黴菌(ばいきん) 公演情報 黴菌(ばいきん)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-19件 / 19件中
  • 満足度★★★

    なんだかじわじわと
    感じてくるものがある。

  • 満足度★★★

    まあまあかな
    KERAの公演なので期待したが、まあまあだった。
    期待したほどではなかったが。
    家族の群像劇であったが、フライヤーのイメージから、もっと凄いのかと思った。舞台美術はかなり豪華であった。
    出演者も豪華であったが、私の印象に残ったのは仲村トオル。
    お茶目な役柄を好演!笑わせてもらいました!

  • 満足度★★★★

    実はちょっとイイ話だった所に注目
    チラシを見ると、怪しげな洋館に女中から奥様までバッタバッタと折り重なって死んでいる。しかも頃はは戦時中。これは生物兵器に感染したグロテスクな家族の肖像なのか…と見せかけておいて、実は苦しい時代を経て再生する人間のちょっとイイ美談だったのでびっくり。

    ネタバレBOX

    終戦直前の疲弊した社会の底に沈殿する裕福そうな大家族。改築・建て増しを重ね迷路のようになった古い洋館が、曰くありげな人々を呑み込むように立っている。主は病で死を待つのみ、その若い妾とその兄、人体実験を繰り返す脳病院院長の長男夫婦、思春期の息子、要人の替え玉をしている売れない作家の次男、男娼の遊び人である4男、なぜか三男はいない。とぼけた女中に、脱走兵とその妻、精神病患者とその友人……おかしな人々が胡散臭く次から次へと登場する。
    何となく重々しい胡乱でミステリアスな空気に、これは最後は皆殺しだな…と思うのですが、ぜんぜんそうじゃなかった。
    大事件が起こるわけでもない。重苦しい戦争が無理に割り込んでくるわけでもない。淡々と個々の抱える問題が次々に提示されるだけなのだが、どういうわけか大変におもしろい。引き込まれる。
    癖のある登場人物1人1人が、とても身近で愛すべき人物に見えてくる。
    まず会話がおしゃれ。一歩引いたようなユーモアにあふれ、笑わせるし、ドキッとさせるし考えさせられる。
    どの人物にもマトモでないところとマトモなところがとてもいいバランスで提示され、彼らが作る人間関係に目が離せない。
    一見まともに見えてまともでない。まともに見えないのに、実はまとも。そんな可笑しさが至る所にちりばめられている。
    五斜池一家の抱える問題は、実はとても普遍的で平凡で時代に関わらず身近なことだ。家族、あるいは夫婦、あるいは友人…人と人が繋がっているからこそ起こる悲劇、喜劇が胸に迫る。
    三男の事故死をきっかけにそれぞれが背負ったトラウマが、ラストに緩やかにほどけていくところは感動的だった。
    要するに「黴菌」はちょっとイイホームドラマなのであるが、それをグロテスクミステリの枠にとてもユニークにはめこんで存分に観客に魅せてくれた。
    気の効いた会話とキャラクターの生き生きとした魅力が、よくあるホンワカホームドラマとは一線を画した面白い演劇だった。
    また、戦争というテーマを軽くエッセンス的に使っているのがいい。反戦精神などをちっとも盛り込もうとしていない所が、逆に戦争が落とした影の大きさを感じさせ、作品の強いアクセントとなって心に残った。
    また、閉塞した密室群像の中で、空気の読めない太った女中や渋澤兄妹の憎めない自由さが印象的だった。
    平凡なテーマの中にこそ光る、おもしろい脚本、おもしろい演出というものを存分に見せてもらった。
  • 満足度★★★★

    見た
    男兄弟版の細雪がやりたかったのかな。なんかすげーホームドラマ。最後のひとことのための三時間って気がしなくもない。
    高橋恵子さん綺麗♪
    緒川たまきさんは、あーゆー人が結婚詐欺師だったら騙される男子続出だるうなあ(笑)

  • 満足度★★★

    気の抜けた炭酸
    夜の部を観賞。
    期待に達していない感じが。

    3作目こそは期待したいが・・・

  • 満足度★★★

    控えめ
    『昭和三部作』第一弾の去年の『東京月光魔曲』が良かったので、今年もコクーンへ赴きました。去年は回転舞台を使った大掛かりな美術が強烈だったのですが、今回は一室空間ものということでビジュアル的には控えめに感じました(それでもコクーンなので、かなり立派なセットですが)。

    ビジュアルのインパクトがない分、物語と演技に集中して観ることが出来ました。多くの人が登場しますが、いかにも主人公という役はなく、2人または3人の会話が続く構成の群像劇でした。全体を貫く大きなストーリーよりかは、会話からあぶり出されてくる各キャラクターの心の動きを味わう作品だったと思います。

    時代は第2次世界大戦が終わる頃、ある富豪の家の中で3人兄弟を中心に物語が進み、チェーホフの作品を彷彿とさせる雰囲気で、途中にはチェーホフの『かもめ』の有名なシーンが引用されていました(引用元と違って、コミカルなシーンになっていました)。チラシのビジュアルやタイトルからはサスペンス的なものを予想していたのですが、あまりそういった感じはなく、むしろホームドラマ的なないようでした。

    ケラさんの作品にしてはあまりブラックな感じがなく、ナイロン常連メンバー同士の絡みがあまりないせいか大爆笑のシーンもあまり多くなく、全体的に控えめに感ました。毎回趣向を凝らしているオープニングの映像も今回はセットと関係しない内容で、驚きを感じられず残念でした。後半の照明の演出は物語の展開上の必然性が感じられず、雰囲気作りのためだけに入れた演出に感じられて気になりました。

    出演者の方々はみな個性的で良かったです。特に高橋恵子さんの品のある美しさと、池谷のぶえさんの健気さが印象に残りました。仲村トオルさんが普通ならナイロンの劇団員か常連の役者が担当するような、コミカルな暴走気味のキャラクターを演じていたのが意外で面白かったです。

    会話劇中心の作品だったので、もう少し狭い劇場で役者たちを近い距離で観てみたく思いました。
    来年の第3弾はまた違うタイプの作品になることでしょうから、どうなるか楽しみです。

    作品自体の評価は☆4ですが、チケットの値段を考えると☆3が妥当かと思いました。

  • 満足度★★★★

    20101222
    。・`ω´・)ノ これ、すき

  • ケラは…
    たまに私に合わない作品がある。ちょっと難しかったかな…。

  • 満足度★★★★★

    いいものはいい
    やはり二度観ると違った感情移入をしてみたりで、倍以上楽しめた。というより約1カ月の公演だと前半後半でも違いがあると思う。それぞれが抱えたドラマが素直に観る側にぶつかってきてすごく刺激的でした。

  • 満足度★★★★

    ホームドラマ
    ちょっとダークなホームドラマでした。

    ネタバレBOX

    最後は兄弟が離れ離れになる話で、高橋恵子さんがでているせいもあって、なんだか男兄弟版の細雪みたいだなあと思って見ちゃ言いました。
    ラストの「戦争おわっちまったんだなあ」というセリフは、いろんな意味を含んでいて深い。
  • 満足度★★★

    “昭和三部作”第二弾『黴菌』
    “昭和三部作”第二弾『黴菌』、「東京月光魔曲」に続き観劇。

    密室が舞台の家族の群像劇。
    豪華な役者陣、リアルで豪華な舞台美術…
    ですが『黴菌』タイトルやチラシからイメージしていたような
    世界は少なく普通に感じた。

  • 満足度★★★★★

    期待しすぎた!
    でも、ケラさんらしくて素敵舞台。客演も豪華!

  • 満足度★★★

    期待していたより
    少し乗れなかった。
    どうも平板な感じで芝居に集中できなかった。
    なかでは、仲村トオルさんが、声も通るし、存在感があった。

    ケラさんの芝居はここ2本続けて、満足のいかない消化不良な状態である。
    私の理解力不足か

  • 満足度★★★

    ケラさんにしては普通過ぎて、やや物足りない
    女優陣の奮闘の目立つ公演でした。

    同世代なのに、年々より魅力的になる高橋恵子さんの魅惑には、同性ながら、うっとり!
    可愛く健気な妻のイヌコさん、ケラさんの奥様になって、益々魅力的なたまきさん、相変わらずの間での笑わせ方が絶妙の池谷さん、ともさかさんも、以前より素敵な女優さんに成長していて、この5人の女優さんの共演が饗宴の光を放っていました。

    ただ、ストーリーの方は、小ネタや、台詞回し、独特の所作などで、瞬間的な笑いを取りはするものの、内容自体には、普段のケラさん流の毒も深みもなく、薄味で、わかりやすい反面、やや、噛みごたえに欠ける作品でした。

    説明台詞に逃げてしまうことも多く、ちょっと、肩透かしを食った気もします。

    音楽がやけに印象に残ると思っていたら、いつも主人が大絶賛している、斉藤ネコさんでした。

    セットは、相変わらず、自分好みで、堪能させて頂きました。

    ネタバレBOX

    高橋恵子さんの存在が、とにかくいつものケラ芝居にない、異彩を放ち、そのため、良くも悪くも、ケラさんカラーが薄れ、万人受けする舞台になっていました。

    ストーリーにも、あまりおどろおどろしさがなく、戦争の空気感もあまりなく、登場人物にも、やや、作為的な色を感じました。

    特に、仲村トオルさん演じた、当主の情婦の兄が、何故、あの家にあんなに頻繁に顔を出す必要があるのかが全く説明がなく、単に、仲村さんに演じさせるための登場人物に見えて、残念でした。
    大変、デフォルメされた人物で、観ていて面白くはあるのですが、役の説得力が希薄と言うか…

    人体実験のために、クスリを飲まされ、人格の変わった、岡田さん扮する男が、何故回復したかの説明もなく、兄弟間や、父子の確執描写も、通り一遍でした。

    もちろん、ケラさんも、キャストも、プロとしての腕は確かなヒトばかりなので、3時間25分、退屈は決してしないけれど、やや、その点が、物足りなく感じました。
  • 満足度★★★★

    はるばる行ってきました
    初めてのシアターコクーン。
    こういうはこだったんですね。
    舞台はわかりやすく、上下左右奥行きがあってまとまってました。
    役者さんもはまっていて安心して観ることができました。

    ネタバレBOX

    山崎さんや生瀬さんのシビアとユーモアの演技はさすが。
    ナイロンの犬山さん、みのすけさんも笑わせていただきました。
    人体実験の部分はこの時代ならではのせっていでしょうか。
    仲村さんの設定は、なかなか観れません。また、池谷さんとのからみも良いです。
    最後は、兄弟愛をおもてに北村さんの演技がひかりましたね。

    KERAさんの作品に時々観られる本気の雨降りが2章に、
    1章は桜の木、4章は雪と季節感もしっかりだされているように感じました。

  • 満足度★★★

    上手くまとまっちゃってます。
    豪華メンバーによる終戦年における家族群像劇。脳病院という怪しげな設定の割には意外と解りやすい家族・兄弟愛っぽい話に落ち着きました。ナイロンの劇団員が少ないのと、優しすぎる展開で3時間30分は少々長かった気がします。高橋恵子さんは綺麗だ!12月26日やっとブログが書けました。

  • 満足度★★★★

    「大人の密室群像劇」面白い!
    面白いのでそこまでの長さは感じなかったけれど、平日夜、仕事帰りの3時間20分はやっぱり長い・・でも、削れないものわかる(笑)次がどう来るか目が離せませんから。と、思うくらい面白かったです。
    ひとり一人(キャスト豪華です)が個性的で・・かなり病んでいるなかで、「人を疑うことを知らない実直な工場の工員」渋澤・仲村トオルさんが・・・・おもしろいです!

  • 満足度★★★★

    よっ!!昭和初期!!!
    こわいですねぇ。この相関図がまたうまい!!どうしてケラさんはこうも「きょうだい」を描くのがうまいのでしょうか。「親子」の関係も。笑って泣けて、ラストは美しかった。

  • 満足度★★★★★

    ケラさんの昭和三部作第二弾。戦後の脳病院のおぞましい事件の顛末、三兄弟の家族再生の物語。
    昨年大みそかにオールナイトイベントとともに観た『東京月光魔曲』に続く、ケラさんの昭和三部作第二弾。
    敗戦直後、脳病院で起こるおぞましい事件。
    その病院を経営する親と三兄弟の家族再生の物語。

    いわくありげな登場人物、静かに進行する闇と謎。
    これまでのケラさんの作品に比べるとわかりやすく
    奇妙な謎?が残らない。

    とにかくこの豪華なキャストが面白い。
    特に緒川たまきさんのお妾さんが軽やかで
    お美しくてぴったりで、兄思いなのもいい。
    兄役の仲村トオルさんの破壊力というか
    味がある性格、対する北村一輝さんの
    遊び人ぶっていても裏があったり。

    岡田義徳さんと犬山イヌコさんの夫婦が
    変わっていく様がなんとも哀しい。
    おっとりとした高橋惠子さんが実に自然。
    山崎一さんが語るオーソン・ウェルズ「宇宙戦争」
    のラジオ放送も素晴らしい。

    この家を舞台に様々な悲惨な事件が起きる。

    ネタバレBOX

    その後三人の兄弟の間でのわだかまりも解けて、
    みんなが家を後にする場面を観るとき、
    揉めたり争ったりしていた頃を
    実際に経験したように懐かしく、
    切なく感じて感動してしまいました。

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