公演情報
「風吹く街の短篇集 第六章」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2022/10/08 (土) 19:00
座席1階
昨日に続いて下北沢へ。今日はもう一つの演目「仮説に、ゆれる」を見た。
舞台セットは「犬も食わない」と似て、中央にテーブルと椅子。ただ、このテーブルはスーパーのバックヤードにある控室で、万引きでとらえられた女性と、警察に通報する前に話を聞くスーパーの店員が相対している。
この万引き女は、かつてこのスーパーで働いていた。要するに元同僚に話を聞かれているのだが、万引きしたものをバッグから出してと言われても、のらりくらりと出さないでいる。それどころか、元同僚にさまざまな禅問答のような質問を投げ続けて、はぐらかし続ける。まるで、別役実の不条理劇のようだ。
二人とも、特に万引き女の方は人生に何らかの意味を見つけようともがいているように見える。ラストで明らかになる万引きしたものを見て、そうだったのかなと思った。ただ、物語として胸に刺さるかというと自分としてはそうではない。見ている方が女性なら、何か別の感じ方をしたかもしれないと思った。
客席は前日に比して満席(補助席も使い切っていた)で、終幕時の拍手の力強さもこちらの方があって「犬も食わない」より支持されている感じがする。しかし、自分としては昨日の方がおもしろかった。前作第五章の完成度が高かっただけに、比較してはいけないとは思うが今作は少し残念だった。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/10/07 (金) 19:00
座席1階
グッドディスタンスの前章(第六章)「風がつなげた物語」の二編があまりにもおもしろかったので、嫌がおうにも期待を膨らませて向かった下北沢。まず、「犬も食わない」を見た。
「夫婦げんかは犬も食わない」だから夫婦げんかの話なのだが、今作では四十代となった元妻(作家)がかなり前に別れた夫(映像監督)を食事に招くところから始まる。食事を用意しているのは二十代の若い男(編集者)だ。このたび、元妻はこの若い男と結婚するのだという。そこで元妻は言う。「(離婚後に買った)目黒の家をあげるから、犬11匹の世話を1年間してほしい」。
元夫婦の会話は最初からヒートアップを連想させる。この元夫は若い役者たちにパワハラで訴えられ干されているという「昭和のおじさん」ということがまず、暴露される。だが、一方の妻はどうなのか。ここから「犬も食わない」状態に突入するのである。
50分の短編で、笑える部分はたくさんある。結末は結構、予想外だ。
「おもしろかった」と劇場を出て、この演劇をサカナに飲みに行ける作品。短いから、ソワレで見ても十分に飲む時間が確保できる。