

    ネタバレBOX

    このプロジェクトをサポートする会社「ムーンライト」の社名の由来が、最後に明らかにされる。「暗闇を照らす月のような会社」とは、いい言葉だった。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    個人的に地方の街づくりワークショップ(本公演の企業プロジェクトとはちょっと違いますが)に少しだけ参加させてもらった事があり、空気感というか あ~あの時ホントこんな感じだったなぁと思わず重ね合わせながら拝見しました
    進行には大枠のハウツーがあるのでしょうが多くの人間が集まってのプロジェクト、中々一筋縄ではいかないのですね
    それでも先導する人達のやり方次第で何等かの成果は生まれてくるもので
    街づくりワークショップの方は最初だけの参加予定であったため見届ける事ができませんでしたが、今回の公演ではプロセスの重要性を噛みしめながら最後まで見届けることができて何とも感慨深かったです
    ここからが新たなスタートとも言えますが

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    事業評価をテーマに挙げていて、何だろうと思いましたが、小難しいことはなく、人間味溢れる群像劇でした。勉強にもなりました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/03/17 (金) 18:30

    見ていて、問題意識が高まったり、ひとつもふたつも頭が良くなる作品、いいですね。私が住んでる町ではどんなことが起こってるんだろうと知りたくなりました。

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