(ベストテン投票用)
この場所でしかみられない、という芝居の意味。
http://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2010/01/post-7dab.html
満足度★★★★★
俳優と観客の一体感
俳優と観客が、これほどまでに一体になることはあるだろうか。
日常そのままの居酒屋から垣間見る、「隣のお客さん」の人間模様がこんなに面白いとは!
出演者とともに、飲み物を飲み、料理の匂いをかぎ、ある「人」に涙する。
舞台を「見る」のではなく、物理的に舞台と一体となって、感動を共有する素晴らしい時間だった。
終演後、隣の観客と語った感想を引用します。
「俳優も人間だから、調子の良い時もあれば悪い時もあるだろう。ある意味、舞台という距離は、そうしたブレを覆い隠すバリアーだと思う。この舞台では、そうした逃げ道が塞がれている中で、これだけの演技を七幕もしている。スゴイとしか言いようがない」
満足度★★★★★
進化する「借景芝居」
1つの店に客(観客)はたった7人。
「あきら」と「纏」にそれぞれ偶然居合わせてしまった客は、
なんだか込み入った他人のドラマを目の当たりにする。
私だけのために役者が演じてくれるといっても過言ではない
濃密で贅沢な空間に酔いしれた。
隣席の会話を堂々と盗み聞き、盗み見できる楽しさは
「臨場感たっぷり」どころの話ではない。
観客をもセットの一部にしてしまう
工藤千夏の「借景芝居」、恐るべし。
満足度★★★★★
不思議な空間
なんとも贅沢な観劇をした。客席7席プラス役者さんたち。
誰が役者でだれが観客なのか、と、思っているうちにドラマは展開している。
役者の息遣いどころか、客も含めて全員の息遣いが伝わる。
現実と虚構の狭間・・・そしてエンディングの真夏の雪とねぶた囃子が
理屈を越えた感動へ導いた。
贅沢な観劇タイム。
満足度★★★★★
「あきら」編
sideAかしら。
雪子の手酌の美しさ。
目に焼きつきましたな。
そして、
あみの余裕ぶった笑顔の下の必死さ。
一緒に観劇したお客の一人がぽつりと
「コレが本当だったら、一緒に飲もうって、声かけるのにな。」
ひょっとしたら、
俺もそうするかも。
満足度★★★★★
「纏」編
sideBともいえるのか、
いや、
コレはコレでメインストーリー。
受身で居るコトだって、
強さと覚悟が要るとか、
思ってみたりみなかったり。