お茶を一杯【当日券若干枚数あり!開演の45分前から販売開始!!】 公演情報 お茶を一杯【当日券若干枚数あり!開演の45分前から販売開始!!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    もう少し物語が欲しかったかな
    途中からお尻が痛くなり(椅子+諸事情による)集中力が切れたため、面白そうな後半、世界観にあまり入り込めず。
    前半は各キャラ見せ的で、内容は特にない展開(と思えた)で進んでただけに、後半世界観に入り込めなかったのは残念。

    ネタバレBOX

    まあ、全体通して明確な物語があるような感じはしなかったですが、
    ただ、各キャラの存在感だけは相当ありましたので、もう少し物語が欲しかったところかな。
    また、会社のシーンで、氏家(今城文恵)が平田(岩田裕耳)に口説かれるぽいシーンで、氏家が後ろ向き(客席に背中を向けている)になっていたが、現実世界では座席の配置はそうかも知れないが、舞台ではやはり前を向くような演出にしたほうがよかったのでは?
  • 観劇
    いい俳優がたくさん出ていて、もっと色々な人にみてほしいと思いました。

  • 満足度★★★★

    「友達の友達」の先にある闇
    「友達の友達はみな友達だ」という言葉が流行ったことがあるが、意外なところでつながっている人間関係のお話。
    旗揚げ公演の前回作品より今回のほうが断然面白いと思った。今後、どんな作品が出てくるか楽しみだ。

    ネタバレBOX

    フリーライターの奈々(長島美穂)はバイセクシャルで、仕事先の出版社社員氏家千里(今城文恵)とレズビアン関係にある。カミングアウトはしているものの、千里との関係だけは秘密にしていた。奈々はそのことに苛立っている。奈々と親しい出版社のアルバイト朝倉(金沢啓太)は、彼女の多恵(鈴木アメリ)公認でもうひとりの彼女(登場しない)と付き合っており、交互に女の家に遊びに行っていた。朝倉の幼馴染の遼(楚本幸良)は多恵とも同僚。千里の同僚、宇佐見(赤崎貴子)は昔、売れない絵描きの横川(信國輝彦)と付き合っていたが、横川は奈々の兄で、実家への無心が頻繁なので奈々は兄を疎ましく思っていた。千里にアタックしてもまったく相手にされず悶々としていた同僚の平田(岩田裕耳)は、帰宅する千里を尾行し、奈々との関係に気づく。平田は歩いていてすれ違った多恵を攻撃しようとしてかわされ、次に奈々を刺そうとして、奈々と立ち話していた宇佐見を誤って刺殺してしまう。平田役・岩田の根暗な不気味さ、奈々役・長島の的確な演技、優柔不断な関西弁なまりの朝倉・金沢が印象に残った。朝倉が遼に悪事をそそのかしていた小学生時代の回想場面、金沢・楚本の子役演技がともに自然で、一見ソフトなのに人を支配しようとする朝倉の一面を見せるのが上手い演出。千里と別れを決意した直後の奈々が宇佐見との交流を予感させる場面で宇佐見が殺され、2人の人間関係が突然終結させられてしまう虚しさも何が起こるかわからない現代の危うさを象徴していた。
    「お茶を一杯」は、宇佐見が横川に入れてくれたお茶の思い出からきている。
    複雑な人間関係だが、現代の断面を切り取ったような作品で興味深かった。ときどきケータイ画面のツイッターの文字が舞台スクリーンに投射されるが、文字が小さく、近視がひどいこともあって、私の座っている位置からは、
    まったく判別できなかった。そのため、最後のオチがケータイ画面に映し出されたとき皆が笑っていたが、何のことかわからず、終演後、出演者に教えてもらったという次第。スクリーンを使用するときは配慮してほしいと思った。開演前、「中央部分で喫煙シーンがあるので、タバコが苦手な方は奥のほうにお座りください」という注意があったが、当方、気管支が弱くタバコの煙にむせてしまうので有難いと思った。
  • 満足度★★★★

    距離感の秀逸なコラージュ
    シーンごとの質感や人々の感情の表現、
    さらにはそのつながり方に洗練があって。

    様々な距離感が、シーンの中に配置されていて、
    「今」の秀逸なコラージュに
    情報や記憶の不思議なリアリティが
    膨らんでいく。

    やってくる感覚に厚みがあり、とても瑞々しく、
    作り手の表現の鋭さと確かさに
    キャラクターたちのそのままの内心が
    驚くほどしなやかに伝わってきました

    ネタバレBOX

    様々な距離が織り込まれていきます。
    ネット上に浮かぶものから、
    友人、会社の同僚たち、上司と部下、恋人、別れた恋人、同性の恋人、
    見知らぬ他人まで・・・。

    表現に絶妙な力加減のようなものがあって、
    無理強いされることなく
    観る側がそれぞれのシーンをすっと受け入れることができる。
    よしんば、殺人までが織り込まれても
    シーンの色を構成するキャラクターたちの感覚に、
    不思議な自然さがあって
    物語全体の流れに
    強いリンクやインパクトがないにもかかわらず、
    キャラクターたちの想いが個々のものとして
    それぞれの距離感の中で
    しなやかに醸成されていくのです。

    すっと過去に裏打ちされていくような過去のシーンが
    まるで「今」を支える裏地のように
    要所に縫い込まれて
    キャラクターたちの表層的な想いに
    豊かなふくらみを導いていく。
    いくつもの感覚が重なり合い
    それぞれの色の重なりが、
    その世界にプロットされて
    「今」という時間への驚くほど自然なデフォルメに
    観る側が染められて。

    音、匂い、ルーズにつながっていく人間関係・・・。
    淡々と描かれる想いは多様でありながらぶれがない。
    さらなる洗練の余白はあるとしても
    観る側を浸潤するには十分なクオリティで
    作り手の世界が観る側にしみこんでくる。
    舞台美術も、随所に工夫が見られ、
    作品の世界観をしっかりとサポートしていて・・・。

    空気のようにやってきて
    観る側が取り込まれているという意識もなく
    作り手が描く世界の具象に染められてしまう。


    派手さが表にでる舞台ではないのですが、
    終演時には
    作り手独特の感性というかテイストに
    たっぷりと浸されていて。

    今後、どのような作品が作られていくのか
    とても楽しみな劇団が一つ増えました。


  • 満足度★★★★

    お茶を飲みたい
    誰もが一度は経験しそうでしない人間関係と日常風景の切り取り方に独自のセンスがある。
    細かな人間描写も上手い。シニカルビターな群像劇だった。
    今城文恵、なかなかの手練だ。美人だしね。
    役者粒揃い。
    堂に入ったダメ男ぶりの信國輝彦。
    見るからにレズ(バイ)な長島美穂。
    ブスカワ炸裂の鈴木アメリ。
    次は来年夏らしい。もっと短いスパンでやってほしい。

    ネタバレBOX

    元カレと同じ柔軟剤の匂いに惹かれるシーンは実感。
    匂いで思い出すことあるもんなぁ。
    ひとつ難をいえば、岩田裕耳が凶行に走る展開はありきたりかな。
  • 満足度★★★★

    タイトルに収斂していく?
    私小説的だめ男の話かと途中まで思ってたがそうでもないみたい。今城は他人を不幸にする顔(な表情)が素敵だなぁ。

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