公演情報
「TSUYAMA30-津山三十人殺し-」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/07/18 (月) 14:00
「八つ墓村」の元ネタである津山事件に阿部定のみならず陰陽道の形代や未来から来た人物なども絡ませた例えば海野十三など少年倶楽部に掲載された冒険もののような「跳んだ発想」の物語につくづく高取さんは「少年の心」を抱き続けた方だったんだなぁ、と。(換言すれば「オトナのごっこ遊び」的な?)
そして「濃厚な」人物に実在感を持たせて演じた出演陣はもちろん、冒頭の惨劇場面で客席後方上部のオペブースを使うのに明かりの明滅だけで表現したことを筆頭とする照明や舞台下手の螺旋階段などもステキだった。
なお、2008年の初演以来3度(or more?)上演された月蝕歌劇団版は観ていないが、そちらよりもアングラ色が薄いのではないか?と漠然と推測。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/07/16 (土) 14:00
津山三十人殺し、自分でも調べたりするほど興味深い事件を題材とした作品とのことで…今回初めて拝見しましたが、世界観がとても好みでした。
津山事件と阿部定事件をうまく絡めていて、時間が本当にあっという間。ミサ役の方が特に良かったです。
実演鑑賞
満足度★★★★
他界後に漸く目にした高取英氏の戯曲の舞台、流山児事務所に続いて二作目は戦前に起きた猟奇事件を題した演目。阿部定事件と絡めている。朧ろな記憶で私は何故か津山事件の年代を敗戦直後、阿部定は大正時代(エログロと重ねていたようで)と勘違いしていたが、実際は阿部定事件が1936年、津山事件が1938年と近い。津山事件は犯人が徴兵検査不合格であった事と関係していたので、戦時中なのが自然だが、映画の影響だろうか、夫が出征した家の多い村で夜な夜な夜這いに出かける(誘われる)主人公が最後にブチ切れて殺戮に走るまでに「敗戦」が挟まったと記憶が塗り替わった模様(映画の原作は西村望「丑三つの村」)。阿部定の方は大島渚監督「愛のコリーダ」の生々しいフィルム画面が思い出される。
無関係な二つの事件(一つは岡山の内陸、一つは都東京)を撚り合わせる手捌きに、作家性を感じた。最後に二人(都井睦雄と阿部定)は対面し劇的シーンで幕を閉じる。
見ながらそう言えばこれにモメラスの松村女史が出ているはず、と思い出し、目で探した。当たりを付けた役がそれであった(後で答え合せ)が、中々鬼気迫る立ち姿であった(自分が見たのは素の姿とある舞台映像のみ)。
俳優の動きに目を奪われるのがこの舞台の特徴。同じ制服を来た女子隊が幾組かあって人物識別は難しいが、役者一人一人の存在感があり、俳優名を見て納得した所でもあった。
月蝕歌劇団の団員が立ち上げたユニットであり演技の表現形態は高取氏のテキストが要求する所なのだろう、「こういうのあるな」と懐かしい感覚に見舞われる部分もあった。
高取戯曲を中心に取り組んで行くという。現代の息を吹き込む新たなユニットの今後の発展形に期待。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/07/15 (金) 19:00
月蝕歌劇団の高取英が書いた戯曲を森永理科が演出しての上演だが、月蝕版は観てない。面白い!(3分押し)100分。
冒頭、いきなりの虐殺シーンでビックリするが、有名な津山事件の犯人・トイムツオの生涯と、彼が誘因だと語った阿部定の生涯、そしてムツオが書いてた小説の登場人物達の物語が交錯する展開は、高取らしい作りと言える。月蝕版を観ていないのでハッキリとは言えないが、森永の演出はより現代的で、ハードロックをBGMに使うなどのことも含めて、世界観をより広げる方向にいっている気がした。ある意味で、すごくオシャレな芝居になっていると思う。
お目当ての大島朋恵は阿部定の少女期と乱堂博士を演じ、年齢不詳な感じが非常に良かった。他に柴泰花のヴィジュアルが気になってしまった。