やわらかいヒビ 公演情報 やわらかいヒビ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
21-32件 / 32件中
  • 満足度★★★★

    壮大な物語を人間ドラマに!
    北川大輔得意の近未来SF。物語は奥が深く、いつもながらに難解な部分があり、全体構造は一回観たくらいではわからないほど緻密に作られている。しかし、今回は夫婦愛を軸に人間ドラマを描いているので、いつものような置いていかれる感じはしなかった。

    まず奥田ワレタがいい。どんどん薄汚れていく奥田ワレタがどんどん美しく見えるというマジックを見せてもらった。そしてその夫役の板倉チヒロがいい。どちらもクロムモリブデンの役者だが、クロムでは決して見せないであろう役どころで競演して、その息のあった演技に感動。

    その他の役者もうまい役者、魅力的な役者ばかりで、ちょっと贅沢過ぎる使い方のような気さえする。

    その中でタダシ役の金沢啓太が悪の中枢を一風変わった演技で見せてくれた。それがぴたりとはまって当たり役となった。

  • 満足度★★★

    ヒビの世界
    申し訳ありません、私の苦手分野でした・・・が、役者さん方の力量は、素晴らしかったです。気付かないふりの、優しさ、残酷さを、感じました。

    ネタバレBOX

    自分の意思だけでは、どうにも、ならない事もある人生を、あやつり人形が、語っているかのようでした。気付かないヒビが、どんどん広がるようで、ちょっと、怖かったり、空しいような・・・

    魅力的な役者さんばかりでしたが、牧(板倉チヒロ)と小原(斎藤陽介)の会話や喧嘩のシーンは、特に、引き込まれました。美津子(中島美紀)の、母ぶりも、とても、感じが出てました。

    研究所の白衣に、ナースシューズ(サンダル)は、わかるが、同級生の服の時も、あの靴は、とても違和感があった。もしかしたら、足のケガ等事情があったかもしれないが、せめて、黒にするなり、履き替える時間は、あったと思うが・・・?ボルドーのタイツに、白のフラットシューズも?疑問。ストーリーに全然、関係なくても、どんなに、細かい演技をしていても、そんなところで、雑な感じがしてしまうのは、もったいないと思う。毎日の事で、大変だと、思うが、日常着だからこそ、もっと、色の合わせかたも、綺麗にできたはず。フライヤーも当パンも、好みだっただけに、残念でした。






  • 満足度★★★

    観る側の力量が問われる作品
    全体的にはわたしの苦手な、感想の書き難いタイプの芝居。

    ただし、話がどう転がって行くのか目が離せなかったし、
    役者さんもそれぞれとても良かった。
    最後の幕切れは切なくて涙が出そうになった。

    それなのに小さな違和感や説明の無い部分が沢山あり、
    それらが後からチクチクと効いてくるのだ。

    観る側に託されたものは少なくないと思った。

    ネタバレBOX

    枯山水を思わせるセットが印象的。
    そして古風な印象の美術とは対照的に、
    ストーリーは近未来の世界を描いているのが面白いと思った。
  • 満足度★★★

    ほどよい薄味さ。
    とても好きなのだけど、だけど、薄味仕上げならばもっとだしや風味がたたないと、結局観た後の印象が薄くなってしまう気がする。

    ネタバレBOX

    もっとシンプルなほうが面白いんじゃないか、と思った。アカデミーの説明はもっと曖昧でも察せたと思うし、ノアの箱舟のくだりに必要性を感じない。あらゆる環境に対し、主人公の感情をもっとぶらし、人の機微を描きこめばもっと感動できたと思う。もっと感情移入したかった。もったいない。
  • 満足度★★★

    観ました
    なるほど。昼のおまけはいらない。

  • 満足度★★★

    シニカルな本末転倒論?
    解釈の余地が大きくいろいろな意味に取れそうだが、「まず今があり、それがあってこそ未来が成り立つ」から深読みしてのシニカルな「本末転倒論」と受け取る。
    また、アフターイベント「北川サドンデス」も程よい気分転換として愉快。

  • 満足度★★★

    上手。
    三鷹における空間の使い方も、俳優の使い方も。主宰の北川さんの器用さを感じます。客演の豪華さもそうだけど、それだけではずっこけかねない題材を選び、ちゃんと観客に届けるところまでの形にしているすごさ。俳優にもなじみのない内容や形式をちゃんとこなすことができるように噛み砕ける演出。

    きれいにまとまりすぎてることに難点を付けたくなる。

    ネタバレBOX

    クロムモリブデンではありえない板倉さんと奥田さんの夫婦姿は新鮮でもあり、展開としては面白い。関西弁をそのまま使うなど、自然体に見せる形を引き出せている。ただ、全体としてはなじみのある俳優さんを使うのがうまい、となりかねない。

    物語世界の展開としてはこのまま、若手としてのいろいろな客演での世界観の広がりをちょっと見てみたい気がします。
  • 満足度★★★

    表現したいものは深い
    未来を表現するも、人間臭さを残していて良かったです。
    初見ながら、いい作品を見せてもらいました。

  • 満足度★★

    世界観に違和感がありすぎて…
    アカデミーという組織の外枠がはっきりしないのでこれにまつわる学問やら研究やら人間関係やらの描写も曖昧に感じる。103分。

    ネタバレBOX

    近未来という設定なら小ネタを考える以前にその時代と必要なウソはを筋を通して描いてほしかった。本作品ではその設定下でいったい何を描きたかったのか見えないし伝わらなかった。
  • なんというか
    演技の大げささだけが印象に残ってしまい、深いはずの話がほとんど心に残らなかった。残念。。。

  • 涙ボロッボロ 止まらないだからやめられない
    もうね理屈じゃない。芝居って。

    ある基準が一般人は100くらいのレベルで客観的に見て決めてるとして、ひとつのことが誰かひとりにでも100どころか100000くらいの感じ方、影響があったらほかのことなんてなんでもなくなっちゃうね
    それがその人にとっては全てだもん


    この公演の観てきた!の感想をアップしている他の方もいろんな人がいて、芝居はもちろん毎回同じじゃないから、全く同じを見ての感想じゃないから、意見が違うのは当たり前だけど、えらく客観的な方がいてびっくりしたりもする


    芝居ってさナマモノでしょ
    食べてナンボのもんでしょ
    自分で消化して何が残るかでしょ


    それをナマモノつついてるだけの人にはびっくり
    そういう人もいるのね、と


    あと空席があったりまだ椅子置けるスペースがあるのにはびっくり
    あとちょっとで大人になる子供たちに見てほしいな

    学校の体育館で観てもいい作品だと思う

  • 三鷹といえばてくてくとこの道。
    初見の劇団。
    しかし、実は夏からそのチラシを捨てないほどの期待度での観劇。
    脚本の力なのか役者の力なのか、静かな涙がつらつら流れる。
    その中の、その場で叫びたくなる不思議な違和感。グッと抑え込まれて
    苦しい感覚に何度か囚われる。よい意味で。
    クロム陣ワレタ嬢&チヒロさん、ひょっとこ笠井さん、齋藤さん辺りがつぼ。
    役者陣のクオリティが高く安心して観られた。
    涙が出るのって、もう理屈じゃないんだよね。
    星のホール。てくてくてく余裕は持ってぜひ行っちゃったらいい!!

    ネタバレBOX

    ワレタ嬢&チヒロさんのクロムコンビに泣かされっぱなし。
    ブラインドの装置も壁になり、スクリーンになり、奥舞台にもなり、
    機能満載で目からうろこ。意外と新発想で、しかし、灯台もと暗し的な。

    最後の「お願い」をかなえるシーンは音響にあいまって、
    もう嗚咽しそうだった。
    苦しい苦しい。でもそれがいい。



このページのQRコードです。

拡大