猫 公演情報 」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★

    シャガール→道→サーカス
    作者の大体の年齢が分かりますね。サーカスになんとなく暗いイメージを持っている最後の世代かも。それが現在の引きこもりの青年とうまく結びついたかというと、ちょっと疑問。

  • 満足度★★★★

    すごい
    水谷純子さんの演技がすばらしかったと思います。
    全体的にすごく幻想的な内容でした。
    とても楽しむことができました。

  • 満足度★★★

    猫と一緒にいる意義。
    走馬灯のように駆け抜けたひとりの青年の人生を、彼自身が見る多層的な夢のなかで妖艶なサーカスやおどけるピエロ、あやつり人形などの虚構を介在させつつ幻想的に描こうとしている心意気は素晴らしかったが、如何せん妖艶なサーカスの見せ場の比重が大きくまた、青年の鬱屈したコンプレックスや自分を受け入れることを拒否する社会に対する怒りや憎悪、砂を噛むようなやりきれなさ、青年と猫との交流の中から紡ぎだされるはずの人間のあるべき姿、社会や家族の本質などが見えにくかったため、シーンごとに分割して観ると良質なのだが全体を通してみるとやや散漫であった。

    ネタバレBOX

    舞台装置は天井の中心部分に取り付けられた円形のカーテレールを取り囲む、サーカステントをモチーフにしたカラフルなストライプ模様の生地とその後ろに置かれた高台のみで、ほぼ素舞台に近い状態だが上手側にピアノ線のような糸がダイヤ柄状に張り巡らされ、また舞台両サイドの中二階にのぼる梯子を取り付けるなどの細工を施しており、独創的な舞台空間が創り上げていた。ただ少し気になったのは、梯子が素の状態だったことと、高台の置かれている位置。前者はペイントなり、紐を巻くなりしした方が雰囲気が出るように思え、後者はもう少しサーカステントから距離を置いた方が舞台の奥行きが出たのではないかとおもう。

    冒頭の、高台から飛び降り自殺をする青年の姿を、やわらかな音楽にあわせてゆらゆらと漂いながら見上げる猫たちと最後の、地面でうつぶせになって死んでいる青年の描写から、この物語が、飛び降り自殺をする青年が地面に落ちて行くまでのほんの一瞬の間に見る心象風景を世間でよくいう『死に際に人は走馬灯のように人生を振り返る』という仮説にならい、青年がこれまでに関わってきた家族との関係や、人生で起こった出来事などを虚実交えて総括するものであったというオチは個人的には好きだが、どうして彼が自分にも世界にも絶望をするまでに至ったのか、その経緯や青年の心の暗部の描写が不明確だったため、ラストの衝撃度が薄かった。

    物語の展開は、青年が何かしら思い出した順番に進んでいくために、時系列はバラバラであるが、並列すると、家族と過ごしたあの頃を回想するうちに、サーカスの経営は破産してじいさんが病気になった悲しい現実や、仕事が上手く行かずにクビになった日のこと、膝をかかえてテーブルの下でじっとしていたあの日のことなどを思い出し、やりきれなくなった青年が猫のサーカス団という幻想や、猫を買収し、猫と一緒に孤独な日々を過ごした、という妄想をつくりだし、それらの妄想を食い止めるために、インチキ占い師が登場し、青年に、エヴァンゲリオンのテレビドラマ版の最終話的な、自己と他者における実存的な問いかけを、クイズミリオネア形式で尋ねる・・・。というものだった。

    生きているのがツライと感じる青年が、痛切に求めていたことは、一体何だったんだろう。観ている間、考えていたのだが、結局あまりわからなかった。青年は自分の殻にこもり、だんまりを決め込んで、胸の内を話してはくれなかったから。青年の本当の気持ちを引き出して、青年を救済する役割が、青年の妄想が作りだした猫であるべきだったとおもったのだが、時系列をシャッフルするのに一生懸命なってしまい、青年の本心を描くところに気が回らなくなってしまったような印象を受けた。猫がストーリーテラーとなって話をぐいぐい押し上げていったら、また違う感想を持ったかもしれない。
  • 満足度★★★★★

    非現実と夢
    普通に面白かったです。
    主人公の夢とサーカスの非現実さがうまく融合していました。
    シーンシーンの切り替わりもよかったです。
    最後まで飽きずに見れました。
    ただ主人公がどこへ向かっているのかがあまり明確でなかったと思うので、
    こういう頭を使う舞台は付いていけない方もいるんじゃないかな?っておもいました。
    最後のオチはあまり好きじゃなかったです。
    でも、十分楽しめました。

  • 満足度★★★

    柔らかい雰囲気
    家族の再生と青年の自立の話かな。

    サーカス小屋の雰囲気漂う中、イリュージョンも見られました。

    ネタバレBOX

    おじいさんの介護で崩壊しそうな夫婦、元気な頃サーカス団を運営していたおじいさんの思い出に浸る孫、その孫が家族の再構築を願って見ている夢の中の話。

    操り人形たちを操っていたはずの家族が、操り人形たちに操られていたようなラスト、そしてその糸を断ち切るシーンが印象的でした。

    過去と現在を行き来して、思い出を大切にしながらも新たな生活に飛び立とうとする思いが伝わりました。

    おじいさんが浮遊するイリュージョンはお見事でした。

    ところで、二日続けて全く同じ、「名前は最初のポエムです」的な台詞を聞きました。金八先生の言葉とのことですが、同年代の方たちなんですね。
  • 満足度★★★

    サーカスは見たことないけど
    カラフルな衣装と絶え間なく流れる音楽。
    歌もありダンスもありでミュージカルっぽい。

    役者陣のコミカルな動きが楽しげで、惹きつけられる。
    特に操りピエロ役の水谷さんの演技がよかった。
    クラウンはサーカスで一番上手な人がやるとどっかで聞きました。

    ネタバレBOX

    けどストーリーが…なんか腑に落ちないっていうか…。

    最初の違和感は猫をもらうシーン。
    大金をぼとりぼとりと落としていく回数の多いこと。
    はやく団長折れろよってイライラしちゃった。

    既に年老いてしまっている猫一匹いなくなっただけでサーカスの解散につながってしまう流れもよくわかんない…?
    しかも「そのお金おもちゃですよ」ってばらしたあとに衝撃も無く受け入れてしまう…。
    これは…えーっと…どういうことなんだ?
    普通の人間の反応を期待してはいけないのか?
    方向性が掴めず。

    物語の目的地がわからず、今どこにむかっているの?という感じ。
    登場人物に行動理念や目的意識がないので、本当に夢みたいに脈絡なく話が進んでいく。
    なので途中で飽きてしまった自分がいた。

    操り人形のように人間の身体に糸(ゴム?)をくくりつけて操作するのはとっても面白い!
    リアルな人間のはずだった真たちがサーカス団員たちの操り人形だったと判明するラストシーンがよかっただけに、前半が勿体無い印象。

    ストーリー概要で色濃く描かれてると思われた猫と真の関係が核を担ってなかったし…。
    きっちり起承転結のあるストーリーだったらもっと引き込まれたと思う。

  • 満足度★★★★★

    自分さがし
    若者の自分さがしと、サーカスの楽しさ、悲しさ、華やかさ、怪しさ、嬉しさ、厳しさ、夢と現が効果的に混ざり合って、不思議な世界が出来上がっていました。特に秀逸だったのがピエロ。

  • 道化の一生
    舞台装置がそのまんまサーカスで、
    上演前から胸が高鳴るセットでした。

    なるほど、サーカスそのものがワクワクする理由は
    そこなのかもしれないですね。

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