8:2(ハチニー)の男 公演情報 8:2(ハチニー)の男」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    確かな演技を堪能
    解りやすい演技で観ていてまったく疲れなかった。8:2の男が、2:8の男になった時の豹変ぶりにも楽しめた。

  • 満足度★★★

    ストレス溜るー!
    別に教訓があるというわけではありませんが、大人の寓話、イソップ物語のようなお話でした。

    ネタバレBOX

    8:2や2:8は善と腹黒ではなく、気弱でお人好しと本音の比率でした。

    善なら金を持っている人をタダで診療するわけはありません。公平さや病院経営のことを考えるはずです。ということで、いらいらしながら見ていました。

    案内役の紙芝居屋さんの進行で進みましたが、私の好みではありませんでした。

    いちいち案内役が説明するために、性格が入れ替わる純粋に面白い話なのに、説教じみた話になってしまいました。

    ハチニーとニハチがドアから登場したり退場したりするタイミングはぴったりでした!ニハチの顔の表情、腰を動かす身のこなしなど、良かったです!
  • 満足度★★★★

    面白かったです
    話のテンポも良く楽しかったです。
    紙芝居屋とホステス役の役者さんが良かったです。

    ネタバレBOX

    紙芝居屋というストーリーテラーがいたおかげで、よりわかりやすかったです。
    前半はたくさん笑いましたが、後半はもう少し変化が欲しかったです。
  • 満足度★★★

    題材は興味深かったが
    「自己イメージは、内面からではなく、他人によって外側から形成されていく」という心理学における「自己知覚理論」を題材にしたようなコメディー。ただのドタバタ・ストーリーではない点が評価できる。上演時間も1時間20分で、いたずらに長い昨今の小劇場芝居の悪弊がないのも好感がもてる。ただ、体感時間はもっと長く感じられた。

    ネタバレBOX

    紙芝居屋(高橋ゆうこ)が狂言回し役となって、1人の内科医の日常を見せていく。
    人には誰でも二面性があり、簡単に善人と悪人の区別はできないという前提を踏まえ、善人と悪人の割合が8:2のときと、2:8のとき、ジキルとハイドのような2つの人格をそれぞれ小林大輔、竹内健史の2人の俳優が演じるという趣向。
    他人から「善人」と決め付けられている「ハチニー」が鬱屈して爆発し、遊離して生まれたもうひとつの悪人的人格「ニハチ」が大暴れ。2人は外見がまったく違うため、誰も同一人物と気づかない。ニハチのおかげで益々ハチニーの株が上がったのもつかのま、今度はニハチのほうの評価が高まり、ハチニーの分が悪くなる。元カノまでニハチに惹かれていって・・・というストーリー。
    3つのドアを使ったシンプルな舞台装置。登場人物の出入りするドアが最初のうちは一定しているが、途中から不定になってくる。こういう場合、やはりドアは決まっていたほうがよいと思う。特に、元カノ(東さや香)の部屋のドアに見立てたドアに他人が入っていくのは気になった。
    前半は、劇というよりコントのような印象。2人の俳優が大汗かいて熱演するので、一層コントめいて見えた。
    また、同じような場面が繰り返されるため単調に感じ、「これからどうなっていくのだろう」という興をそがれ、終盤には飽きてきて眠気に襲われた。
    「ウケ」を狙うコントのテンポと喜劇のテンポはやはり微妙に違うと思うのだ。
    いまからおよそ半世紀前、往年の喜劇俳優、益田喜頓が主役で、このような二重人格の男が騒動を巻き起こす秀逸なコメディーを観たことがあるのだが、1人2役の熱演なので、別人格でも演技に一貫性があり、大笑いした記憶がいまでも鮮明に残っている。どうしてもそれと比較してしまい、あまり面白く感じなかった。違う俳優が演じているから違いが歴然としすぎて、二重人格の真実味が迫ってこないのだ。
    関西弁のホステス役の岡田さやかは商業演劇の舞台経験も豊富なだけに、演技にも一日の長があり、とにかく巧い。演技の「間」が抜群に良く、上沼恵美子のような面白さだ。彼女のような実力派を客演させたことが最大の収穫といえよう。
    紙芝居屋の高橋も表情が豊かで語り口も良く、物語の中の人になりきっていて観客を引きこむ力があった。
    美人の元カノ、東はとにかく美しいがそのまんまで表情が乏しい。ノーブルでも自然な喜劇味がほしいところ。
    老女の患者と外科医の2役を演じた山田宗和は外科医の演技がとても良く、老女は作りすぎで不自然さを感じた。
    友人の水島義人は、芝居の運びが巧く、台詞のないところでも芝居の緊張感がとぎれないのがよい。
    昭和の話ではないので「看護婦」より「看護士」の呼称がふさわしい。また、ホステスが「ご入場」と言っていたが、「ご入店」か「ご来店」のほうがふさわしい。言葉にも気を遣って欲しい。
  • 満足度★★★★

    とても楽しめました
    テンポがよくて気持ちよく、ストーリーも軽妙で面白かった。

    ネタバレBOX

    紙芝居(ナレーション進行)のお姉さんの滑舌のよさにプラスポイント。
  • 満足度★★★★

    ジキルとハイド
    キャラクターの立ち上がりが個性的で絶妙。一言で面白い。こういった物語は「腹黒い」自分の部分を尖ったつま先で、ツンツン突くような感覚があり、ハイドが登場し他人を罵る場面は何故かすっきりしてしまう、という面白さ!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    「良い人だ」と言われ続けて数十年間。他人のお願いを断りきれず「良い人」のレッテルを貼られたまま、「悪い人」にはなれなかったドクターことハチニー男、「善8:悪2」の仮面を被ったまま、「もっと他人に良い人と思われたい」一心から、普段溜め込んだストレスが夜の街を徘徊する「善2:悪8」のもう一人の自分を作り出してしまったから、さあ大変!

    いったい本当の自分はどっちだ?!なお話。

    8割善人、だけど2割は腹黒い8:2の男が、2:8の男になった時、元カノや患者らや看護士などに普段のうっぷんを晴らすかのように嫌がらせや暴言を吐く乱暴ものと化してしまう。
    この時、8:2の男と2:8の男の外見が全く違うものだから、誰も気付かないが、当の本人は凶暴な男のほうは自分の友人なんて隣人たちに思わせる。

    一方で人々の当てにならない噂の中で8:2の男が「意外に腹黒い奴!」と罵られ、2:8の男が「乱暴ものかと思っていたが正直で意外に優しいとこあるじゃん!」なんて状況になってしまう。他人の目を気にするあまり、中身のない男に見られてしまったドクターのお話。

    物語はベタで解りやすく細かいことを気にせず気楽に観られる。二ハチ役の竹内健史のキャラクターが抜群に面白い。勿論、演技力も。誰でも自分という仮面を被って自分を演じてるわけだけれど、演技するのに疲れたら夜の街を徘徊してハイドになるといいかも!笑

このページのQRコードです。

拡大