満足度★★★★★
この企画こそ初心者に勧めたい
実力のある演出家が揃うってこういうことなんだなと。個々の作品からアフタートークまでみっちりと身の詰まった充実内容、お値段も手頃で大変申し分無し。このぐらいの密度の公演がもっとポンポンやっていたら、安心して普段小劇場に行かない人にも演劇を勧められるのに。
『HUMAN LOST』は元々が特殊な作品だったので、他の作品と同じ土俵に並べての順位付けには一考が必要だと思うが、罰ゲームは面白い(笑
満足度★★★★
面白かった
なかなか面白い企画で、元の作品が難解なのもあり難しい部分もありましたが、面白かったです。
個人的には、照明がちょっと暗いかなと思いましたが、まあこれは作品的に致し方ない部分もあるんでしょうね。
津島家。
太宰のつもりで玄関よりただいま。10メートル以上ありそうな土間を歩いて板の間を通り左折、右手の窓硝子から見るは雪が盛られた庭。黒光りした廊下を進んで仏間の前で足を止める。光り過ぎて観音様だかなんだかわからない物体を前に私はなんと滑稽な!と思いました。太宰が貧しい同級生の家に寄った帰り、自分の家と友人宅を比べて優越感だけに浸っていたとは考えにくく。太宰の内に美しさをみません。原作に登場する可憐に映る風景や描写も当たり前に目の前を通過するモノたちを明記していく作業にも思え、心の底から美しいと思うことなどもうやめてしまっていたように感じます。その太宰が塚越さん演じる太宰ではないかと思いました。ということで面白いと思ったのは、『人間失格』と『HUMAN LOST』です。
コロさん×塚越さんの太宰。周囲の期待に応えて死んでみせてくれたサービス精神旺盛な太宰そのもので、期待して観に行くということを普段しないのですが今回ばかりはこのお二人がどうするのか知りたかったし、満足であります。
そしてひょっとこ広田さんの太宰に対する想い、をなんだか強く感じました。原作ではピンとこなかったけど領土は広くともさほど自由ではない太宰がいたように思います。
企画として、新しく劇場にきてくれる人が増えて良かったと思います。職場で女が行って楽しめるのかと問われることの虚しさったらありません。
Twitterで興味を持って観にきた新しいお客さんが、今後手帳に芝居の予定を書き込んでくださるといいなぁ。
満足度★★★★★
この偶然に感謝
古典文学が現代の演出家たちにかかると
かくも斬新な作品ができあがるのかと。
4本ともすばらしくて、甲乙つけるなんて。。。
といいながら、やはりコロさんの「人間失格」に1票。
トークがまたおもしろかった。ゲストは日替わりのようだけど、
選出がいいんですね~~
『HUMAN LOST』を1位に
『HUMAN LOST』と『人間失格』は客席に居るということの幸福感(なんたること!)を味わいました。
『人間失格』主演のコロさんの笑顔が、『時計仕掛けのオレンジ』のアレックスの(後半の非暴力主義者に改造されてからの)笑顔に酷似していて凄い!
満足度★★★★★
面白かった!
漆のような黒塗りの舞台で繰り広げられる4つの短編。
それぞれに趣きがあってどれも楽しめる、豪華な内容。
私的にはひょっとこ乱舞さんの「HUMAN LOST」が一番好きでした。
満足度★★★★
演劇企画として十分楽しめた。
予習せずとも、20分程度×4作品の短編芝居の競演は違う趣同士が太宰のダメ人間さを浮かび上がらせる。アフタートーク込み130分。
満足度★★★★
豪華なお弁当を食べているような。
そんな気分になる舞台でした。現在を未読の自分にはしっくりこなかった作品もあったけど、しっかり太宰色を残しつつ演劇という手法で物語をここまで立ち上がらせられるのはスゴい。
満足度★★★★★
是非シリーズ化を!!
豪華 でした。
こういういっぺんに色々なものに触れられる企画は本当に素敵。
15mmにも感動したけれど、こっちは普段まったく舞台を観ないひとが劇場に足を運ぶキッカケになる要素が多かった。
太宰をキッカケに演劇に触れる。演劇をキッカケに太宰に触れる。アフタートークゲストに惹かれて演劇を観る・太宰を読む。
観劇人口を増やすような企画があまりにも少ないと感じていたので、とても感動しました。もちろん芝居も面白かったです。
個人的ベストは『HUMAN LOST』
満足度★★★★
好企画!
これだけの若手の優秀な演出家を4名も揃えて太宰に挑む。手法も解釈も様々。
これだけの演出家、役者を一気にみれるだけでも贅沢な空間でした。
満足度★★★★★
各編とも存分に楽しむ
入院日誌の舞台化である「HUMAN LOST」、短い原典に他作品も交えリミックスした「燈籠」、正攻法の「ヴィヨンの妻」、現代に翻案した「人間失格」、とタイプが異なり、かつ各演出家の個性が色濃く出た4編、前夜から当日午前にかけての直前予習も功を奏してそれぞれ存分に楽しむ。
ゆえに順位は直感…どころか「えいやっ!」でしか付ける術なし。
満足度★★★★
文学を描く秀逸さに留まらず・・・
他の方も書かれているように
本当に秀逸な企画だと思います。
単に太宰文学を描く力にとどまらず
さらに広がり出るような
作り手の創意や表現の豊かさを感じることが出来て。
本当に良いものを拝見させていただきました。
満足度★★★★
ずば抜けて「人間失格」
4作品とも大変おもしろかった。どの団体も初見。
一度にたくさんの演出家、俳優、作品が観れて楽しい。
中でもずば抜けて、谷賢一氏が作り出す「人間失格」の
世界感、翻訳、解釈、演出…強烈で斬新で印象に残った。
なんて言ったらいいのだろう、テンポのいいデザインされた動き、
台詞、なにしろ目が離せない。曲、照明、衣装、舞台美術もいい。
そして美男子葉蔵を演じるコロさん(柿食う客)がステキすぎる!
今年に入ってから「人間失格」を読んでいたので観やすかった。
もうひとつ気になったのは広田淳一氏が作り出す『HUMANLOST』。
演劇ならではのおもしろさをかんじた。色が美しい。
おもしろい観せ方で印象に残った。
行く前に作品を読んでよかった。読まなかったらつらかったかも。
満足度★★★★
楽しめました
「ヴィヨンの妻」に主演の伊藤えみさんを観に行った。初舞台だが、迫真の演技でいろいろ変わる表情が良かった。初日も観たけど、着実にレベルアップしている。女性の芯の強さを見事に演じていた。
他の3作品も個性的で、原作を知らなくても引き込まれる。特に「燈籠」の雰囲気が綺麗だった。
1作品20分位なので演劇初心者の自分も肩肘張らず観られた。太宰の他の作品も読んだり観たくなった。
千秋楽にまた行く予定。
満足度★★★★
楽しかった
初見の劇団さんを一度に観れることもあり
いろいろお得感があり
また、演劇の本質が再確認できる企画だと思いました。
金魚が綺麗だったり
和装と日本語が美しかったり
倉橋ヨエコ流れたり
斬新であり濃厚。
あ、大根が飛んできて面白かったです笑
満足度★★★★★
休演日特別企画っっ!!!
この日だけのためのリーディング系短篇4本(それぞれタイプが異なる)を手料理・酒とともに楽しむという休演日の特別企画。
その両者に加えて門外不出の秘話(笑)も飛び出すアフタートークまであり、スケジュールが空いていた幸運を神に感謝。