満足度★★
抽象的な芝居
セリフ回しが抽象的で、不思議な気分になった。
しかしそれは悪い意味で、だ。
抽象的なセリフは観客の入り込む隙間を与えるが、この芝居にはそれがない。
意味が理解しがたい言葉が飛び交い、ただただ困惑した。
スーパーノバ、ハイパーノバ、融合、世界の果ての海辺…etc
言葉の表面的な格好よさだけで使用しているのだろうか?
あと、小さな劇場で無意味に叫ぶのはやめて頂たい。
耳が痛く、無駄な刺激を受けた。
感情の表現は叫ばなくとも、出来る。
総じて、この芝居は私には合わなかった。というより理解出来なかった。
満足度★★★
好みが分かれる
スピーディな場面転換とかプロジェクターを使ったわかりやすい演出とか、なかなか凝った見せ方が印象に残る舞台だった。中味は「ささやかで壮大な誰かの物語」ということだったが、個人的にはストーリーが抽象的な内容で、好みとは若干ずれていた。
満足度★★★★
宇宙の営為
2001年宇宙の旅の最後の10分間を彷彿させる作品でした。抽象性についていくためには、見る側の頭がスッキリ明晰になっておく必要があるかも。濃いコーヒーを飲んでから会場に行くべきでした。
満足度★★★★★
ヘッドフォンからはじまる世界。
血眼になって世界中を探してみても、もうどこにもジブンの居場所は残されてはいないだろう。そんなあまりにも悲観的な孤独にも似た疎外感に呼応した(かもしれない)者たちの絶叫が聴こえてくる。手を伸ばせばすぐにでも届きそうな場所だったはずなのに燦然としない。幻聴だったのだろうか。あるいは私のなかの叫びだったか。
他者と自己の境界線が、インターネットの海のなかでかき消され、融和され、混在しながら存在する不特定多数のバーチャルリアル。
はたして本当の声はいったいどこから聞こえてきたのか・・・?
心に響くってどんな音?とか、誰かと分かり合えないかもしれない私について考えたことのあるひとや、SFが好きなひとたちに是非お勧めしたい作品です。