公演情報
「いごっそうと夜のオシノビ」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/01/29 (日) 14:00
短編2本立て…とは言えめっちゃ濃い(恋)笑
ヒトの業・人のさがも含め、世の中、吹けば飛ぶ?ようなビミョーなバランスで成りなっているんだなぁ、と。
実演鑑賞
満足度★★★★★
青山祥子さん目当てに行きましたが、沢山の素晴らしい役者さんを知るいい機会になりました。
寺十吾さんということで【悪魔を汚せ】を想起する演出があったり、どこか昭和の時代の野蛮で野放図、生々しさが随所に見られ鬱陶しくてじれったい、滑稽な人たちがとても賑やかで楽しい。
実演鑑賞
満足度★★★★
演劇というより作り込まれたコントという感じ。ときどき台詞にわざとらしさを感じるが、役者の巧みさのおかげで笑わされる。突っ込みがいちいちツボにはまる。
実演鑑賞
満足度★★★★
してやられた。
よく知らぬままチケットを買ってぼんやりと眺めていたら「ああ、本当に良い喜劇を觀た」満腹感に充足。寺十吾氏の名前があると何か観たくなる。山田洋次のテクニックに中崎タツヤのリアリティーを足した感覚。嘘臭さ(作り物)のラインを器用に飛び越えてみせる。それは『庭劇団ペニノ』の手触りと同じ。今生きて在る生活者と地続きの光景、地に足の着いた本物の実感。まさしく自分と周りの連中の物語。
①『夜のオシノビ』
舞台は寺十吾氏の経営する居酒屋「夜のオシノビ」。9年前に亡くなった彼女の命日に催される偲ぶ会。籍は入れていないが同棲していた。遺品になった生理用品さえ捨てられずトイレに置き続けている。最早、会に来てくれるのは彼女の古くからの友人、金子さやかさんだけ。手塚理美に似た雰囲気の美人。「もう次からは来ない。」と去って行く金子さやかさん。
翌年の十年目の命日、誰も訪れない筈の会に見知らぬ男性(浜谷〈はまや〉康幸氏)が訪ねて来る。
②『いごっそう』
高知県の寂れた田舎町の居酒屋「いごっそう」。“いごっそう”とは、土佐弁で「頑固で気骨のある男」の意。店主は妻に先立たれた加山徹(てつ)氏。加山雄三の息子!激しい雨が叩き付ける中、常連の四人が来店。町役場の独身三人組(鎌倉太郎氏、有川マコト氏、浜谷康幸氏!)と東京から赴任して来た既婚男性(泉知束〈ともちか〉氏)。町中の男達が憧れている美人店員、青山祥子(さちこ)さんは未だ外出中。「自転車なので酒は飲ませない!」と厳しい店主。おっさん達は仕方なくオレンジジュースを呷るのだが・・・。
「いごっそう」のメニュー、たこわさびが550円なのが気になった。他の物と比べて高くないか?高知県だからものが良いのか?
もの凄い完成度の短編喜劇、松竹全盛期の映画館からの帰り道の気分。老若男女の胸が優しくあったまる。横山拓也氏に『男はつらいよ』を書いて貰いたい。
実演鑑賞
満足度★★★★★
#青山祥子 #有川マコト
#泉知束 #浜谷康幸
#金子さやか #鎌倉太郎
#寺十吾 #加山徹(敬称略)
初日。脚本は大好きな #横山拓也 さん。短編2本で70分。尺としては物足りないのではという疑念は不要。2時間の上演を観たような充実感。しっかり建て込んだ美術に、テーブルを替えるくらいの変化で上演される2作品だけれど、豊かに別の物語が立ち上がった。寺十吾さんの演出らしい翳りのある暗い照明もマッチ。
特筆すべきは青山祥子さん。コメディエンヌとしての資質も素晴らしいのだけれど、今作の激情は絶品。過疎の村の中年男のマドンナを、明るさと哀愁の二刀流で見事に立ち上げた。彼女を観るだけでも劇場に足を運ぶ価値あり。
実演鑑賞
満足度★★★★
横山拓也の十年以上も前の若書きの短編二篇をフィルムのタイトルでつないで続けて見せる。70分。
今冬最も寒いと予告されている夜の70ほどの客席は初日から満席、ツボを押さえた横山脚本に寺十吾の演出で、客席は暖かい笑いが続く。映像タイトルで横山の旧作が逆時代順に流れていき、最初のエピソードは「夜のオシノビ」。初期の作品である。
同棲していた女が死んで命日に年忌をすると決めている残された男(寺十吾)の年忌の当日。九年もたてば、来客も少なく女友達(金子さやか)と男の二人だけ。もう来年はできないかも、でも十年だから動員をかけるという女を、思わず男は押し倒してしまう。決然と去る女。で、翌年、誰も来ない十年目の年忌に死んだ女の仕事の付き合いがあったという男(浜谷康幸)が訪ねてくる。この男は実は死んだ女と不倫の関係があったというのだ。詫びに来たという男に、10年もたって、それが何の意味がある?となじる男。間男来訪の行為をめぐっての男同士のやり取りはとても新人とは思えない面白さだ。不倫男が扱っていた商品が売れない生理用品で、それが、今なお棚に残っていて、男は雑な女だったからと思っている、不倫男は思い出のために残っていたと感動する、などという小道具の使い方も、下ネタの使い方も舌を巻くうまさだ。定番の通夜の客ものの設定を年忌に伸ばしている。
後半は「いごっそう」。高知を舞台にした僻村の嫁不足を素材にしたコメディである。いごっそうというのは高知方言で、強情っぱり、というような意味だが、高知のいごっそうは度を超す。時にはそうならざるを得ないことも強情のせいにしてしまう。
嫁の来てがなく40歳前後になった三人の独身者のあこがれは飲み屋・いごっそうの主人(青山勝)を助けてバイトをしているかなえちゃん(青山祥子)。皆それぞれに事情がある上に、町役場で地域振興のために東京でリクルートした職員(泉知東)が単身赴任していて、恒例の村を挙げてのクリスマスパーティの相談をこの飲み屋でやろうと集まった。(この設定うまい)話はややこしくなる。話は登場人物全員をうまく使って進んでいく。全員芝居場があるのでやっていても楽しいだろう。舞台が初日から弾んでいる。観客も乗せられる。
この初期の短編に作には、その後の長編作に生かされているところも多く、めったに上演されないだろうから大いに楽しんでみられた。
寺十吾の演出・出演。この演出家、小劇場つまずきの石の出身だが、今は小劇場から中劇場まで、何でもそつなくこなす。一頃の鈴木勝秀みたいな位置だが、カラーはずいぶん違う。
こういうところにも時代は顔を出す。