めぐるめく 公演情報 めぐるめく」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-20件 / 34件中
  • 満足度★★★★★

    温かい涙
    評判のKAKUTA、観て納得です。決して奇をてらうことなく、丁寧な作品作りの姿勢がとてもよく判りました。
    「めぐるめく」・・・時はめぐるめく、そして変わるものと変わらないもの。色々なことを考えさせられました。私としては珍しいことですが、たくさん涙してしまいました。

    そして、終演後の伝説の司会者(?)雪山素子によるトークイベント。始まる前は誰なんだか知らないなぁと思ってましたが、始まって納得。面白かったです。

  • 満足度★★★★★

    観ました!
    千秋楽まで残り6公演です。ご来場をお待ちしています。

  • 満足度★★★★★

    ファンになりました!
    友人から良い芝居ですよと、聞いては居ましたが・・・
    こんな素敵な芝居だなんて!
    批評とかあーだこーだはいいたくない!
    観終わって、その感覚を持って帰ってしばらく味わっていたいそんな作品でした!
    次回も絶対観に行きます!

  • 満足度★★★★★

    やはり素敵な
    作品でした!笑顔で、心がほっこりする物語で。
    細部まで感じ取れる舞台だったな

  • 満足度★★★★★

    KAKUTA は私を裏切らない
    正直言うと、オープニングの数分間は、あれ、今回のKAKUTA は不発かな?とちょっと不安になったのです。
    でも、それは全くの杞憂でした。
    KAKUTAはやっぱりKAKUTAでした。
    桑原さんって、いつも感心するばかりですが、どうして、作・演出も役者も、あんなに素晴らしい両立ができるのでしょう!!
    半世紀以上芝居を観ていますが、こんなパーフェクトな両立をできる演劇人を他に知りません。
    いつも、この劇団は、キャスティングが適材適所なんだけれど、それが、また以前の公演とは、似ても似つかないような役どころなんで、また感心してしまいます。
    そして、いつもそうなのですが、また今回も、成清さんの台詞に泣かされてしまいました。今回の舞台、成清さんは、メーンの役じゃないのに、それでも、持って行ってしまう、彼の役者力に脱帽です。

    KAKUTAバンザイ!!一生追いかけ続けます。

    ネタバレBOX

    多数の登場人物の関係を、始まって数分で、客に理解させてしまう、桑原さんの技量にまず感服。そして、男娼役の馬場さんが、いつの間にかかなり役者として著しい成長をされていることに感嘆しました。
    簡素なセットを、主に3分割し、その空間が、いろんな場所にめくるめく変わる、小気味の良さ!特に、下手側の、突き出た長方形の箱型のような空間は、ある時は、電車だったり、またある時は、お風呂だったり、公園の池だったり、一体何役早替わりしたことでしょう!まるで、歌舞伎の10役早替わりみたいで、観ていて嬉しくなる程でした。この場所が、旅館のお風呂場になった時なんて、音響効果も抜群で、どうしたって、お風呂場にしか見えませんでした。
    難をつけようと思えば、たとえば、11年も寝たきりだった人間が、あんなにハイヒールで、動き回ったり、山登りしたりできる筋力がある筈ないとか、何ヶ月も寝ているのに、点滴もつけてないなんてとか、いろいろ突っ込みたくなるシーンもあるんです。でも、観ている内に、そんなことは問題じゃなくなる。
    これって、KAKUTAの魔法の掛け方がお上手だからなのでしょう。
    舞台が終わる頃には、登場人物全員に愛おしさを感じるのも、いつもながらの、この劇団の芝居の崇高さを物語っています。
    時間が許せば、何度でも観たくなる素敵な舞台でした。
  • 満足度★★★★★

    だから家族
    姉妹を軸に家族を表現した物語だったように思う。その描写の仕方は温もりがあって涙が溢れた素晴らしい舞台だった。セットの高さがあるのでこれから観に行かれる方は、座席は中央が宜しいかと。。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    好みの物語だった。交通事故で昏睡状態になり11年間も入院していた長女・陽子は、ある日突然目覚める。姉は他の3人の姉妹・れいこ、みきこ、ロミに呼びかけをして、当時交通事故で亡くなってしまった夫の墓参りをしようと持ちかけ、旅行方々決行される。まるで墓参りの為に陽子の意識が戻ったかのような感じだ。

    一方で陽子の息子の立を11年間引き取って面倒をみてきたのはロミだったが、立が思春期になって難しくなると、どうやって接していいのか解らないロミとロミを母代わりとしていた立の心情の描写も見事だった。ロミが吐く言葉の毒はロミの本心とはうらはらで痛々しくもあり生き方が下手な代表選手のようだった。優しい言葉はかけられない。そんな温い言葉はロミにとって、こっ恥ずかしい以外の何物でもないのだ。しかし立に対するハートは熱い。

    そんなロミの恋人のような存在だった陽子の亡き夫の弟・木崎は姉の介護士として親身になって付き添っていた男が実はあのおぞましい交通事故の原因を作った男だったと知り、介護士を責める。それを受ける介護士の心の葛藤の場面が涙ナシでは観られない。

    そして前後するがこの介護士が旅先で入るお風呂のシーンの描写はコミカルで絶妙だった。コメディそのもの。

    次女のベストセラー作家のれいこと、その担当者の出版編集者の微妙な近しい関係性もある意味、崇高だったと感じる。「家族のように近い関係というのは何も恋愛や体の関係がないからという問題じゃない。」と吐く編集者の言葉がやけに響いて、ズシン!と奥の部分に木霊する。

    三女・みきことフリーターの夫の関係もなんだか微笑ましい。

    それぞれのどこか傷を負った人たちが自らの温もりを発し、その体温が確実に伝わってくるような芝居だった。もしこの芝居をサイボーグが観たらどんなだろう。「人間とはこんなにも優しいのですね。」と感じてエネルギーが充電されて動くのだろうか。地球を気に入ってくれるのだろうか。地球という大地に根っこを張り巡らせて根付いてくれるだろうか。

    頑張ろうと思った。


  • 満足度★★★★★

    ‘素敵’に‘絶妙’なKAKUTAの演劇!
    KAKUTAさんを観て劇場を後にする時、「いい芝居を観たなぁ」って、とにかく素直にそう思わされます。「やられた」「そうきたか」「今のセリフいいな」そんな細かい感想よりもとにかく「いい芝居だった」そう思わせてくれます。こんな純粋な感想を持たせてくれる劇団さん、なかなかないのではないでしょうか?ド派手な演出や流行りの構成、そういうものに頼らないくても‘素敵’です、‘絶妙’です。安心して舞台と向き合えます。そこから生まれる優しい安定感が、こんなストレートな感想を引き出してくれるのかもわかりません。…うまく書けませんが(苦笑)。

    今回も思いっきり「いい芝居」観させて頂きました。
    役者さんも皆さん、存在感・説得力・愛らしさ…バッチリ揃って魅力的でらっしゃいました。中でも今回はブラジルの辰巳さんが必見。辰巳さん、久々に拝見しましたが、その魅力にますます磨きがかかってきたように思います。

    KAKUTAさん、良い劇団さんです。おススメです。

  • 満足度★★★★★

    観劇

  • 満足度★★★★★

    すごくよかったです!
    もう1回、見に行きます!

    ネタバレBOX

    リッちゃんと陽子さんが二人でお墓参りするシーン、
    泣きそうになりました。
  • 満足度★★★★★

    出でて散り重なる時間
    姉妹を中心に、
    登場人物たちの
    ナチュラルなバラツキとまとまりの落差から生まれる
    質感に浸潤されました。




    ネタバレBOX

    冒頭、11年間昏睡状態だった
    4人姉妹の長女の意識が戻ったことを知らない
    3人の妹や妹と暮らす長女の長男の
    それぞれの日々の中での荒み方が、
    ちょいとエッジを効かせて展開し、
    観る側が物語の世界にのせられていきます。

    シーンのしなやかな切り替えや
    舞台に満ちるアンサンブルを含めた人の動きが
    舞台の時間に質感を作り出していく。
    シーンたちに含まれるウィットが
    登場人物たちの生活スタイルや生活感を端的に編み上げ
    それぞれからからこぼれ出る
    下世話な日々の感覚を観る側に擦り込んでいく。

    その下地があるから、3人の妹やその周りの人たちに
    長女が姿を見せるシーンがとてもヴィヴィッド。
    さらには、亡くなった長女の旦那の墓参りにいく、
    ちょっとロードムービーを想起させるような旅のシーンたちに
    心を奪われる。
    塗りつぶされない距離の詰まり方で束ねられていくものがあって、
    それが、家族という一つの箱に納められきってしまわない・・・。
    どこかはみだした感覚がコミカルでナチュラル。
    それゆえにシーンの間にすっと差し込まれた
    目を見張るようなひと時のスケッチに心奪われるのです。
    車窓に現れた海を眺める表情がひとつに束ねられて・・・。
    バラツキとまとまりの質感の間から零れ落ちる
    奇跡のような重なりの刹那に息を呑む。

    それらの空気が観る側をしっかりと浸潤しているから、
    長女が再び眠りつづける状態になって
    親戚たちがばらばらになったように見えても
    個々の生活が流れふたたびまとまっていく感覚がわかる。

    三女に子供ができたり、小説家の次女の担当がかわったり、
    長女の看病の粛々としたルーティンが生まれたり。
    長女の息子と家出女性のこと。
    介護士のエピソード。
    四女が長女の息子との同居をやめること・・・。
    姉妹たちやその家族、周辺の示唆に富んだ物語たちから
    再び個々に流れる留まらないそれぞれの時間が浮かび上がり、
    それぞれの時間が丸められずに描かれるからこそ
    出でて散り
    あたかもめぐりくるがごとく重なる時間の質感が
    観る側を満たしていくのです。

    タイトルの「めぐるめく」は造語なのでしょうけれど
    その造語でしか表現しえないような感覚が
    観る側に確かで奥行きをもったフォーカスと
    微細な解像度で伝わってくる。

    終盤に描かれる、
    長女の息子に対する普段着の深い愛情・・・。
    たとえば墓前で自然にマフラーを息子にかけたり
    電車の中でふっと言葉に漏れだすような・・・。
    そんな想いが
    それぞれの時間を束ねる
    ルーズな仕付け糸のようにも思えて。

    積み重ねるシーンから醸し出される空気で
    時間の流れを俯瞰させる場所にまで観客を導き
    観る側を共振させ
    肌触りを観客に伝えきった
    桑原作劇の秀逸に感嘆したことでした。
  • 満足度★★★★★

    よかった!
    心にしみるお芝居でした。
    家出娘が立に語る言葉が印象に残ってます。

  • 満足度★★★★★

    しっとり感
    家族、姉妹、親子の愛情を、愛憎をクリーミーに描いてました。

    公演後のトークは趣きが異なり、これはこれで楽しめましたね。

  • 満足度★★★★

    わかりやすい。
    初KAKUTA。かっぺいさん目当てで行きました。
    最前列だったので、観づらいのではと心配しましたが、
    全然そんなことはなく、むしろ話しに入り込み易かった感じ。

    観終わった後、もっと引いた位置から観たらまた違うだろうな~
    なんて思ってしまったので、リピるか迷い中。

    ネタバレBOX

    最初は『?』『??』って思うエピソードがちらほらしましたが、
    パズルを組み立てていくごとく、
    それらが組みあがって出来上がっていく形がわかるにつれ
    関心することしきり。
    登場人物が多いのにわかりにくいこともなく、
    (あたしおばかなので、役が覚えられなくて入り込めないことが…(汗))
    各キャラがみんなとても魅力的に描かれて(演じられて)いて、
    描き手・役者さんそれぞれの、役への愛を感じました。

    一見、無機質にも見えるセットも、芝居が始まってびっくり。
    本当に関心しました。よく出来てる~~~!!!

    ただ、途中、夜遊びシーンが長いな~と思ったり、
    ところどころ「もちょっと短くても・・・?」と感じたシーンがあったので星4つ。
    シアタートラムで丸々2時間はきついかな。お尻が痛くなりました。
  • 満足度★★★★

    姉妹のものがたり
    ではあるが、桑原はかっこいいなぁ(いつもだけど)が印象。今奈良さんもらしい雰囲気でなにげにいいなぁ

  • 満足度★★★★

    心地よい芝居でした
    笑いあり、ほろっとさせる場面もあり、観終わってから温かい気持ちになる家族の再生のおとぎ話でした。

    ネタバレBOX

    それぞれの登場人物に、陰・負の部分があり、
    芝居の前半はそれがぶつかる場面が多かったのですが、
    長女が昏睡から覚め、再び倒れる中で
    登場人物の関係がゆっくりと氷解していくさまに
    温かいものを感じました。

    旅行の1コマをフラッシュバックする
    ラストシーンも良かったです。
    長女が再び目を覚ますか否かは観客に委ねつつ、
    希望が持てる終わり方でした。

    登場人物の一人一人に見せ場があります。
    個人的には、家族とも他人ともいい難い行生の
    深く関わりきれない不器用さが
    いい雰囲気を持っていたと思います。


  • 満足度★★★★

    幸福感に満たされるのが何ともフシギ
    ストーリーの行き着く先と心に残るものに若干の乖離が生じて戸惑いを憶えてしまうが、結論のみ言えば幸福感に満たされるのが何ともフシギ(笑)。
    すべてにおいてのハッピーエンドではないが経過と以前より好転している部分がそう感じさせる原因か?
    なお、ラストの一場面はなくても通ずるような気もする。

    ネタバレBOX

    長姉も亡くなるのではなく元の状態に戻るだけであり、そこまでの過程において関係者を以前よりも幸せにしているのがズルさ(爆)の正体か?(笑)
    あと、当日パンフのあいさつで泣かせるのは反則だよなぁ。(笑)
  • 満足度★★★★

    初KAKUTA。
    昔から、チラシの雰囲気が落ち着いていてステキだなぁと思っていたのに、
    行くきっかけを逸したままズルズルときていたKAKUTA。

    15周年&文化庁芸術祭新人賞受賞ということで、初めて行ってきました。

    ネタバレBOX

    脚本は、誰に見せても恥ずかしくない、それこそ中高生にこそ見せても良さそうな、善良な空気感ただよう作風。ブラジルの辰巳智秋にほろり。

    演出的には目立った斬新さはないものの、良質な仕上がり。
    中盤の、サイレントで家族みんなで電車に載るシーンがとてもステキ。
    リフレインで最後に持ってくるのは以外だったが、余韻としては悪くなかった。

    欲をいえば、りつが2丁目に繰り出す必要性があまり理解できなかったので、
    彼がそこに逃避せざるをえない理由をもっと丁寧に描いて欲しかった。
    もしくは別の逃避(ex.女性におぼれる、とか)でも良かったような気がする。
    ので、☆4つ。
  • 満足度★★★★

    高い演出
    これまで観たKAKUTA作品の舞台美術は、生活観漂うリアルなものでした。
    本作品では、5月の空を思わせる彩りの抽象的な舞台になって、表現の変化を感じました。
    家族の距離感の演出が印象的で、こだわりを感じるものでした。
    もう一回、見に行きます。

  • 満足度★★★★

    するりと…
    芝居の中にはいっていけた。
    美術や客入れ音楽で期待させておいて、いざ芝居がはじまったら“なんじゃこりゃ”と期待を裏切られることが多々あるなか、この劇団はそういった高揚感なり期待なりを裏切らず、そういった客席側の空気を上手く掴んでいたように思う。

    ネタバレBOX

    灯りや音の使い方、転換時の群像的なものの見せ方が小気味よい。
    登場人物の在り方や居方も破天荒なのだが、内にリアリティを感じるので、心地よく観られる。
    特に四女・ロミと三女の夫・卓の力の入れ加減は絶妙。
    風呂場のシーンや山びこ&カラスで音響効果を使っていたが、大概ああいうことをすると、ひいてしまうものだが、そこまでにきちんと芝居をつくっているので、面白く感じられた。

    ただ、家族で墓参りをしにいく道すがらで立ち寄った、ナイトクラブのシーンで、りつがダンスを踊るところは、役者が躍れるからシーンをつくった…というような芝居自体に対して必要のないものを取り入れていたように見え、少々辟易。
    登場人物それぞれに問題を抱えているのだが、今一つどこに焦点を絞れば良いのか、また携帯を多様する意図がどこにあったのか、わかりにくいのも勿体ないと思った。
    演出や役者は素晴らしいので、もうほんの少しだけでいいから、焦点を絞ってほしい。
    演出や結末に驚愕する!!といった類のものではないので、そういったことが特に気になったのかもしれない。
    いろいろ書いたが、満足して劇場を後にする事が出来た。来年で劇団創立15周年ということだが、心機一転もっともっと頑張って欲しいものである。
  • 満足度★★★★

    めぐるめく 感想
    観てきました!素直に楽しめる舞台、今どき珍しいくらいに。

    ネタバレBOX

    群像劇的に、登場人物それぞれがきちんと描かれる芝居。これは桑原さんの脚本・演出の特徴でしょうか、汚い人・貧しい人・頭悪い人への愛情をとても感じて、そういう人達が舞台上で一喜一憂するのが愛らしく見えました。

    戯曲には生活のリアリティが漂っていて、でもべたべたしない。皆それぞれが人生は孤独なものなのだと自分に言い聞かせつつ、けど誰かに依存してしまう。そういうときに見える人間の弱さとか愚かさとか、温かさがKAKUTAの魅力なのかなと思いました。

    一方で、これは群像劇の宿命かも知れませんが、主役の印象がいまいち薄かったかな。脇役の描かれ方が魅力的だったからかも知れませんが。

このページのQRコードです。

拡大