崩壊劇団の崩壊劇場 公演情報 崩壊劇団の崩壊劇場」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    緻密に計算された いびつな世界

    ラスト15分にすべて裏切られました。
    まさかの展開に感動。

    ネタバレBOX


    前半のグダグダさかげんに うーん?と思いつつ
    それすらも計算だったと解ったラストが圧巻。

    ステージと裏方
    舞台と観客
    現実とフィクションの境目を

    これでもか これでもかと突いていく

    「暗転にして 良い曲流して全部うやむやかよ!!」 というセリフに
    すごく心が動きました。 
    そんなセリフを舞台上から投げかけた作者の勇気に感動です。


    ラストで 役者じゃない素の人間に戻った役を・・・それでもきっと演じていた役者たちが
    めちゃくちゃ リアルでした。
    真に迫る演技というか、それとも演技じゃないのか? そんな錯覚を覚えた初めての作品でした。


    就活を終えた作者が、来年の今頃 
    どこかの舞台にひょっこり現れないかなー と勝手に期待します。
  • 満足度★★★★★

    400円は安い
    400円でこんなに面白い芝居が見れるとは。
    久しぶりに「もう一回見たい」と思った芝居です。

    ネタバレBOX

    主宰さんは「思い出づくりの芝居」とおっしゃっていますが、そんなものではないです。でもなんかやりたいことをやったら面白くなっちゃったって感じはしました。

    中盤までやりたい放題でしたが、登場人物たちがこれがお芝居であると気づいてから彼らが崩壊し、物語が崩壊し、最後には舞台美術が文字通り崩壊していって、面白かったです。
    そして「違う、こんなんじゃない」と叫び続ける主人公と、作演として登場する主宰さんの掛け合いにおいて演劇ってなんだろう、演劇をやる意味ってなんだろうと考えさせられました。
    ぶっ壊して終わり、じゃなくて訴える何かがあってよかったです。見終わった後は謎の満足感がありました。



    あと、少し言わせてもらうとすれば、僕の席は通路(花道?)の横だったんですが、けつが半分しか乗りませんでした。あの状態で2時間は少しきつかったです。
  • 満足度★★★★

    面白かった!
    作者の演劇にたいするアンビバレントな感情がよく表現されていました。
    エンターテイメントとしても十分成立していると思います。
    ちょっと上演時間が長いけど、見る価値ありですよ。
    役者では中村梨那さんがよかったです。
    頑張ってましたね、難しい役でしたが。

    ネタバレBOX

    ラストのダンスがとても良かったです。
    壁が倒れて以降のもたつき感を狙い通り吹き飛ばしていて、カタルシスを感じました。
    斉藤加奈子さんの振付がとても素晴らしい。
    それから、石井友章さんの発声や所作がなにげにマジで歌舞伎でした。

  • 満足度★★★★

    さながら“寺島祭り” 文字通り壊れた面白さ
    初日は劇団員の友人が多く来ていたのではないでしょうか。自分が観た回は
    爆笑と言うほどの笑いは起きず、比較的静かでした。
    パンフの挨拶文にあったように、寺島さんが「思い出作り」でやりたいことをやりきったという感じ。
    芝居好きの人、学生演劇のファン、興味がある人、すべてに観てほしい。
    可笑しいです。楽しいです。
    寺島さんがノリノリで作っている学生演劇のオモチャバコをひっくり返したような
    作品。ここまで壊れちゃっていいんだろうかと思ったくらい面白い。
    満点とは行かない理由はネタばれで。

    ネタバレBOX

    個人的感想を言えば、本作もまさに早稲田テイストのお芝居。
    早稲田って「学生演劇やってるぜー!」っていうノリをすごく感じる。
    私が大学生のころからで、今回の劇団員のダンスシーン観てると
    雰囲気があの当時と変わってないなー、と。
    明らかに東大演劇の静けさやこなれた明治とは違う。
    本作もまた、弾けるような若さと荒削りな魅力と言えようか。
    登場人物のキャラクターがそれぞれ個性的で面白い。
    パロディーのようなシーンもふんだんに盛り込む。劇団をやめた女・柳沢ルミコ(中村梨那)の演技過剰やそれに絡む演劇かぶれの大島(大岩千衣理)の場面はまるで『ガラスの仮面』だ。
    劇団ライジングサンダーに対抗意識を燃やす劇団ゴルゴンは
    60年代の状況劇場と天井桟敷のようだし、ゴルゴンのはちゃめちゃな
    主宰井桁(池田恭佳)を「昔の唐十郎のようですね」と蜷川幸雄もどきの石狩川(三井翔太)が評する。
    井桁の連れてる「地獄犬」は「盲導犬」のファキイルがモデルなのか(笑)。
    滑舌が悪く、身体能力が高いというのもアングラ俳優っぽく笑えた。
    黒魔術師(寺島)により江戸の名優五代目市川団十郎がチャラ男(石井友章)に憑依してエチュードに参加するなんて凄い発想(笑)。
    終盤に作者の寺島氏が登場して飄々と芝居のネタばらしをすると、劇団員たちが「俺たちが学生演劇だって?嘘だ!」とパニックになるのも学生演劇コンプレックスを諷刺している。
    「思い出話」をここまでエンターテインメントに作りこめる才能はたいしたもの。寺島氏が今後も演劇を続けるかどうかは未定だそうだ。
    「柿喰う客」を思わせるテンションの高さは将来性を感じさせる。
    劇団員が次の主宰となる奥村徹也を「柔らかいボールで野球して遊んでる」と評し、奥村の次回作は「カラーボール野球、死ぬ気で(仮)」とパンフにあった(笑)。 金髪の奥村は若い頃の沢田研二をノッポにしたようで容貌も個性的。
    いかんせん上演時間1時間55分はちょっと長すぎた。寺島本人も劇中「学生演劇は1時間半が限度だと思ってる」と言っているのがご愛嬌だが。
    自分の座った2列目の左端は役者が花道の七三のように立ち止まって演技をする狭い通路際。早めに入場したが、中ほどの観客がゆとりを持って座わるので左へ皺寄せが来て1人分のスペースが取れなくなり、はみだして腰を浮かしてすわっていた。ベンチシートも右へ引っ張られ、自分のところは欠けている(係員は1席として確保したつもりらしいが)。役者とぶつかりそうで危なかった。演出上、通路を役者が通るなら客入れの際に配慮すべきではないのか。花道の安全確保は芝居の基本だ(昨日は右端の席ではみだし、ご難続き)。係員に説明し注意したが、けげんな様子で「何で文句を言うのか」といった表情だったのが気になる。芝居のスペースは舞台だけではないことを理解していないらしい。
    歌舞伎役者を登場させた芝居だからあえて言おう。
    中村勘三郎はニューヨーク公演の際、「役者は悪環境を我慢しても、お客さんに我慢させちゃだめだよ」と述べている。2点の理由から、あえて★4つとさせていただく。
    終演後、無理な姿勢が響いたのか、左の脇腹の筋がつってしまい、激痛で動けなくなり、ロビーの端でしばらく立っていた。このことはさらに気管支をも圧迫し、翌日はすっかり体調を崩した。週末の予定に向け体調を整えねばならない。いまいましい限りだ。
  • 満足度★★★★★

    役者が皆面白い!
     スタートから軽快なテンポでドラマが広がり、そのストーリー展開の面白さと役者の力量で会場は爆笑に包まれた。場内の空調が効いていなかったことと、満員の会場のせいでゆだるような暑さの中、後半少し息切れしたが、随所にきらめきを感じた。

     劇団主宰者を演じた長田莉奈、劇団員西村を演じた奥村徹也の好演が光った。演劇を辞めて女優を目指した女を演じた中村梨那、五代目団十郎を演じた石井友章もはじけた演技が面白かった。そして一歩とんだ劇団員を演じた松田明子、演劇界の大御所石狩川を演じた三井翔太も魅力的だった。正直、登場する役者は皆魅力があった、大したものだ。

    ネタバレBOX

     演劇大賞をとるほど成功した劇団が、それをねたむ劇団と演劇大賞を賭けてエチュード合戦を繰り広げる。そのうちに演劇大賞のことなどどうでもよくなり、お互いが(そして審査員まで巻き込んで)いいエチュードを作るために力を合わせて全力を尽くす。これだけで演劇的であり、なおかつ批評性もあり、十分面白いのにと思った。

     しかし、演出家寺島功毅がやりたかったのは、破壊すること。劇団の崩壊、舞台の崩壊、そして、今まさに演じられている舞台に演出家(自分自身)が登場し、主人公とやりあい、今回の公演さえ崩壊させてしまおうという企画。そちらに関してはやろうという志しは高く評価するものの、今回の公演としてはまだ未完成という感じで、後半少しだれた。

     それにも関わらず、それまでの圧倒的な面白さに五つ星を贈呈するに躊躇はない。作・演出の寺島功毅はなかなかセンスがある。是非、これからも作品を重ねて腕を磨いてもらいたいものだ。

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