JUDY 公演情報 JUDY」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★

    自信作…?
    あ、もう一年…
    去年のですけども今更ながら感想。
    今年も再演するようですが、何回もやるほどの自信作とは思えないのですよどうも。

    ネタバレBOX

    あるイベントのスタッフたちが話をしている。
    ふとしたことから戦争経験者の自分たちの祖父世代の話になり、一人のスタッフの養父が恋をしていたであろう女性を探しだすという話に発展していく。

    養父のいた部隊は芙蓉部隊。
    そしてシーンは戦時中の日本へ。
    戦争へ行く男。見送る女。
    ははぁん?この二人が養父と恋人の女性ね?

    男が所属する芙蓉部隊は確実に戦果をあげていく。
    女は台湾に渡り…なんか兵隊さんの手伝い。←うろ覚え
    二人は離れたところにいながらもお互いを思い必死に生きようとしている。

    まぁいろいろあって二人は戦争の犠牲に。
    (・∀・)?
    待て。
    じゃあ養父は彼ではなかったのか!?

    焦点がいつのまにか変わっており、芙蓉部隊にいる別の隊員と身の回りの世話をしている女学生のその場限りの中途半端な恋にスポットが。
    あれ?
    さっき死んだ二人はもうどうでもいいの?
    私どこで乗り遅れた!?(°Д°;≡°Д°;)
    女学生には許婚がいたため隊員は想いを伝えることなく別れ、死ぬまで独身をつらぬいたと。
    養父はその隊員の方でした。

    最初に登場した男女をずっと追っていたのに、最後に主人公がすり変わるという観客への最大の裏切りに大変動揺しました。
    これを狙ってやっていたのならまんまと罠に嵌ってしまったわけですが、どうもすっきりしないぞこれ。むー。

    前にもグーフィーを見たことあるけどなんか気持ち悪いなぁと思うところがあってまったく同じ既視感が。
    ストーリーとは全然関係ないところなんだけど、説明してくれないネタ振りがあったりするんだよね。
    今回もその感じがあって。
    「はい、その件ですが…はい!本当ですか!?ありがとうございます!どうかお願いしま…あ、もしもし?もしもし!?……はぁ」
    何故切られた。(;´Д`)ノ
    なんか知らんが承諾されたんじゃないのか?

    「じゃぁ○○さんのためにもう一度説明します。いいですか?これは…」
    「講義中失礼します!~~~が!」
    「なんだって!」
    講義聞かせろ。(;´Д`)ノ
    という本筋にはまったく関係ないどうでもいいところなんだけど欲求不満になる部分があってこれ結構気持ち悪いの私としては。

    あと、えーっと、年齢設定がよくわからない台詞があってどう見ても同世代なのに「死んだ息子に似ててね…」と形容されたり。
    いろんな年齢の人いるのにうまく当て嵌められなかったの?
    超滑舌甘い人とか、役者さんのレベルがバラバラだったり。
    ところどころで感じるアンバランス感がむずがゆい。

    舞台が鹿児島なので鹿児島弁が頻出。
    かごんま可愛えぇ。方言萌える。へーんにょ。
    しかし同行した隣の鹿児島人がなんかやきもきしてるのがわかった(笑)。
    地元民からするとアクセント違うとかあるんだろうなー。
  • 満足度★★★★

    感動のラスト
    感動的なラストで感激です!
    大切な場面だけに「もう数秒」このシーン持続して欲しかった。

  • 満足度★★★★

    芙蓉部隊を通じて、
    過去と現在が繋がった感動的な話でした!!

    ネタバレBOX

    戦時中の話だと思っていたので、現在のシーンから始まったのには驚きました。つかみはOK!

    それだけに、ラストシーンが悔やまれます。ラストシーンは過去と現在、さらには未来にも続くわけですから、『向日葵の柩』や『夕』のように、黒い幕が除かれたときに一面のひまわり畑というくらいに劇的に描いてほしかったですね。

    正攻法で成果を挙げた芙蓉部隊ですが、特攻で優秀な兵隊がいなくなってしまい、他に広げることができなくなっのは残念です。

    草を敷き牛を放牧するまでの偽装、初耳でした!

    ところで、「○○他5名」という台詞が何回かありました。「○○他5名」は全員で5名ですが、最初6名のときに「○○他5名」と言ったような気がしました。以下の使い方が気になって、その後ずっと数えていました。間違っていたらごめんなさい。
  • 満足度★★★★

    惜しい!
    さすがに再演を重ねてきただけあって,ストーリー,構成などよく出来た作品であると思う。単なる反戦ものと違う見せかたであるが,考えさせられる内容であることは間違いない。それだけに「カチュゼチュ」に若干不自由な方がいたこと,ときどき現代口語のようないいまわしがみられたのは残念。気になってしまった。観劇の回は冷房も効き過ぎでちょっと頭痛も。リーフレットに役者の顔写真と名前は記載されているが,配役表がほしかった。とはいえ,総評としては十分見応えのある良い芝居であった。

  • 満足度★★★★

    誠意のこもった力作
    太平洋戦争末期、限られた戦力をフル回転させて戦った帝国海軍・芙蓉部隊の男たちとそれを陰で守り支えた女たちの物語。
    資料を読み込みながら当時の隊員にも取材し、時代考証も専門家の協力を仰ぎ、誠意のこもった作品に仕上げている。今後も再演を重ねてほしい力作。
    今年もまた八月十五日がやってくるが、改めて戦争と平和について考えさせられた。若い人たちにぜひ観てもらいたい。

    ネタバレBOX

    徒に感傷を煽るのでなく、史実に真摯に向き合った作品という点で高く評価したい。
    それぞれの隊員の人間的葛藤を描く一方、勤労奉仕で隊員たちを支える女学生たちの純真な思いが胸を打つ。
    現代のロケ隊のエピソードを冒頭に入れ、責任やトラブル処理を部下のAD中島に押し付けて偉そうに指示するだけのディレクター坂田を描くことで、のちに物語の中心となる指揮官、新渡戸正造の責任感ある行動と対比させる。
    血筋からは大叔父に当たる元芙蓉部隊隊員の養父に育てられた中島徹が、養父の遺品を整理していてみつけたある女性からの手紙。養父は女性の手紙に対応する形で返事をしたためていたが、返事の手紙はなぜか出されることなく、養父の手元に残されていた。中島はその女性の消息が知れないものかと思い、祖母が勤労動員女学生だったという地元スタッフの菅野に相談する。
    海軍に入隊した川嶋隆晴と女学生、井上良子は川嶋の出征により、離れ離れに。良子は台湾の地で前線で戦う川嶋のことを守りたいと誓う。
    軍中央が特攻を主張する中、芙蓉部隊の指揮官、新渡戸は自らの信念を曲げず、正攻法の夜間攻撃を繰り返し行っていた。芙蓉部隊は藤枝(静岡)、鹿屋(鹿児島)、岩川(鹿児島)と最前基地を次々と移動させて戦っていく。鹿屋から岩川へと基地の隊員たちの身の回りの世話を手伝う女学生たちの存在が男所帯の隊員たちの心の慰めになっていた。良子へ手紙を書いている川嶋を軟弱と蔑み、つらく当たる佐藤も、死への恐怖をヒロポンや酒で紛らわしていた。川嶋は佐藤に体を蝕むヒロポンをやめると約束してほしいと頼む。ヒロポンの禁断症状に苦しみ、前線から一時離れた佐藤も、戦況が苛烈さを増すなか、意を決して最期の決戦に出撃する。空中戦のさなか、操縦桿を握りながら互いの声を思い出す川嶋と佐藤。酒に酔った佐藤に手篭めにされそうになったところを隊員中島武明に助けられた女学生上村俊子は、互いにほのかな恋心をもつ。そして、終戦。中島との別れ際、実家が農家の俊子は「いっぱいひまわりの花を植えます」とだけ伝える。「上村さんの子孫がみつかった」という菅野の知らせで中島徹が向かった先には、ひまわりの花束を抱えた俊子そっくりの少女が立っていた。
    以前、テレビ番組のインタビューにおいて「どんな思いで死地に向かったのか」というジャ-ナリストの質問に、特攻隊や芙蓉隊の生き残りの元兵士たちは「戦争の是非よりも、身近な家族や自分の大切な人たちの顔を思い浮べ、守りたい一心でした」と異口同音に語るのを聴いたことがある。私は日本を二度とそういう状態にしないために自分の立場でできることを日ごろも考え、たとえ些細なことでも行動することを心がけている。しかし、いまも世界のあちいこちで戦争が行われ、一般市民が空爆で殺されたり、化学兵器の後遺症に苦しんでいることも忘れてはいけないと思っている。
    ふだん言い馴れない台詞が多いせいか、言い間違いもしばしばで、時にはまったく逆の台詞を言ってしまう人も。軍人の役は特に滑舌のよさが必要だと思うがモゴモゴしゃべっている役者も。劇中、兵士が「ぶっちゃけ」という台詞を言うのが現代に引き戻されたようで気になった。キムタクではあるまいし(笑)。
    座学の場面が多いため、多少単調さを感じた。
    パンフレットには役名だけが列記され、別欄に役者へのインタビュー写真が載っているが、劇団初見の人のために配役表を載せてほしかった。
       
  • 満足度★★★★

    観て良かった!
    正直なところ、初見で、かつコメディベースの劇団が戦争ものということで、???という感じで観たのですが、いい意味で裏切られた2時間半でした。時間的には、今まで未経験の長さでしたが、しんどさは感じなかったです。

    ネタバレBOX

    確かに暗幕芝居の場面が多かったとは思いますが、中途半端な道具だての背景よりは、想像力が働き、場面切り替えにも効果的で、私的には良かった。場面切り替えと構成も私好みで、乙女たちとの交流場面も、暗くなりがちな題材の救いの要素として評価できます。
    幕間的な笑いのくすぐりも、いいアクセントだったと思います。
    あえて難を言うとすれば、展開していくうちに悪人ぽい人がいなくなってしまって、ちょっと現実離れしていったかなというところぐらいでしょうか?
    でも、小劇場で久々に正調の芝居を観たなという満足感で、劇場を出ました。違うジャンルを含め、今後に期待の持てる劇団に出会いました。
  • 満足度★★★

    カッコ良さに、焦点あててます。
    戦争ものって、悲し過ぎたり、重過ぎたり、しがちですが、美濃部隊長の生き様に、焦点をあてて、カッコイイと思いました。女子学童隊長?ちょっと年配役の方や、サンシ弾きの方も、良い味出してました。坊主頭も潔いし、衣装だけでなく、靴下や、日本手ぬぐいの、ほつれ具合まで、ほぼ完璧でしたが、気になる点は・・・

    ネタバレBOX

    景色造り?背景が、物足りなかったです。基地は、雰囲気でてました。変えようの無い劇場事情の中、時代も空間も違いすぎるので、大変だと思いますが、もう一工夫欲しかったです。黒幕シーンが、多すぎました。ラストが、素敵なのに、黒幕だけでは・・・せめて、遠くに、少しだけでも青空とか?お日様の光とか・・

    戦争の重さ・暗さに対して、女子学童の無邪気さを出してるのは、わかるが、そのシーンが度々で、濁り始めてた。男子も、個性の出し方が、遠慮し過ぎ・・・で、物語的には、好きなタイプなんだけど・・・若手の演技力に、物足りなさを、感じてしまい・・・でも、これからの可能性は信じられる劇団!厳しいけど☆☆☆

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