老獣のおたけび 公演情報 「老獣のおたけび」の観てきた!クチコミ一覧

★ 満足度の平均 ★ ★ ★ ★ ★ 3.2
1-8件 / 8件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★

    お父さんが象さんでした。良く分からんでした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/09/04 (日) 13:00

    くちびるの会版「変身」か? 主人公の父の変身はある事の隠喩かと思われるが他の要素もあり、そうして描かれる親子の問題/関係は観る人によって受け取り方が異なるのではないか? そんなところに奥深さを感じた。
    また、父親の衣装や壁の「穴」による表現が面白かった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    昔雑遊あたりで観た切り、と思っていたら割と最近吉祥寺でも観ていたくちびるの会。どちらも中々イケる舞台だった感触のみ記憶に残ってい、期待値やや高で観劇。

    役者力に頼んだ芝居、とは言え、不条理な設定がじわじわと効力を発し、花開いたと感じた。日本の不条理演劇の開祖別役実の作品に肖った訳ではなかろうが、、チョイスは正解。子供に好かれるキャラ、しかし害獣、の二面を備えた存在に頼んだ芝居、とも言えるか。
    終始目に映っていたのは認知症老人という「困った存在」で、そのデフォルメされた表現としてのそれ。「困り」つつも理解に努め、「共生」を模索している所へ排除主義が介入してくる。安全を掲げ、遵法精神を発揮して(法の奴隷)、正義面して人の弱みを突く(コロナが増産した、否見える化した)何とか警察的な人間共を自分はつい重ねて見ていた。
    ひいては、そうした大衆の反知性化を歓迎し「何もしない」政治で「やってる感」の演出だけに勤しむ、我が国の統治者たちに身を預けておる現状へのやるせなさも。(まァこれは個人的な、投影ではあるが..。)

    父権的で一方的に価値観を押し付ける父、であれば結婚は双方の合意のみで成り立つ、父無視で良いではないか。実家を出て10年間近寄ってもいないのだし・・とはならない所は、現今の何でもありな風潮にはそぐわぬが、慣習は内律的なもの。どこか韓国ドラマを思い出させる(かの国では家父長制が強いがこの理不尽な代物と「付き合う」事を良しとしている所がある・・映画等の印象だが)。
    役者力に頼んだ、と書いたが、とりわけN氏の設定を体になじませ「認知の揺らぎ」を無言で見せる演技に感服な一時間半であった。

    ネタバレBOX

    今回も出演陣はノーチェック。登場のつど嬉しい瞬間が訪れた。開幕ノートPCに向かう主人公らしい青年(明利)。と、そのパートナーらしい女性(千春)。おや橘花梨(見てすぐ判らず声で認識。そう言えばくちびるの会常連であった)。深夜連ドラの脚本の締切が迫る中、恋人はいつ父親に自分の事を話してくれるのかと彼に言い募る。と、兄からの電話で一人暮らしの父の変調が知らされる。「私も行こうか」と彼女。断る青年。彼の側にも理由があり、父は父権的な男で今の自分の状況では結婚を納得させられないと踏んでいる。相思相愛ではある。
    所変って実家の居間。あれ中村まこと?そうだっけ(そんな大事なキャスティング見落としたのけ)。象になった、というのは後の台詞と衣裳とを重ねて徐々に理解される。中村氏の痒い所に手が届く気持ちの良い演技(=声の威力はデカい)を味わう。兄登場。木村圭介、間違いなくどこかで見ており、後で調べるとゴジゲンのアゴラ公演、そうあのへんな気がした。が他にも前回のくちびるの会、劇団献身でも二度、少なくとも4回見てるとは...(脳の老化)。
    「象になっている」の演劇的表現は、「長い鼻」のついた衣裳の他、上半身の仕草、歩き方で。父権的な態度が一発で知れる。「ああこの父なら逡巡するな」と即座に思わせる。
    ピシッとスーツを着込んだ兄(雅史)は、父(徹)の「稼げる職につけ」に従い銀行員になっている。それが嫌で弟・明利は家を出た。実家に近い兄と違い、久々に帰郷した明利には、近所の者も冷たい。父の土地を耕作地に借りている隣の農家の父(大村)と、息子(タカシ)。父が小うるさく、自治会だ何だと顔を出しているが、打算的な裏面が次第に露呈。息子はマイペースで叱られキャラだが、徹とは馬が合う。「象」になった徹にも気づかない(気づいても気にしない=徹と認識しているので)。この息子タカシ役は名に覚えのある藤家矢麻刀(青年団系のユニット、ジエン社、東京夜光で実は見ていた)。不知は大村役の堀晃大のみであった。
    残る主役・明利役の薄平広樹は、鮮明な記憶はなかったが、調べれば新国立研修所出身、しかも花の第8期生(私が勝手に親しみを抱いてる)であった。荒巻まりの、滝沢花野、西岡未央、坂川慶成の居た期のメンバーであり、卒公の「親の顔」にも出ていたのだ、と個人的に大いに懐かしむ。若い作家志望の等身大、と思える姿を演じていた。
    絵に描いたよなハッピーエンドに、なぜかやられてしまった。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/09/08 (木) 14:00

    故郷の実家に住む父親の様子が変だ。「ちょっと見に行ってくれ」と兄からの電話で嫌々ながら実家に行った弟。何と父は象さんになっていた。
    というところからスタートするこの舞台。何で象さんなんだろうとずっと考えていたが、小動物では様にならないし、ライオンだと危険すぎる。身体は巨大だがおっとりしているという感じの象さんがいいのだろうか。発想が飛んでいるとも言えるが、この舞台、なかなか面白い。

    兄は大学院を出て銀行に就職したエリートで、母親を亡くしてからは時々は実家に戻っていたようだ。弟はうだつの上がらない放送作家で、父親が「収入もろくにないから一人前じゃない」などと罵倒するので実家には寄り付かなかった。父が大変なことになっていると気付いた二人は、とにかくその事実をひた隠しにしようとする。畑の耕作を頼んでいる隣家にも、特に父と自治会で一緒のおじさんには内緒にする。果たして、この一家はどうなるのか。弟の恋人も巻き込んで大騒ぎになるのだが、父が象になったことを機に、この兄弟は父の面倒を見るという展開になっていく。

    思うにこれは、父が象になったということをメタファーにして、例えば独居の父が認知症になったとか、世の中にたくさんあるお話に直結するとも言える。その意味で普遍性があると思うし、そう考えていくとラストシーンはとてもいい展開で素直に受け入れられる。

    ただ、この兄弟は誰か相談する人がいなかったのか、という疑問はある。まずいと思ってひた隠しにするというのは、巨大な象さんなのだから無理だと思うし、そういうつっこみどころはある。でも、90分の舞台は十分に楽しめる。効果音や暗転の使い方もうまく、演出は成功していると思う。

    余計なことだが、この実家は愛知県の三河という設定だ。なぜ三河かというのはよく分からないが、三河にするのなら、お父さんの三河弁はもう少し徹底的にやるべきだった。東京に出て行った息子の言葉とお父さんの言葉がほとんど同じ言語なので、せっかくの「三河」の設定が生きていない。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2022/09/07 (水) 19:00

    名前は以前から知っていたが実は初めて観る。面白い視点だが、中途半端な感じが惜しい。(4分押し)93分。
     売れない脚本家の男が女性と同棲しているが、兄から父の様子がおかしいので見に行け、と言われて行くと父は象になっていた、というところから起こる、父の持つ土地を借りて農業を営む父・息子を巻き込んでのあれこれ。象、というのは、老境に達した父の、図体が大きくて言うことを聞かない存在、ということのメタファーのようだ。兄の、父が象になったことは認めているのに、周囲の人にそれを知られたくない、という行動の論理がどうにも分かりにくくて、加えて、農家の父と息子の関係とか、多過ぎるエピソードが整理できないまま終わった。

  • 実演鑑賞

    満足度★

    つまんないです。差別と偏見を助長する可能性があります。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    「象」に変態化していく一人暮らしのお父さん。
    客演 中村まことさんの魅力がフル稼働
    その凄味ある怪演っぷりに思わず笑ってしまったり、思わずビビッてしまったり

    これって古い価値観の権化だった老人の不条理な末路にも思えるし、本人的には変わっていく姿に無自覚だったところから認知症を思わせるところもある。
    この現象を「人前にはとても出す事ができなくなった父親」と置き換えて観ても興味深いのだけれど、とにかく着実にお父さんは象(老獣)へと

    渋々東京から駆け付け、唖然とする次男(本作の主役)そして彼の恋人。
    父の希望に叶った生き方をしてきたはずの長男。
    父が暮らす家のお隣さん親子(まだ異変に気付いてない)
    決して多いとは言えない登場人物なのに、それぞれの反応・言動から滲み出る人間性が観るに充分なほど多岐にわたっていて、じっくりと味わいのある物語になっていくのでした。

    ネタバレBOX

    お父さんの家にしょっちゅう出入りしていた隣んちの若者
    彼の立ち位置と観察証言が何とも言えず心くすぐりました。
    どこか憎めないというか、心に柔軟性めっちゃある(笑)
    皮肉にも実質的にお父さんと心通わせていたのは血の繋がらない彼だったのでしょうか。
    でもまあ次男にも救いの光が見えて本当に良かった、ず~っと辛そうで可哀想だったので。
    これがハッピーエンドなのかは複雑なところではありますが…

    軸とも言える設定に「何故ここまで他者には相談できないのか」「何故責められる道しか用意されていないのか」といった疑問を挟まないようにする自己暗示がちょっと必要ではあったかも。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2022/09/04 (日) 13:00

    少し突飛なストーリーに引き込まれ、ラストがどうなるのかハラハラした。
    デフォルメの有り無しはあってもテーマは普遍的である事を想った。
    (ラストシーンの選曲が良かった。)

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