『F』 公演情報 『F』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
21-37件 / 37件中
  • 満足度★★★★

    少女マンガのような
    SFチックな少女マンガのような舞台だと思った。
    とても切ない。
    二人の演技は心に沁みた。特に端田は、声と全体の雰囲気はかわいらしいのだが、表情に何かしら不安を呼び起こすような要素があり、この非現実的な物語にリアリティを与えている気がした。

    ネタバレBOX

    「人の命は地球よりも重い」
    物語の中で、アンドロイドは云い、それに対し、端田は、「そんなの嘘だ」と云う。
    現実の世界を見渡せば、誰もが端田のセリフに共感するだろう。人の命は、どんどんと軽くなってきている気がする。というよりも、自分で自分の命を大切だと感じられない人が増えているのか。所詮私の命なんて。そういうつぶやきが街には溢れている気がする。
    彼女は、空虚な自分の未来を捨て、代わりに金とアンドロイドを手に入れた。彼女はとても寂しかったのだ。アンドロイドとの生活で、その寂しさから逃れようとした。だが、アンドロイドはあくまでもアンドロイドで、人間ではないので、その関係には歯がゆさがある。その歯がゆさ、満たされなさが、切なさを生んだ。
    終演後、頭を下げ顔をあげた時の端田の顔が、それまでのどの瞬間よりも一番無表情だった。それがとても印象に残った。
  • 満足度★★★★

    想い入れ、つよし。
    個人的理由で思い入れたっぷりに観にいっちゃったものですから、
    あれですが、良いお話です。
    良いお話に誤魔化されちゃって、流れがちですが
    セリフが面白いのだと解釈しております。

    うん。
    名セリフ多し。

    ネタバレBOX

    俺学習してる?
    ってオトコ、本当にいますよね、たまに。
    勘弁してほしいって思うけど。

  • 満足度★★★★

    ほんとうに素敵なタイトル
    と、終わってから強く感じる。じわじわ。

    ネタバレBOX

    女性とアンドロイドの話なんだけど、
    それが逆に人間の男女のありようを浮かびあがらせてきて。
    男性的には、相手を喜ばせようとして空回りする感じが、かなり胸に刺さる…。

    一方では、ヒロインの心象にも共鳴してしまうわけで、
    ふたり芝居でどちらにもこころを奪われたら、
    そりゃあ、満ちたりた時間を過ごせるよね。

    リーディングのGirl's ver.は、
    女子高生の、大人になるとすべて終わり、みたいな終焉感と、
    将来に明るい展望を思い描けない時代の気配が重なり、
    タイトルのFが「Future」に思えたけど、
    本編は、
    「Four seasons」「Furyu(風流)」「Fashion」なんて感じ?
    季節を楽しんだり、着飾ったり、女性が『死ぬ前にしたい10のこと』の愛らしさに、
    けっこう切なくなってしまったので。

    自分だったら、この状況でどう生きるんだろう?
  • 満足度★★★★

    Fabricated Fact
    「F]とは何か・・・というのがアンケートにあったんだけど、作者の宮森さんは実のところ何をイメージしていたんだろう?
    常識的には、"Fake"かなと思ったんだけど、"Future"かもしれないし、"Fiction"かもしれない。
    でも、個人的にはこれは、"Fabricated Fact"ではないかと。
    師匠筋にあたる平田オリザ氏が今年の夏に阪大・石黒教授と取組む「ロボット芝居」のプロローグ的な作品なのかもしれない。

  • 満足度★★★★

    ゲームのような内容
    ドラマといろいろな四季の入ったイベントも入った芝居でまるでシュミレーションアドベンチャーのような感覚でした。

    ネタバレBOX

    とくに、ラストシーン、眠った女を男が抱きかかえる姿があり、まるで別れと再会の伏線というものですね。
  • 満足度★★★

    FはSFのF?
    設定はSFだけど、中身はしっとりと情感を湛えた二人芝居。現代口語演劇による静かなサイエンスファンタジーと呼びたい。

    ネタバレBOX

    舞台中央に大きなベッドが一つ。下手にブランコ。
    貧富の差がまるで身分制度のようになってしまった未来社会。貧困層出身の娘は新薬開発の実験台に志願することで、貧しい暮らしから脱出しようとする。
    個室と身の回りの世話をする人間型ロボットが与えられて、薬の効果を調べるための投薬が続けられる日々。世話役であるその男性型アンドロイド(多田淳之介)と娘(端田新菜)の交流を、春夏秋冬、4つの場面で描いた二人芝居。上演時間は100分ほど。

    多田の序盤でのしゃべり方はいかにもロボットふうで、台詞の間もかなり機械的。これでずっと通すのを見るのは辛いなと思っていたら、さいわいアンドロイドには言語モードの切り替え機能がついているようで、まもなく娘の指図に従って現代口語的なしゃべりに変わった。

    芝居の設定でちょっとわかりにくかった点がひとつ。それは娘が新薬開発の実験台になる際、もともとその病気にかかっていたのか、それとも自ら進んでその病気に感染したのかということ。もし後者だとしたらずいぶん無茶なことをしたものだと思う。

    SF好きな人にはおなじみの展開だと思うが、人間的な感情を理解できないはずのロボットが徐々に学習能力を発揮して、やがてその人間にとって欠くことのできない存在になっていく。
    春は花見、夏は浴衣を着ての花火大会、食欲旺盛な秋は食事をしながら小さい秋を謳歌し、冬にはクリスマスツリーを飾る。しかし結局は、効果的な薬を作ることができず、彼女は病に倒れる。

    季節の変わり目では、役者たちの衣裳替えをそのまま舞台上で見せていたのが面白い演出。イッセー尾形の舞台を彷彿とさせた。

    アンドロイド役の多田の場合、台詞をとちるとアンドロイドとしての性能そのものが疑われてしまうので、その辺が演じるうえでのプレッシャーではないかと思うのだが、この日の演技はほぼ完璧だった。

    病に冒される端田の場合は、五反田団の「いやむしろわすれて草」でも似たような役を演じているし、こういうのはむしろ得意分野かもしれない。
  • 満足度★★★

    個人的にはいま1つ
    最近、評価高いユニット 「青年団リンク・二騎の会」
    この公演も評判良いけど、
    どうも個人的にはいま1つだった。

    近未来、アンドロイドと女の話なんだが
    ストーリーの展開が少なくなくて
    いいシーンはあるけど、全体としてはなんだかなー。
    「秋」の冒頭は理屈抜きでグッと来た。
    むしろ、考えるより感じる舞台なのかな。

    端田新菜さん
    最近よくこの人の出てる舞台にあたる。

  • 満足度★★★

    浴衣を
    着せる場面、良かったです。

  • 満足度★★★

    好みではなかったけれど
    素敵なお芝居でした。二人の役者さんもとても良かった。

  • 満足度★★★

    デスロック
    デスロックな多田淳之介さん。演出が違うので当然と言えば当然なんだが、この方がお芝居したらどうなるんだろうと初見で向かう。繊細なのもいいけど、ワイルドなものもみてみたい。

  • 満足度★★

    『F』Girl's ver.リーディングを観た!
    観なければ良かった、と激しく後悔。前回観た端田と多田の二人芝居が切ない感情を表現した舞台だった。だからこちらも観ていて息苦しくなったほどだった。
    ところが今回の後藤麻美&長野 海バージョンはワタクシが期待していた感情を重い蓋のようなもので封じ込める強引さがあった。それでもまだ出たがっている想いというしっぽを、「これが最後の最後!」なんて笑いながらいとも簡単に押さえてしまったのだった。

    以下はネタばれBOXにて。

    ネタバレBOX

    脚本は同じ。しかし、めちゃくちゃだった。よくもまあ、これほどまでにふざけた言いあいが出来るものだと、二人の表情やセリフの語尾を反芻したほどだ。「小さい秋」を歌う場面でも、がっかり。音程が外れてて、しかも何の感情移入もない歌い方だ。薄っぺら。そして胸の奥が急に冷え冷えして、今までたしかにそこにあった何かがすうっと消えうせてしまう、そんな感じだった。そして落胆した。
    ワタクシはもっと違うリーディングを観たかったのだ。違うふうに聞きたかったのだ。

    ここでのアンドロイドはAを「あんた」と呼ぶ。そして自分を「あたい」
    それだけで、はすっぱな感じだ。そして後藤麻美の声がやたら大きくてふざけてて、悲しい場面でもにやついてて、情緒もへったくりもない。要するに品がなく不躾でぶっきらぼうに元気すぎるアンドロイドだ。アンドロイドというより、ガンギャルみたい。そしてAも悲しいセリフの場面なのに、そんなギャルアンドロイドと視線を合わすたびに可笑しそうに笑う・・・笑う・・・笑う。
    だから、Aが死んでもアンドロイドは「ふぅ~~ん。」って感じなのだ。それを受けて、ワタクシも「ふぅ~~ん。」って感じだ。つまり、Aに同情すら湧かないのだ。

    キャラクターの設定が違うって思った。こんな情景は観たくはなかった。息をのむほどの感情のブレが欲しい。不意打ちのような絶望が欲しかったのだ。ボクシングの世界でいきなりとび蹴りを見舞われたみたいな衝撃。そして友情。・・・だから違う!、違う!って悲鳴をあげたかったけれど、その感情の輪はぎこちなくほどけて、なんだか空しかった。それで劇場から外に出て、雪をみて、ますます空しくなったのだ。

  • 満足度

    見せたかったのは、一人と1体の日常?
    季節を追ってゆくという話には共感できたが、そこ以外の設定の吐露や、
    観察者=観客に対してのメッセージが希薄に感じられました。

    ネタバレBOX

    繰り返しますが、観客に見せたかったのは。
    この特殊な環境における日常だけですか?

    なぜこの女の子が選ばれているとか、
    外の状況に対する説明とか、
    季節を巡るイベントの情報はどこで得ているとか、
    全てすっ飛ばしていたと見受けますが。
    この説明が無いとSF好きの人間は、食いつき悪いと思いました。

    死にオチでしたが、その後が皆様の想像にお任せします・・・。
    ですか?設定がレトロ過ぎて、ひねりが無いのが悲しすぎました。
    とても残念に思います。

    着物の着付けと、「花火を見る」には、なかなか上手さを感じました。

    とても元気な「小さい秋」の独奏でしたが、
    ここまで元気なら、この部屋よりの脱出試みて挫折・諦めた話が
    あってしかるべきだったとも思うのですが。
    なんかいろいろと残念に思いました。
  • 観劇
    観劇いたしました。

  • Girl's Version
    本編に続いてリーディングも拝見。男女の話が女2人の話になってました。装置、照明、音響も変わってました。物語は同じですが上演時間が1時間になっており、つまり別の作品だったんですね。高校演劇でも上演できる、と(トークより)。

    ネタバレBOX

    マイクを通すといきなり世界が変わったようになるのが面白い。スピーカーの音が割れるのは演出意図とのこと。んーつらかったなー。
  • 201002011900
    観劇

  • みた。
    楽しめました。微妙な切なさと役者さんがちょうどいい。

  • 20100130
    。・`ω´・)ノ ちいさい秋をみつけるところは名シーンだとおもいます

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