満足度★★★★
複数の役者が演じてもぶれない
上手の椅子に座って、自分の半生を語る女性。そして、その語られる時代を、他の出演者が複数の役を演じ分けながら進んでいく。
で、同じ役(といっても時代が違う場合おあるが)を複数の役者が演ずるのだが、これがどの役者が演じてもきちんとその役を感じる事が出来た。お見事でした。
何故自分の半生を語っているのか、わりと序盤でわかってしまったが、非常に面白かった。
満足度★★
記憶のみが自己に一貫性を与える
服は男、服は思い出。
日々、服が替わるように、
自分も、一瞬一瞬、ちがう存在へと変わっていく。
肝心な部分で表現があいまいだったのが残念だ。
細やかに....
いろんなエピソードが描かれていて
ひしひしと伝わってきました
ただ、個人的には前作も感じたのですが
ラストあたりが少し残念に思いました
でも、それを差し引いても全然よかったです
次回作にも多いに期待しちゃいます
満足度★★★★
ラストが忘れられない
ものすごくインパクトのあるチラシでどんな話なのだろうと。
ほのぼのと始まり、最後はどうしようもなく悲しく寂しく深い。
一人の女性の生涯を語るお話でした。
女優7人がつぎつぎと登場人物を入れ替わって演じるのに、
すぐにこの人が演じているのは”この人”とわかるのは
かなりおもしろかったしすごく良かった。
ラストの表情と照明がつくり出す世界が忘れられない。
この日、仕事で徹夜明けだったのにまったく眠くならなかった。
満足度★★★★★
ゾクっときました
最初の語りから引き込まれてはいたんだけれど,乱雑な舞台ところころ替わる役回り,途中までは混沌とした舞台だという感が抜け切れませんでした。とこどが後半にはそんなことも気にならないほど,深く見入ってしまいました。観劇後も考えさせられてしまいます。後引いてるなぁ^^;とにかく遠くまで出張っていっても観る価値のある芝居でした。
満足度★★★★
おもしろかった
久々に観たあとうむむと考えさせられた。
宣伝文句と反して作品はまったくおしつけがましくない。もっとおどろおどろしい作風かと思いきや非常に繊細で丁寧。
全体通してうまいなーと思った。
そしてAPOCシアターはとてもきれいでおしゃれ。
制作さんは親切、道案内メールをくれる、これはとっても助かる。
ほかのところでも導入してくれたらとっても助かるなぁ。。。
できることならあと三回くらいみてうむむと考えたかった。
後引き型?
満足度★★★★★
主人公の歩んだ道を追体験するよう
「複数一役」+「一人複数役」で語るある女性の半生。
序盤の少女時代の兄妹愛・親子愛で気持ちをワシ掴みにされ、以降流暢な語り口にガッツリ引き込まれて主人公の歩んで来た道を追体験するよう。
しかし妙齢の女性に舞台上で着替えられると気が散るし、一斉だと目のやり場に困ってしまう…(爆)
満足度★★★★
こわれゆく女
フィルムノワールの佳作を観たような印象。
(演劇にフィルムノワールに当たる言葉ってあるのかな?)
人生の道半ばにして正道を踏み外した私は、目覚めると深い森の中にいた…。
目覚めた女に語り掛けられているようで、語りべの俳優を直視できなかった。
なるほど、これが舘そらみか。と言い切れないので次も観よう。
それにしてもAPOCシアターの椅子は腰痛持ちには辛うござる。
満足度★★★★★
ハマっちゃいました!
巧妙な罠に、ハマった!って感じ。はまって、悔しいのではなく、あまりに見事なので、賞賛の拍手をしてしまうような感じです。ハイ!次の作品も必ず観たいと、思ってしまいました。
他の方々の素敵なレビューがあるので、ネタは、個人的な感想です。
満足度★★★★
男、いらない。。。
語り手以外の全出演者が全部の役を演じていると言ってもいいのに、ただの一度も「これ、誰?」と、思わなかった。スゴイことだと思う。なぜかわからないけど、全然混乱しなかった。着替えのせいじゃないと思うので、目に見えているものより、役の性格付けがしっかりしているかの中身が大切ですね。(星の王子様みたいな言い草だな。)お母さんがにいにいに冷たかった理由、出て行った理由(しかも、いつの間にかカムバック)が知りたかった。(私が聞き逃した?)とても素晴らしい脚本とそれに答えた演技陣。見ごたえのある1時間半。千歳船橋まで行く価値あり。
満足度★★★★★
哀しくてやりきれない。
ガレキの太鼓第4回公演、「吐くほどに眠る」を観る。この作品を25歳(くらい?)の子が書いたということにまず衝撃を受ける。仮題では確か「女の一生」というタイトルだったと思うが、まさにひとりの哀しい女の一生の物語だ。
今回チラシが衝撃的なほどにエロい。(褒め言葉)そして「ひざまずいて許しを乞えば、どこから始められるだろう」というコピーが付いている。今日の芝居を観ながら、主人公がもし許しを乞えば、どこからやり直すことが出来たのだろうと思った。全ての人間が幸せになりたいと思っている。それにも関わらず、不幸へ向かってどんどん突き進むタイプの人間がいる。今日の登場人物もそんな感じ。ラストシーン、ああなるしかなかったのかと思うと、涙が流れた。
※観てから二日たったが、印象が薄れるどころか、ますます心に染みてきた。この素晴らしい作品をなんで4星にしたのか、自分で自分がわからない。ということで、5星に訂正する。申し訳ない。
満足度★★★★★
なおの生きざま
本当に素晴らしいと心から思う。この作品の前で頭を垂れて平伏したいくらいだ。物語の最後は破壊的で衝撃的だが、全体を通すと、優しげで温もりのある物語だと感じた。
ワタクシの琴線にこの本がチクチクと刺さって泣けた。
物語はなお(木崎友紀子/青年団)が舞台左で語り部のように過去の生きてきた情景を話して聞かせながら進ませ、その模様を舞台上で演出するという方法。序盤、彼女は誰に向かって語っているのか気になったが、中盤頃になって尋問を受けているような感覚に陥る。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
結構重い
舘さんの芝居は8割世界の番外公演で知り本作を見に来ました。話は1人の女性の過去から現在に到るまでの人生を本人が述懐する形で始まりました。
中身は、家庭での主人公の生きてきた姿が次々と演じられていました。
役者さんが、交代でいろいろな役を演じて衣装も劇中で着替えられていました。面白い試みでした。ただ救いがないというか最後の結末でなんとも言えない気持ちになってしまいました。
この劇場は結構おしゃれで気持ちのいいスタジオでした。
満足度★★★★
とても良い
観る前は暑かったり疲れていたりで心がざわついていたのだけど、観終わると静かな気分になっていた。演劇を観ている間に、意識がどんどん自分の内面に向かっていったからだと思う。こういう演劇は好きだ。観ている間、まるで自分が精神科医のような、あるいは、カウンセラーに観てもらっている患者のような気分になった。