満足度★★★★
根底に流れる姉弟の肉親愛・絆
極貧で二人暮らしをするの姉と弟の十数年間を描いたナンセンス系コメディ。
彼ら(や周囲の人物の一部)の状況や降りかかる災難は悲惨そのものなのに笑い飛ばせてしまうのは根底に流れる姉弟の肉親愛・絆ゆえか…ナンチャッテ(爆)
いやホント、そんな使い古された表現がよく似合うと言うか、逆に言葉では語りつくせない(←レビューの書き手としての逃げじゃん!(爆))と言うか、両極端なモノが同居して調和さえしているのが独特。
で、冒頭とほぼ同じ「パンとミルクセーキ(笑)」の食事を挟んだ姉と弟の会話で締めくくるのは、高校生と中学生であった頃から十数年を経ても変わらぬ姉弟愛の象徴であり…(゚_+)☆\バキ!(-_-;)モウエエワ
また、装置の床や壁に使われている畳表・包帯巻き・人工芝を対になる2面に貼った正六面体の「中道具」(基本は椅子、時としてテーブルに使われる)もなかなか。
姉と弟
自分が弟を持つ姉なので、その時点でちょっとツボ。
櫻井さんは大好きなのですが、
もう少し控えめな出演でも良かったかも。
第三者から語られる姉弟像がもう少しあれば
(そしてそこにもっと笑いを詰め込めたのでは…)
と期待してしまいました。
満足度★★★★
不器用でかわいい人間
MCRさんは2001年のVery Blue Veryを観て以来ずっとファンです
物語をひっしこいて追わなくていい
そのままの空間をまったりゆるりと味わえた
そんないい時間でした
起承転結とかそういうものよりも
そこに存在している人間を楽しむという所が好きな所です
反対側にもお客さんの顔が見えたのが私はよかったです
笑って周りのお客さんを一緒に楽しめた空間でした
満足度★★
微妙でした。
初日に観劇しました。率直に申し上げます。他の方々が非常に良い評価をされていますが、私には???でした。櫻井さんは何度も舞台で拝見していますが、MCRの公演は初めてでした。何と言っても春のグランプリ受賞劇団ですから、期待は高まります。が、しかしそれほどいいとは思いませんでした。登場人物も私にすればちょっと違和感があるというか無理があるというか・・・櫻井さんや中川さんまでにも「あれっ」と思ってしまいました。キャラクターがうわっすべりという感じがしたのですが・・・私だけでしょうか?最近疲れ気味で、舞台に集中できていないのかもしれません。すぐねむくなっちゃうし・・・・。グランプリを受賞した前回公演を観ればよかったと後悔しています。とりあえず次回公演を観てみます。
満足度★★★★
素敵
「シド・アンドウ・ナンシー」、「キドクラッチ」に続いて櫻井さんの世界観を堪能しました。心の奥底にふんわり染み入る、あるいはストレートに突き刺さる言葉の数々に魅了されました。泣き笑いで切なくって可笑しくってどうにも言い様のない気分にさせられますね。
次回も期待します。
満足度★★★
あねおとうと
ここでの評判がよさそうなので、ふらっと観劇。MCRの作品は前に一度だけ、新宿村という空き地のそばの会場で見たことがある。あのときはたしか小椋あずきと劇団あひるなんちゃらの黒岩三佳が出ていた。今回も印象としてはあのときとそれほど変わらない。
作・演出・出演をこなす主宰の櫻井智也の才気が突出している。その意味では、劇団FICTIONの山下澄人に似ている。どちらも主宰が役者としても目立っていて、ワンマン色の濃い劇団だと思う。
はい!
今回も笑いと切なさを堪能させていただきました!
久々にククルカンの三瓶さんが客演されていて、櫻井節を表現できる役者さんの一人だと改めて認識。あの「んっ?」って切り返していくところとか、あの展開と表現が印象的。重いんだけどその重さから逃げず、展開や表現によって、重く感じさせずに笑いにして見せてくれる芝居、すごいです。石澤さんと櫻井さんの姉弟も絶品。
31日マチネ:ロケハン、ソワレ:撮影に行ってきまたんですが、いつもは、千秋楽もしくはそれに近い回に撮影させていただくことが多いので、今回はソワレより、マチネの方が良かったりと若干まだ完成されてない感があり、ちょっと残念。31日ソワレはハプニングも!?
今日千秋楽! うお―、時間があればもう一度観たいです!!!
満足度★★★★
不幸のどん底を笑い飛ばし、愛でる
「CoRich舞台芸術まつり!2009春」にてグランプリを受賞した『シド・アンドウ・ナンシー』に続き、駅前劇場で対面客席でした。どの席でも見やすいようにとの配慮を徹底されているようです(駅前劇場は比較的に天井が低いので)。上演時間は約1時間40分。
ある姉弟の最も多感な時期(10~20代)のさまざまな事件を、笑いをふんだんに交えながらも、シビアな視点から描く悲喜劇でした。相当なひねくれ者だと自認している私ですが、やはりMCRではかなり無防備に笑わせてもらえます。
舞台上で役者さんが大きな声を出して元気に動き回っていても、弱いからこそこぼれ出てしまう憎まれ口や、笑顔の下に隠れたSOSの悲鳴が伝わって来て、繊細に震える人間の感情を味わうことができました。
来年3月の次回公演について↓、出演者オーディションが行われます。応募〆切は11/30。
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=12681
満足度★★★★★
流石、MCR。
今、誰に聞かれても安心して推薦出来る、数少ない劇団の一つである。
グランプリ受賞作ということもあり、期待も大きかったが、期待以上の舞台を見せてもらった気がする。
泣きたいくらいなのに、笑わされ、笑えば笑うほど、切なくなる。
それをこれだけ絶妙なバランスで仕上げる桜井氏の技量には、脱帽である。
痺れるような感動がまだしばらくは残りそうだ。
満足度★★★★★
自殺した友人にみせたい
冗談抜きでみせたい。
本気でみせたい。
死人でも笑えると思う。
笑ったら元気になるよ。死人でも。
地獄で観るならMCR。
思いっきりファンになりました。長渕に対する清原みたいな感情です。