公演情報
「笑顔の砦」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/09/17 (土) 13:00
隣り合う2つの部屋。同世代ながらまったく異なる人生を送ってきた2人の男を取り巻く人間模様。それぞれの日常は淡々と、ときに楽しくときにやるせない。観劇後、人恋しさがじんわり。いつもながら舞台美術にも圧倒された。
実演鑑賞
満足度★★★★★
この規模だと最近は全席指定となるものだが珍しく全席自由で幸運にも最前列の中央付近で観劇。心に沁みる緒方晋さんの在り方が良い。時代錯誤的なところもあるけれど。
淡々と2つの部屋にある日常を追うことになる観客。なんとも不思議な観劇体験。
しょっぱなから食事の支度、ほんとうに食べている、ごはんを噴き出すシーンに一瞬はらはらしてしまいコロナ憎しの気持ちに。そういう雑音が心底いやになるほど素晴らしいお芝居。
生活感のある素晴らしく作り込まれた美術、それが2つあり、しかも片方は時間の経過とともに変化がある。観客はそれを観察するのも楽しみのひとつになるがしかしまあ、暗転の中でよくあれを毎回正しく設置できるものだと内心舌を巻く気持ち。
漁師たちの言葉が絶妙にバラバラなのも良い、ちゃんと配役表にその人の出身地が書いてあり、なんのつながりもなかった人たちが仕事を通じて仲間になったのだというのが分かる。良いなあ。
人にはそれぞれ背景があり、集ったり、別れたり。そういうものだと教えてくれる。
実演鑑賞
満足度★★★★
全てにおいて究極のリアルを追求したらこうなったという感じの作品。一般的に考えられる「物語」の概念とは少々趣を異にする。作りものでなくただ淡々と現実を写し取ったような印象。これがなぜか心に沁みる。
主人公の中年漁師は自分の「砦」で安穏と生活していた。しかしそこから外界を見た時、(隣室に引っ越してきた認知症の老親と息子の姿)少なからずショックを受け彼の中で何かが変わったようだった。しかしそれも一時のこと、お隣が引っ越していくと何事もなかったかのように居心地のいい「砦」で以前と変わらない生活が続いていく。これが何ともリアルじゃないか。だって人生をそんなことの連続のような気がするから。
セットの見事さには目を見張ったが、私はなぜか、誰もいない空気の澱んだようなアパートの部屋が強烈に脳裏に焼きついている。この空虚さは何だろう。それでいながら何か言いたげな饒舌さも持ち合わせている。
不思議な時間と空間を体験させてもらった。この作品に出会えたことに感謝。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/09/18 (日) 13:00
舞台美術の凄さは、そこに暮らす人の時間を感じさせることだ。もう何十年もこういう暮らしをしてきた人、いつもの暮らしが繰り返されてる感、あるいはまだ馴染まなくて定着していない感じ、仮置きのまま迷いながら暮らしてる感・・・。そういうことを雄弁に語るのがセットなのだと強く感じた。船長、みんな寂しいに決まってるよね。
実演鑑賞
満足度★★★★★
場面転換がすごい。日常生活が忽然と消える。不思議に涙がでそうになった。こんな別れ方はしたくないけれど、やってくるのだろうと予感してしまう。
実演鑑賞
満足度★★★★
凄い!の一言。
あまりにもリアルに作りこまれたセット。美術の人のこだわりを感じるとともに、その匂いまで感じる生活感に驚きました。
物語も、ドラマチックに展開せず、本当に市井の人々を見事に描き出しています。
素晴らしかった!
実演鑑賞
満足度★★★★★
いやー、面白かった
まさに笑いとペーソス
良く作られたセットに絶妙のライティング
昭和を思わせるオンボロ棟割長屋の2つの部屋が左右対称で同時に見える
時に両者の動きがシンクロする
漁師の部屋の暮らしは学生時代の寮生活を思い出させてくれる
その有様がごく自然に演じられる
みな表情が素晴らしかったが、最前列に座ったので、とりわけ縁台に座って思いめぐらせる剛史(緒方晋)の表情の変化にはしびれた
おばあちゃん役の百元夏繪も認知症になりきっていて素晴らしかった
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/09/13 (火) 19:00
この作品は2019年にKAAT神奈川芸術劇場で観ているが、昨年の海外公演を経て、今回が国内最終公演だという。最終公演となるのは、2015年初演の岸田國士賞受賞作品「地獄谷温泉 無明ノ宿」(私は17年の冬にやはりKAATで観て打ちのめされた)が18年のフランス公演の後に老朽化したセットを焼却して封印されたのと同じく、セットの老朽化が理由らしい。
全自由席だが、最前列のセンターに座ることができ、実に幸運。
開演前は舞台前面に黒幕が下りているが、そこには北斎の「神奈川沖浪裏」のような波が描かれ、入場時から客席にはかもめの鳴き声が流されている。
(ネタバレBOXに続く)
実演鑑賞
満足度★★★★★
やっぱりすごい。濃密な時間が流れていくというか。その場にいる感覚。臨場感っていうですかね。それがすごい。雨が降り出すと寒くなってきましたよ。冷房が効いてたというのもあると思うんですが。寒くするのも演出だったのかな。
終了後のバックステージツアーも楽しく、舞台上からの景色を堪能させていただきました。
実演鑑賞
満足度★★★★★
KAATを見ていたが、2回目でも凄いの一言。セットの細かさと音響、特に雨音はSEかと思ったらちゃんとポタポタと垂れていて下の缶にぶつかるリアルな音になっていて感心した。
全てが自然体で、時々あった長めの間も感情が感じられて良かった👏
実演鑑賞
満足度★★★★★
前回のKAAT再演を観ての今回。期待通りバッチリ。不明だった部分もクリアに。細密度に瞠目。緒方晋がやっぱりなあ(感無量)。夜が明ける。笑いがある。
実演鑑賞
満足度★★★★★
なぜか一番残ったシーンは、おでんを食べていたところ。左側の席ということもあるが、漁師さんたちのほうが、とても気になった。
おでんのにおいがとても美味しそうで、湯気も立ち上っていて食べたくなった。
役者さんが本当に美味しそうに食べているのがとても良い。
食べたふりをしたお芝居も多い中、貴重なシーンだ。
ここが目玉のようなきがする。必見。
本当に、自然な波の音、照明... 芝居でなく本当に目の前の暮らしを観ている感じがスゴいです。
この手のお芝居だと、声が小さくて聴こえないことが多いが、見事にキチンとハッキリ聴こえるので、
助かる。
さすが、何度も上演されて、賞をとった作品だと、感心し、素晴らしいと唸った。
とても価値ある作品に出会い、満足でした。
実演鑑賞
満足度★★★★
座席から向かって左が漁師さんらの部屋で
右が開始当初は空き部屋な介護老人の入居する部屋となります
まーレトロでよく作り込まれていましたー
中央は間仕切り壁ですが筒抜けしてまする
なんか生活観の表現がすさまじくて
本当に人の人生を覗き見ている感じが凄かった2時間の作品
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
舞台は、京都から3時間余りの漁港町にある平屋アパートの隣り合う部屋。物語は何か事件が起きるわけでもなく淡々と日常の光景が描かれる。いや 物語を紡ぐというよりは生活の断面、もっと言えばその瞬間の出来事を切り取ったもの。だからこそ、そこに現実が立ち上がってくる。そこには家族を中心に、少子化、高齢化・介護といった現在の日本が抱える問題が潜んでいる。もちろん説明にある地元の漁師たちが寝食を共にし住み込んでいる、それも家族の一形態として捉えている。
隣り合う部屋を見比べながら、敢えて違う人間関係を見せることで、問題の広がりや複雑さを浮かび上がらせる。観せ方は、何となく部屋を覗いているような感覚、だから過度な感情移入はしないのではないか。そこは計算ずくかもしれない。
地元の漁師たちの動的な賑わい、一方 認知症患者を持つ家族の静的な佇まいが対照的に描かれるが、それを体現する役者の演技が実に自然体で良い。ラスト、季節の移ろいが人の心情に重なるという巧い演出、見事だ。
(上演時間2時間 途中休憩なし)
実演鑑賞
満足度★★★★★
とてもリアルなセットに驚きです。水回りや台所とかすごいですね。その中で演じられる日常を切り取ったようなお芝居。とても面白かったし、所々ぐっと来ました。内容もリアルにでも、決して無理をしていない内容で素晴らしかったと思います。
実演鑑賞
満足度★★★★★
前回観た時とは違った感覚で観た・・・♪
それは自身が介護する立場になっていた事・・・昨年親父は亡くなったが♪
なので今回は漁師側より介護側に目が行ってしまった・・・席が介護側だった事もあるかも知れないが・・・♪
相変わらずのセット創りには感心してしまう♪