テンペスト 公演情報 テンペスト」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.5
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  • はじめて見る劇団俳小
    初めの入りは好きだった、シンプルな舞台装置というのも実は好きなのだがその後のシーンでそれ以上の興奮は無かった。
    シンプルな分ほかの所で余計に期待をしてしまうのは人情。それに応えて欲しかった。

  • 満足度

    あまり
    これは好きではなかった。
    というか、開始5分で眠りに落ちて、そのあと、時々目が覚めるという事をひたすら繰り返したてしまった。

    なんだろう、雰囲気がとても、弱い、気がする。

    エネルギーも年には勝てないのか…とか考えていた。

    確かに上手いとは思う。けど、別に観たくなるようなものではなかった。

    演出も特に…

    というかんじでした。

  • 満足度★★

    観劇
    思い切ってやっているようで、おっかなびっくりなような印象です。特に大勢で動き回る所 男優陣は貫禄あって、チャーミングでした。

  • 満足度★★★★

    シェイクスピアは面白い
    シアターグリーン・ベースシアターという小さなサイズにうまくマッチした演出で、シンプルに、そして軽く物語を見せてくれた。重厚だったり、格式張ったりしていないが、これはこれでアリではないかと思った。つまり、大げさでないところがいいと思ったのだ。

    テンペストという、オリジナルの物語は面白いと思う。それだけに下手に演じて演出されると、とても退屈になってしまうのだが、今回はそんなことはなかった。

    饒舌な演劇なのに、その饒舌臭さをあまり感じず、約2時間の舞台は飽きることはなかった。

    ネタバレBOX

    まず配役が面白い。ここにはアイデアがあった。
    ナポリ王・アロンゾー(堀越健次さん)、その弟・セバスチャン(松永陽三さん)、そして、プロスペローの弟で、現ミラノ大公・アントーニオ(山田喜久男さん)という位の高い役と、賄い方・ステファノー、道化・トリンキュロー、さらに奴隷のキャリバンという下層の役をそれぞれ同じ役者が演じるのだ。
    したがって、彼らは、王侯貴族の役と庶民奴隷の役をシーンごとに演じ分けるのだ。

    まさに、人の裏表(当日パンフで彼らの写真がネガとポジになっていて、それを如実に表している)。
    王たちは、威厳を保っているように見えるが、かつてプロスペローを追放したり、また、今のナポリ王の地位を奪おうしていたりと、一皮剥けば、醜い姿がそこにある。
    一方、ステファノーたちは、自分の欲望の趣くままに、滑稽に行動する。

    そんな2役を楽しそうに演じているのだ。その様子は見ていて楽しいし。巧みな演出だと思った。
    イタリアの仮面劇のようにキャラクターがしっかりした、軽くて喜劇的な匂いをそこに感じた、というのは言いすぎだろうか。

    途中で、衣装替えの様子を舞台で演じさせるという趣向や、ステファノーたちに、アロンゾーたちが着ていた衣装によく似たボロの衣装を着せるというのは、彼らが2役を演じている意味と意図を、きちんと示しており、とても面白いと思った。

    セットはシンプル。嵐のときに雲らしきものをバックに投影したり、日食のような照明を照らしたりするところはあるものの、ほとんどは灰色の壁であった。ただし、これは、全体の印象が重くなりがちなので、白のほうがいいと思ったのだが。
    床は格子状になっていて、ところどころに棒を差し込めるようになっていたり、枠が現れたりするようになっていた。実にシンプルだが、単に棒を置いたり、枠を舞台袖から持ってくるよりも効果的だと思った。
    また、道具も衣装も最小限で実にシンプルにしてあり、最小限のものでイマジネーションを膨らませるようにしてあった(妖精たちによる怪鳥が現れるシーンなどはまさにそう)。
    単なる棒にしても、妖精の力を見せたり、王たちへの戒め(魔法にかかった状態等)だったりと、効果的に使われるのだ。

    シンプルなのだが、演出が手際よく、舞台の空間を無駄なく使い、さらにシンボル的に見せるカタチを役者たちの身体によって作り、それが全体の中でうまくアクセントとなり、リズムを作っていた。

    音楽は、役者が鍵盤ハーモニカや太鼓、鈴、トライアングルで生演奏し、歌う。演奏と歌は土着的、あるいは牧歌的な雰囲気を漂わせ、一行が流れ着いた島の様子や妖精などというモノの雰囲気をうまく表していたと思う。この雰囲気はとても好きだ。

    物語中盤で、ナポリ王の息子とプロスペローの娘が恋仲になるのだが、恋に落ちた2人の、なんとも言えない、(他人から見た)馬鹿さ加減がとてもいい。大げさで歯の浮くような台詞には笑いが起こる。

    先にも書いたが、年配チーム(失礼・笑)の2役の切り替えはさすがだった。酔っぱらいや下卑た様子が、王になるととたんにしゃっきりし、別人のようになる様子がうまいのだ。
    演じることの楽しさのようなものまで感じるほど、嬉々として(特に、酔っぱらいや奴隷など演じるときのほうは、のびのびとして)演じているように見えた。
    妖精役エアリエル(村松立寛さん)も全体のいいアクセントになっていたと思うし、大役をうまくこなしていたと思う。

    シェイクスピアって面白いなぁ、と再確認したような舞台だった。
  • 満足度★★★

    [テンペスト」とは「嵐」の意
    和解をテーマにしたロマン劇。入場するなり、既にキャンセル待ち続出。小劇場でこんなに観客が押し寄せた情景はかつて観たことがない。会場にはパイプ椅子が増設され、桟敷席も作り、更に立ち見まで出る始末。スタッフのアナウンスでは「外に並んでるお客様がまだ20名ほどおります。もしお客様の中で他の日にチェンジしても良い、という方がいらっしゃいましたら、他の方と交換して頂けますか?」なんてお願いする放送あり。そんなこんなでものすっごく良い芝居かも?なんて期待していたが軽く裏切られました。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    ナポリ王アロンゾー、ミラノ大公アントーニオらを乗せた船が大嵐に遭い難破、一行は絶海の孤島に漂着する。その島には12年前に弟アントーニオによって大公の地位を追われ追放されたプロスペローと娘ミランダが魔法と学問を研究して暮らしていた。船を襲った嵐は、12年前の復讐をするために、プロスペローが手下の妖精アリエルに命じて用いた魔法の力によるものだった。

    ここで難破の場面や嵐の音として壮大な音楽の導入があってもよさそうな情景なのに静か。せめてベートーヴェンのピアノソナタ第17番くらいは流してよ。と言いたかった。

    王の一行と離れ離れになったナポリ王子ファーディナンドは、プロスペローの思惑どおりミランダに出会い、2人は一目で恋に落ちる。プロスペローに課された試練を勝ち抜いたファーディナンドはミランダとの結婚を許される。

    ここでのファーディナンドの演技がいまいち。相変わらず音楽の導入はなく静か。更に「テンペスト」の舞台をされるならもうちょっと、それなりのセットが必要だと感じた。セットはグレーの壁のみでまるで収容所のような部屋を連想してしまう。

    一方、更なる出世を目論むアントーニオは王の弟を唆して王殺害を計り、また、島に住む怪獣キャリバンは漂着した賄い方と道化を味方につけプロスペローを殺そうとする。しかし、いずれの計画もアリエルの力によって未遂に終わる。

    序盤から登場の多いアリエルは風の妖精なのだから、衣装はもっと妖精らしいものが良かったとも思う。しかしながら今回のキャストの中では村松が一番の良い表情をしながら、演技は秀逸だった。アリエル(村松)のコミカルな演技力でもってこの芝居は生きたように思う。

    魔法によって錯乱状態となるアロンゾー一行。だが、プロスペローは更なる復讐を思いとどまり、過去の罪を悔い改めさせ、赦すことを決意する。和解する一同。若い二人の婚礼を執り行った後に、ナポリに帰ることになる。

    最後に、魔法の力を捨て、アリエルを自由の身にしたプロスペローは観客に語りかける。自分を島にとどめるのもナポリに帰すのも観客の気持ち次第。どうか拍手によっていましめを解き、自由にしてくれ、と。

    しかし、ワタクシは拍手をしなかった。大抵、納得できない芝居には拍手をしたことがない。逆に素晴らしい舞台を見せてくれたときは感激のあまり涙ぐんで拍手を惜しまないし、満面の笑顔で手から血が出るほど拍手しちゃう。

    つまり、この劇に不満だった理由は「テンペスト」の音楽導入がなかったこと。チャイコフスキーの「幻想序曲」の中の一曲『テンペスト』は必須条件だとも思うし、シェイクスピアを公演するなら、それなりのセットがないと観客はそっちの世界に入りきれないということ。そして肝心の衣装、照明、風のざわめき、それらが一体となってシュエキスピアは完成するのだとも思う。
    舞台は微妙な静けさと独特の間があり、それが全体的に舞台を堕落させていた。

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