ブスとたんこぶ 公演情報 ブスとたんこぶ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    最後に救いがあった
    母親と子供って、難しい関係。
    お互いに不満を持ったり、ののしりあったり、でも最後に前を向いて歩いて行ける、希望があってよかった。

    ネタバレBOX

    ブス(娘)とたんこぶ(母親)の話。
    母親は娘の事を『あんたはブスだ』と言い、娘は母親の事を『あいつは私の眼の上のたんこぶだ』と言う。
    母親の破天荒な性格と、浴びせかけられる言葉によって娘はどもってしまい、目を見て話す事すらできず、筆談でしか会話ができなくなってしまう。
    始めはこのままどこに着地するのか、救いはあるのかとドキドキしましたが、最後はよかった。
    母親は口は悪いが、娘を大切に思う気持ちは本当で、ただ言葉が悪かったり、勢いで言ってしまう言葉が多かっただけ。
    近いからこそ言ってしまう言葉。
    近いから態度も隠せない。
    少しの思いやりと、話をしようとする姿勢で関係は良好になる。
    自分の母に思いを馳せました。

    母親の基子の前向きな性格と『すごくいいわよぉ』の口癖が好きでした。
    娘の喜子役の戸塚なをみさん、芝居では凄く地味に見えたのに、パンフレットを拝見したらとても可愛らしい。
    照明も雰囲気がよく、演出にも合っていました。
    派手さはないけれど、いい芝居でした。
  • 満足度★★★★

    期待以上によかったです
    初見の劇団で、どんな芝居をやるのか全然知らなかったけど、期待以上によかったです。いろんな問題を抱えた登場人物の設定や話の展開はかなりベタなのですが、飽きずに楽しませてもらいました。次回作にも期待します。

  • 満足度★★★★★

    こんなに泣かせてどーしてくれんのよ!
    ってなくらい号泣しちゃった舞台。芝居が幕引いた時点でのワタクシの顔は、「はれ?いったいどなた?」みたいになっちゃってた。
    親子の情を描いた涙なくして観られない舞台。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    基子とその娘・喜子、そして基子の内縁の夫・渥見の3人は基子の中学生の同級生だった留美の家の屋根裏部屋に引っ越してくる。基子はパチンコ狂で手元にいつも金がない。その上、自由奔放で男に色目を使っては内縁にしていた。22歳の喜子は幼少の頃から、そんな母親に引きずられるように、金が無くなっては夜逃げをする生活を強いられ、気の休まる暇がなかった。更に自分の顔にも自信がない。

    そんな喜子はふしだらでまともに働かない母親を嫌い、同じく頭の螺子が緩そうな、バカな渥見も好きにはなれなかった。そんな底辺の環境も起因してか、喜子は普通の人のようにすらすらとしゃべることが出来ない。そして大嫌いな母親とも話したくない。それで、喜子は紙に言葉を書いて伝達する方法をとっていた。そんな状況下、喜子にとっては生きることは苦しみでしかなかったのだった。

    一方、留美の方にも問題を抱えた家族があった。この二つの家族を絶妙に交差させながら、描写していく。喜子の心理、貧乏でも自分の人生を「悪くないよ。」なんて言いながら、どこまでも明るい基子、そして渥見役のキャラクターの立ち上がりが今回の芝居の見どころといっても過言ではないくらいの見事さ。更に留美が抱えている憂鬱さを余す所なく表現していた。

    渥見が夏樹にほれられて屋根裏を出て行く場面から基子が死んでしまう場面の大きな展開は生きるということ、を考えさせられた。そうして喜子からみたら、母親は自分にとって目の上のたんこぶ以外のなにものでもなかったのだが、母親が死ぬ間際の会話とお互いの思いやりで親子のしこりは氷解される。

    「あんたも子供を生みなさい。そうしたら、女にとって人生は意味のあるものになるからね~。」と言い残して死んだ基子の言葉が素敵だった。基子も喜子も渥見も・・・、すべてのキャラクターを好きになれるはず。
    そんな優しく心に響く舞台。

    悪くないよ。

  • 満足度★★★

    そのたんこぶか。。。
    なかなかやっかいで、でもだれにでもあるたんこぶとの話。歪んだ話じゃなかった。いい話でした。幸せ薄い顔とかたんこぶに言われてた娘が幸せになれそうでよかった。あの娘が書いてた紙、ほとんど読めなかったのでなんとか工夫してください。(字がきたないとかじゃなくて、よく見えない。) 暗転の時に流れる音楽が芝居と合ってない。

  • 満足度★★★★

    嫌われ松子的なのかな。
    近いのか、遠いのか、良く分からないけどつながる人間関係、可笑しくもしんみりして、話はサイコーでした!

    ネタバレBOX

    へらへらした男、バカっぽいキャバ嬢、老けた青年、それにブス、たんこぶ(ぶすの母親)、みんないい味でていました。

    ただ話は最高でしたが、初日のせいか、まだこなれていないところがありました(そう感じました)。

    留美さん役の女優さん、美人で30代後半の演技に欠かせない女優さんだと思いますが、名前を間違えたり、少し噛んでいました。

    屋根裏部屋から階段へ続くくぐり戸を他の役者さんははいはいしながら通っていましたが、留美さんだけは見えなくなるとすぐに立ち上がってしまう気配が感じられました。私は下手側にいましたが、それでも分かりました。ちょっと残念。

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