女とカバンと喫茶店 公演情報 女とカバンと喫茶店」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    人生のターニングポイントで起きた奇跡、
    でも周りの人にとっては日常のままなのかな!?

    話したって信じてもらえないし、もちろん話さないし…。

    ネタバレBOX

    漁師のおじいさんと総合病院のお医者さんが登場したことで、勝手に銚子あたりを想像してしまいました。

    ターニングポイント毎に現れるおばあさんの幽霊、あるいはカバンの妖精、孫の女性が自殺を図ったときは東京から実家の最寄り駅まで運ぶなんて反則技までしてしまいましたが、基本は話を聞いてあげて、選択のチャンスを与える役割を担っていました。

    5年前にも来ていたらしいですが、子、すなわち孫の女性の母親が亡くなったときだったのでしょうか!?

    ラストシーンで、立ち直った女性が30歳の誕生日を迎え、同級生から祝福され、にっこり笑えて良かったね!!

    この孫の女性、とってもチャーミングで可愛かったです!!

    次回公演の挨拶で、次回は若手だけで…、29歳以下でやりますという話がありました。そう、ここでもやはり30歳がターニングポイント。

    役者さんの30歳はやはり重要なターニングポイントですね!
  • 満足度★★★

    生きることについての物語
    タイトルやチラシのビジュアルからはカジュアルな印象を受けたのですが、落ち着いた雰囲気で、生きることについて考えさせられる作品でした。

    手堅い脚本・演出で、役者の演技も安定していて、後半の非現実的な展開も違和感がありませんでした。

    個人的には、演劇ならではの祝祭性とか虚構性を感じさせて欲しかったです。

  • 満足度★★★

    戻れる場所と聞いてくれるひと
    ハァ、映画もねぇ、バーもねぇ、ショップもねぇ!
    おら、こんな村いやだー、おらこんな村いやだー♪

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    働く場所といったら、病院か役場しかない片田舎に嫌気がさして兄の反対を振り切って逃げるように出て行ったトモコは東京で過ごした5年間の間に様々なことを経験した。男と同棲し妊娠した挙句に男に逃げられ、堕胎したトモコは明日の希望を失い、自殺を試みる。

    そこに須藤きぬえというトモコの祖母と同じ名前をもった女性があの世から時間軸を超えてトモコを助け「死の猶予」という死ぬ手前の「考える時間」を授ける。現実で起こった知人らの死と自分の死に様を遭遇させて、トモコが感じる自分とは、家族とは、愛とは、世の中とは、人生とはを再度、見つめなおす物語。

    どうやら、きぬえはトモコを見守る存在らしいが、物語全体にあまりインパクトはなく、尖った何かも突き抜ける展開もない。ただただ、身近な人の死に対して自殺を試みたトモコが、一度は出たこの僻地の住人たちや家族が暖かくトモコにとって最も癒される存在だったということが身にしみて解る。

    人は孤独では生きられないという状況と、誰かに話を聞いてもらうというだけで心がやすまるという当たり前だけれど大切なものを描写していた。

    きっと東京で孤独と戦っている輩にはずしん!とくる内容だったかもしれないが、割に真新しさはない。本にもうちょっと練が必要だったかも。そんな感じの舞台だった。

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