反重力エンピツ 公演情報 反重力エンピツ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-19件 / 19件中
  • 満足度★★★★

    この世で一番重いものは何だと思う?
    このフレーズに惹かれて、観劇した。
    劇場はサンモールスタジオであったが、舞台を中心に客席が囲む。
    この劇場をこのように使用するのは珍しいので、印象に残っている。
    学生運動の話であったが、この手の話を当時はまだ観劇したことがなく、
    衝撃的であった。

  • 満足度★★★★★

    引き込まれた
    世界の中に引き込まれました。

    ネタバレBOX

    学生運動の話で、ちょっと学生運動らしさはあまり感じられませんでしたが、学生運動の話だけでラストまで行くのかなあと思いながらも、役者陣の微妙なかけ引き・引き込まれる演技に物語の世界に引き込まれ、そうこうしている内に途中で仲間内のスパイをあぶり出す話になり、そのまま平穏なラストに向かうと思わせながら、ラストも予想を裏切られた展開でした。
    またそれと平行して、たまに挿入されるハマカワフミエと伊神の(役者の名前がそのまま役名となってました)やりとりも途中までハマカワの脳内劇と気付きませんでしたが(笑)、
    やり取り・かけ引きが面白かったです。

    いやー面白かったです。完全に世界に引き込まれました。
    まあ、苦手な対面客席を除けば(笑)
  • 満足度★★★★

    魅力的な役者が勢揃い!
    シーンがカットアウトされ、次から次へと展開していく。

    ハマカワフミエと伊神の掛け合いのシーンは独特の世界観で魅力的だった。
    ストーリーは最後のどんでん返しを含め、見事だが、それ以上に役者の一人一人が個性的で魅せられた。
    「この世で一番重いものは何だと思う?」この問いかけの効果は抜群だ。その手法を考え出しただけで作者はただ者ではない。

    ノンセクトラジカルとは国道五十八号線そのものではないか?

  • 満足度★★★★

    念願の国道五十八号戦線
    もっと勢いで走る劇団なのかと勝手な想像をしていましたが
    反して緻密な感じの脚本が好印象。あたまフル回転でした。

    ただ、なぜ彼らが学生運動までして反抗するようになったのか
    という説明が不足していて、そこがやや説得力に欠けた感じも。

    演出はもうちょっと整理できたかも。照明を落としたり点けたり
    意外と観客にも負担は大きいのです。

    この世で一番重いものは何だと思う?
    この答えは納得。この答えを聞けただけで満足な感じ。

  • 満足度★★★★

    まだまだ観たい劇団。
    所属している役者さんが、皆良い。

  • 満足度★★★★

    面白かったです
    はじめて見ました。国道五十八号戦線のお芝居。

    とても面白く楽しめました。
    脚本が巧妙で、動きの少ないワンシチュエーションの会話の応酬だらけでも、とても楽しめました。

    とても面白かったのですが、ミスリードはしっかりきいていたけど、もっと徹底的にやってくれた方が好みなので、星4つにしました。
    次回も絶対見に行こう。

  • 満足度★★★★

    次回も絶対観たい!!

    面白い!

    コメディとしても面白いし、学生運動を題材にした風刺としても面白いし、
    テロ計画がスリリングだし、二転三転する展開で予想を見事に裏切られ 
    こんなにエンターテイメント性の高い作品は他にないと思いました。



    ネタバレBOX




    一番重いものは『期待』というセリフに、凄く納得しました。(もちろんこれが唯一の答えではないのでしょうが)

    受付で鉛筆を貸してくれたのに、
    「ボールペン持ってるので良いです」とウッカリ断ってしまった自分がアホすぎます・・・。。 

  • 4連続ここ!
    サンモールスタジオはいいお芝居をたくさん出してるな、と気になり出しました。

  • 満足度★★★★

    “期待”どおりの、
    友寄総市浪・戯曲。

    荒々しかったり、粗々しかったりしつつも、
    ずっしりと、この世で一番重いものを“描く”。

    ネタバレBOX

    まあ、途中から、
    消えることでしか存在を認められない爆弾、に共鳴する「ハマカワ」、に共鳴してしまったので、間違ってるかもしれないけど、
    この世で一番重い≒大切なものは、
    誰かの期待に応えることと、
    誰かをちゃんと描くこと、だよね?

    つまりは、宙に浮いたように思えるエンピツの意味するものはとてつもなく重い、わけで。

    あるいはまた、選挙直前ということで、
    椅子取りゲーム的な主義、主張、信念なき保身といったものへの痛烈な批判な部分も強く伝わってきたりも。
  • 満足度★★★★

    今の時代の学生運動
    「反重力」とは物質に加わる重力を無効にしたり、調節する技術。現実の物理学では理論的に不可能であり、架空の技術とされる。
    そんな反重力をテーマに描かれた学生運動活動家たちの物語。

    ネタバレBOX

    爆弾テロを計画するノンセクトラジカルのグループ。
    「ノンセクトラジカル」とはノンセクト・ラジカルとは、全共闘時代以降に成立した新左翼系の活動家やグループの総称。「ノンセクト」は「(既存の)セクト(党派)に属していない、無党派」の意。「ラジカル」は「急進的」の意。
    本質的には、国家権力はもちろん日本共産党や新左翼党派をも含めた既存の権力に反発する者の集まりである。もとよりノンセクトには明確な理論や強固な組織があるわけではなく、中にはお祭り騒ぎ的に参加した者さえも存在した。
    ノンセクトの運動は全共闘運動以降、縮小の一途を辿っているといわれているが、既存党派のように組織に縛られることがないため、その時代の世相にいち早く対応して行動する機動性に富んでいるといわれる。

    昔は最大で70名居たメンバーも現在は約十分の一になってしまったグループ。今の時代に、一般的、時代遅れといわれるそんなグループには、一癖も二癖もある人物たちが集まる。
    グループの中では、昔からの風習である、予定調和的な会議の進行が行われたり、内ゲバよろしく、主導権争いが行われ、時代にミスマッチな存在であることを浮き彫りにしていく。
    グループのコアメンバーは、どうやら、組織壊滅を目的としたスパイが入り込んでいるとにらみ、それらのスパイたちをあぶりだすための作戦を仕掛ける。
    実は、今回の爆弾テロは2回目に、1年前に計画した1回目のテロは失敗に終わり、コアメンバーの一人が非業に死を遂げていたのだが、それはダミーで、スパイたちをあぶりだすための作戦でしかなかった。
    つまり、コアメンバーは、もともと爆弾テロなど起こす気が毛頭なく、組織維持のために、スパイをあぶりだすためだけに、形だけのテロを計画していたのだ。
    その作戦によって、見事に、右翼系のスパイがあぶりだされ、それに釣られて、左翼系のスパイもあぶりだされる。
    これによって、掃討作戦は終了したかに見えるが、常に一人で行動し、グループになじめずにいた、本来は活動とは無縁に見えるメンバーが、少しでも、グループに貢献したいと、独自に本物の爆弾を作成し、テロを実行に移してしまうという、どんでん返しで、物語は幕切れを迎える。。。

    この物語では、スパイとスパイされる者は相当の労力を費やしているにもかかわらず、なんら生産性を持たない。
    相手を無力化すること=反重力であるの一点に力を注いでいる様がものがしかった。

    ストーリー進行は力強く、見るものをひきつけるため、芝居に入り込むことはできるが、学生運動の描き方が一面的で、リアリティに書ける点が残念であった。

  • 満足度★★★★★

    成れの果て
    説明からは全く想像のつかない学生運動の話でした。約40年前の学生運動がノスタルジアと化している今日この頃ですが、そういう世相に対する痛烈な批判を含むものと受け取りました(あくまで個人的な意見です)。性格がひん曲がってる私には小気味良いお芝居。50〜60代の人を誘って見に行くべきでした。

    ネタバレBOX

    かつて理想に燃えて戦った世代が社会や経済を動かす中心になって久しいですが、その成れの果てが現代です。学生運動をネタに理想も語られず、内ゲバや過激な活動に走っていって自滅した不条理も語られず、現代のただただていたらくな集団の情けない様がさしたるクライマックスもなく黙々と語られているこの作品は、まさに現代を映す鏡。ノスタルジアでもなく「今の若い連中は...」という文句でもなく、まずは自己批判。
  • 満足度★★★★★

    おおー
    チラシのあおりにドキリとしました。いつもよりトゲトゲしい様子でしたので。


    あくまで私見ですが、劇団名変わってから一番面白いんじゃないかと思います。
    話題を消化しきって、オチまで辿り着いた感じ。
    前作好きな方も期待して見ていいと思います。外れません。

  • 満足度★★★

    演出家不在
    この世で一番重いものの答えには、納得でした。

    ネタバレBOX

    楽しめましたが、期待していたよりも小さくまとまっていて残念でした。

    演出家が、この物語によって何を見せたいのかに焦点を絞り切れていないように感じました。物語において見るべきポイントがはっきりしないため、最後までぼんやり見てしまいました。ラストで衝撃を与えたいのかなと思いましたので、逆算して、物語の導入から中盤を、もっと丁寧に導いていただけたらなと思います。
    後半にかけて、脚本家が望む展開にするために、都合良く登場人物を動かしているだけという印象が強くなりました。登場人物の持ってくる情報によって状況をひっくり返していくのであれば、もっと俳優の体に説得力が必要なのではないかなとも思います。
  • 満足度★★★★

    時代の抜け殻をしなやかに
    劇団初見。

    物語の今に織り込まれた
    時代の形骸がすごくナチュラルで
    その変容のおもしろさだけで
    十分に楽しめて・・・。

    しかも、観終わって意外な感触が残って・・・。

    しっかりと作品の展開に惹きこまれました。

    ネタバレBOX

    学生運動独特のにおいが
    時代祭のように残されているなかで
    今の描き方に歪みが感じられない・・・。

    思想とかロジックの重さが
    歯止めをすっとばすのではなく
    もっと自然な思いが
    カジュアルにさえ思える質感で
    カレーパーティのスタートスイッチを押すところに
    ぞくっときました。

    世界で一番重いもの、
    あるいは世界にとって一番重いものが
    今にすっとマッチして・・・。

    友寄総市浪の時代のすくいとり方に
    瞠目しました。

    役者も個性にあふれ
    とても魅力的でありました。


  • This is 58
    第二回公演以外は旗揚げから観ていて、彼らの得意な戦法は分かっているつもり。それでも絶対ラストまでにこちらの読みを裏切ってくる。だから安心して裏切られてしまう。絶叫系アトラクションにも似ています。死なないって分かってるんだけどて、つい行ってスッキリする。観た後の爽快感もそれにかなり似ています。今回も彼らの得意な戦法で仕掛けているので、未見の方には是非ともオススメします。これが国道五十八号戦線。丸出し国道五十八号戦線。
    ナイスキャラ、多数。これも彼らの特徴ですが、客演役者を輝かせるのが上手い。それは劇団員が物語をしっかり進める役をこなせるからです。今回は学生運動の話ですが、知識がなくともちゃんと楽しめます。特定の説明役がいるというよりはそれぞれがしらっといつの間にか自然に語ってくれるので、観ていてするっと入って来ます。簡単な話じゃないんだけど、簡単に感じさせるので肩を張らずに観られます。勉強の教え方が上手い家庭教師みたいな。この例え、通じるかな。
    彼らは今回から四回連続でシアターサンモールでの公演。戦場はしばらくこの場所になります。その意味でまずは足場作りの今回はミッションクリア。まさかこれから防戦するはずはない。五公演目で更に大きな劇場に打って出る事を期待。期待、です。
    ちなみに挟み舞台なのでどちら側の席が良いか気になるでしょうが、どちらでも大丈夫です。見えない楽しさもあります。

    ネタバレBOX

    靴下が左右で違うのに気付いてツボりました。
  • 満足度★★★★

    観てきた!
    面白かった♪どちらかというとストーリーの面白さというよりキャストの魅力でより楽しめた感じ。場面転換の仕方なんかとっても上手い。

    ネタバレBOX

    学生運動ネタを現在の設定でやるのは、さすがにちょっと苦しいかなぁと感じながら観てたけど、最後で納得。
  • 満足度★★★★★

    そんな遅筆だとは
    最後の最後までまでみいってしまった。すべてが腑に落ちるできです。某劇団主宰がゲストのPPTも楽しかった。

  • 満足度★★★★

    重い
    なんとなく
    気になってみた

    なんだか
    ピリッときた

    今度は
    気にしてみようと思う

    よかったです

  • 満足度★★★★

    重くなく、スッと入ってきました。
    いいです。最後は本谷有希子の「来×5」にも似た爽快感が若干あって、学生運動家達の群像劇なんですが、普通に置き換えればどこにでもあるようなコミュニティーの嫌な可笑しな部分が共感出来ます。意外と愛すべきキャラな新井さんや、だれも相手にされてなかった主人公に切なさを感じました。この劇団さんが初見って事もあり、先読みしなかったからでしょうか、飽きない展開も良くてカレーの話なのに気軽に見れてしまいました。流石、役名=役者名でそれぞれアテ書きになってる様子で、みなさん役に合ってました。詳しいのはTBした方でどうぞ!凄く良く出来てた、ダルカラを3にしたんですよね~。でも期待度とか好みの問題ですから、今回はこちら★4つです。

このページのQRコードです。

拡大