公演情報
「衣人館 / 食物園」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/12 (木) 14:00
【食物園】
究極の自給自足を目指す(?)主人公に「衣人館」の主人公に通ずるものを感じる。
一見裏表に見えるが同じルーツを持ちつつ別の発達過程を経た二人、みたいな。そしてこの主人公も「最後に幸せを掴んだ」と受け取れる。
また、両編を繋ぐ人物の設定・使い方が巧いんだなぁ。
あと、終盤の「窓」関連の照明効果の工夫も見事。劇場ではなくギャラリーでこういう表現をするとは……。(いや、ギャラリーだからこその照明効果と言えるか)
なお、二編通して観て感じたのは以前の眼科画廊での「山猫/辺獄の葡萄」が「土着的怪異譚」だったのに対し今回は「アーバンホラー」なオモムキということ。次のギャラリー公演はどう来るのかな?
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/12 (木) 12:30
【衣人館】
服飾に魅せられた主人公の行く末。
冒頭から主人公の「イッちゃってる」感が強烈で、そこからさらにのめり込んでゆくさまはまさにとり憑かれたよう。
それはあたかも笑ゥせぇるすまんの喪黒福造に「ドーン!」をされた後にも似て……と思ったが、ふと古来からの「怪談」にままあるパターンではないか?と気付く。
また、受け取り方によっては当日パンフレットにあるように「主人公が幸せを掴む」物語であるな、とも。
実演鑑賞
満足度★★★★
・食物園
ずーーーっと居心地悪い。最高。周りが見えなくなった人がさらに盲目になる話だった。なんという皮肉、不条理。胸糞悪くて、業も深いけどほんの一瞬救いがみえたのが良かった。大変美しかったです。
・衣人館
美への執着が行き過ぎた行動になるのが、グロくて良かった。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/14 (土)
価格2,500円
「食物園(しょくぶつえん)」14日18時半開演回を拝見。
対人恐怖症から就業はおろか、外食さえもままならず、自室に籠る若菜。
そんな彼女の現状をどこで聞きつけたのか、突然現れた、かってのクラスメイトや区役所職員を装ったブローカーに喰い物にされながらも、漸く他人の役に立ったことで心から満足する…
オスカー・ワイルドの『幸福な王子』を想起させる、悲しくも美しい70分。
【追記】
『幸福な王子』に最後まで寄り添った燕と違って、若菜に近づいたカラスは若菜の…(以下、略)。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/12 (木) 18:30
18:30『食物園』20:00『衣人館』の順で観劇。牡丹茶房らしいダークなストーリーは面白く、最後まで緊張感を持って観られる。『食』75分/『衣』70分。
どちらも対人コミュニケーションに困難を抱える女性の物語。『食』は、ダウナー系の、誰の役にも立てていない、と自己肯定感の低い女性が、おそろしいモノに自分が「役立てる」ことを見つける話。実際にもありそうな話だと思わせるほどに演じる二ツ森が巧く、そして、おそろしい。『衣』は、自分の考える「カワイイ」を追求するために自己主張強めで困難を抱える女性が主人公。信じていたものが崩れる中で、あくまでも追求する姿を石澤が痛々しく演じる。どちらも心が大きく動かされる舞台である。
細かい仕掛けから、これが同じマンションの3階と4階の出来事だと分かったり、小道具で両話を繋いだりするなど、烏丸らしい緻密な脚本は感動的だ。
かなり短い休憩を挟んで交互に上演するわけで、両話に「???」役で出演する赤猫座は本当に大変だと思う。逆に、「???」が出会った2人の女、的な見方もできるのかと思う。2人とも「???」に心を許すのは、社会的な関わりがないからだと言えそうである。赤猫座ファンは『衣』では上手に座ることをお薦めする。
どうでもいいことだが、当パンのルビの振り方が見事、と言うか、私の好みと完全に一致していて、難しいことではないが巧みな作り方に感激した。
実演鑑賞
満足度★★★★
一目見てみたいユニットの一つだったが、偶然重なってピッタンコ、てな感じで観る機会が訪れた(小品のため20時開演もあってラッキー)。想像していた「方向性」ではあったが今回のは(過去作を知らないが恐らく)中々容赦ない斬り込み様であったかと。次また観てみたいと思わせる余韻・余白を残した。
実演鑑賞
満足度★★★★
「衣人館」を観劇
ジャンルはホラーだろうか、真剣に観ると精神を蝕まれそうだ。あまりお勧めするというものではないが演劇としての出来はなかなかなものだと思う。しかし、こういうものはそのまま観るべきなのか何か別のことを想起するべきなのか塩梅が分からない。
実演鑑賞
満足度★★★
『食物園(しょくぶつえん)』
健康保険料、厚生年金保険料、住民税etc.・・・。未納の代金の催告に現れた区の担当の男(杉本等氏)。ガンガンとドアを叩き鳴り止まぬインターフォン。大家(國枝大介氏)に鍵を開けさせ、怒鳴りながら部屋に侵入。やっと彼等が出て行くと、浴室に息を潜め隠れていたこの部屋の住人(二ツ森恵美〈めぐみ〉さん)が顔を出す。部屋には沢山の土を入れたプランター。テーブル上のIHクッキングヒーターにはスープの入った鍋。仕事を辞めて引き籠もっている彼女のもとに、兄(坂井宏充氏)や学生時代の友人(池島はる香さん)が訪ねて来る。どんどんどんどん彼女の病は悪化する一方だったが・・・。
自分が弱者であることを自覚して、他人の迷惑にならないよう必死に息を潜めて生きてきた女。そうまでしても矢張り社会は排除の手を緩めない。口にするのはスープだけ。只々スープを啜るだけ。
実演鑑賞
満足度★★★
昨年8月に演った短編二本立てイベント『うたかた』。その中の一編、「腥(なまぐさ)の壺」〈脚本烏丸棗(なつめ)・演出杉本等〉が素晴らしかった。何か理想の美のバランスを保った作品で作家の一つの到達点だと思う。未だに「何か凄く嫌な夢を見たが堪らなく美しかったなあ」なんて記憶に残る。となると勿論新作にも期待は高まっていく。(あれを観た人は今回全員観に来てる筈)。
『衣人館(いじんかん)』
マンションの一室、無数の可愛い服やアクセサリーが店内のように部屋中に並べられている。住人の石澤希代子さんは“可愛い”に取り憑かれ、それ以外の価値観を拒絶。彼女の憧れの“先生”、丸本陽子さんとお付きの稲葉葉一氏が会いに来てくれる。“先生”はかつてサロンで、彼女に可愛く在る為の心得を講義してくれた。世界中を放浪しているバックパッカーの弟(飯智一達〈かずと〉氏)が御土産を手に帰国して来るのだが・・・。
石澤希代子さんの表情と高い声が狭い室内を狂気で充たしていく。丸本陽子さんの雰囲気も見事。後半のヴィジュアルが鮮烈でラストは美しい。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/05/11 (水)
価格3,000円
11日18時半開演の「衣人館」初日舞台。
僅かに捻れたヴァイオリンの弦が、両端から締め上げられていくうちに、不調和音の悲鳴をあげていくような70分。
そのあまりに"強迫性障害"な展開に、終演後、主演のあの方に「大丈夫⁉︎」と思わず声をかけたくなった(注.コロナ禍の今、勿論、声かけは厳禁です)。
観るヒトによっては、精神的にかなりヘビーな内容の芝居かもしれない。