満足度★★★
キャラクターの立ち上がりが薄い
イギリスの劇作家ジョン・オズボーンの戯曲。確か・・・映画にもなったんじゃないだろうか・・。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
あえて★4つ!
ピーチャム・カンパニーの前身に当たる劇団サーカス劇場、地上3mm時代を通じても、私が★4つを進呈するのは初めてのこと。劇団メンバーが大学生だったころから長年見続けてきた自分にとっても画期的なことだ。前回の公演を観劇したという人のブログに「屈葬状態」という表現があって爆笑してしまったが、今回はその客席の状態も格段にゆったりと改善されていた。狭小空間を感じさせない舞台美術のセンスも悪くない。ポップな背景に意図的に入れたわずかな裂け目が印象的だった。今回の劇の私の評価は限りなく★5つに近い★4つ(その理由はネタばれで)。ピーチャム・クラシックスのシリーズを2本観て、清末浩平・川口典成コンビはオリジナルより古典、それも翻訳ものの脚色のほうが向いているのでは、という感想をもった。東大在学中のサーカス劇場公演でもアングラ色の強いオリジナル作品よりも好評だったのは翻訳物の「カリギュラ」だったのだから。そこに真面目でオーソドックスな川口演出がうまくはまっている。清末氏は昨年の赤澤ムック脚色・演出の公演「赤と黒」でも脚本化する前段階の作業をサポートした。オリジナル路線で行くにしても、このクラシックスのシリーズはときどきやってほしいと思う。